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2025年10月3日にドバイのコカ・コーラ・アリーナで開催された「PFLチャンピオンズ・シリーズ:ロード・トゥ・ドバイ 〜ザ・リマッチ〜」において、2人の新たなPFL世界王者が誕生した。

メインイベントでは、ウスマン・ヌルマゴメドフ(20勝0敗1無効試合)とポール・ヒューズ(14勝3敗)による注目の2025年再戦が実現した。初戦と同様、この試合も25分間フルに戦い抜く接戦となったが、再び勝利を収めたのはヌルマゴメドフであった。彼は激闘の末、ユナニマス・ディシジョン(3-0判定)で勝利を手にし、無敗記録を守った。
試合終盤、ヌルマゴメドフの持ち味である冷静さと試合のペースを掌握する能力が勝敗を分ける決定的要因となった。ヒューズは終盤にかけて猛攻を仕掛けたが、判定を覆すには至らなかった。この勝利により、ヌルマゴメドフはライト級における自身の支配力を再び証明すると同時に、PFLにおける代表的なライバル関係にまた一章を加える結果となった。

コー・メインイベントでは、コーリー・アンダーソン(20勝6敗)とドヴレット・ヤグシムラドフ(25勝8敗1分)によるPFLライトヘビー級世界タイトルマッチが行われた。この試合は、2021年のBellatorワールドグランプリ準々決勝の再戦でもあり、当時はアンダーソンが3Rでストップ勝ちしていた。
今回の再戦では、ヤグシムラドフが序盤に2度アイポークを行う展開から始まった。その後アンダーソンが回復したものの、トルクメニスタンのヤグシムラドフは大振りのパンチをヒットさせる場面もあった。しかし、試合が進むにつれてアンダーソンはレスリングを軸に試合を支配し、残りの4ラウンドでトップポジションから優位に試合を進めた。アンダーソンは判定3-0で勝利し、PFL加入後3勝目、4連勝を達成。PFLライトヘビー級世界王座を獲得した。
バンタム級タイトル挑戦者決定戦では、マゴメド・マゴメドフ(21勝5敗)と元Bellator王者のセルジオ・ペティス(25勝7敗)が対戦した。序盤はマゴメドフが得意のグラップリングで主導権を握ったが、ペティスはタイミング完璧なスピニングバックエルボーをヒットさせ、その後の強烈なパンチでマゴメドフにとってキャリア初となるKO/TKO負けを与えた。
衝撃的な勝利を収めたペティスは、すぐさま次戦を要求した。「俺はトーナメントの勝者、アルヴェスが欲しい。舞台はミルウォーキーだ。行こうぜ、PFL」とマイクで叫んだ。
また、Bellatorで活躍していたアーチー・コルガン(13勝0敗)とジェイ・ジェイ・ウィルソン(11勝2敗)によるライト級戦も注目を集めた。ウィルソンは前蹴りで序盤の主導権を握ったが、コルガンは持ち前のレスリングで早々にテイクダウンを奪取。試合が進む中でワイオミング大学出身のコルガンは次第に主導権を強め、合計9回のテイクダウンを記録した。ウィルソンも下からアクティブに動いたが、判定はコルガンに軍配が上がり、無敗記録を維持した。この勝利により、コルガンはライト級王座への挑戦権争いで有力候補としての地位を固めた。
メインカード最初の試合では、イングランドのジャック・カートライト(13勝2敗)が急遽出場し、アイルランドのカオラン・ロフラン(10勝3敗)と対戦した。カートライトは序盤からシャープなコンビネーションで優位に立ち、判定上で最初の2ラウンドを確実に奪取した。ロフランは第3ラウンドでテイクダウンに成功し、トップコントロールを維持したものの、反撃は遅すぎた。カートライトは冷静かつ規律ある戦いぶりで、PFLデビュー戦を勝利で飾った。
■ PFL Champions Series 2: Nurmagomedov vs. Hughes 2
日時:2025年10月3日(現地時間)
会場:アラブ首長国連邦ドバイ
<ライト級王座決定戦>
○ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)
5R 判定3-0
●ポール・ヒューズ(アイルランド)
<ライトヘビー級王座決定戦>
○コーリー・アンダーソン(米国)
5R 判定3-0
●ドヴレット・ヤグシムラドフ(トルクメニスタン)
<バンタム級>
○セルジオ・ペティス(米国)
2R 4分31秒 スピニングバックエルボーによるTKO
●マゴメド・マゴメドフ(ロシア)
<ライト級>
○アーチー・コルガン(米国)
3R 判定3-0
●ジェイ・ジェイ・ウィルソン(ニュージーランド)
<キャッチウェイト(140ポンド)>
○ジャック・カートライト(英国)
3R 判定3-0
●カオラン・ロフラン(アイルランド)
<ヘビー級>
○プーヤ・ラフマニ(イラン)
1R 2分47秒 ジャブ〜ストレートコンボ→パウンドによるTKO
●スリム・トラベルシ(チュニジア)
<ウェルター級>
○フロリム・ゼンデリ(アルバニア)
3R 判定3-0
●オマール・エル・ダフラウィ(エジプト)
<ライト級>
○ミラフザル・アフタモフ(ウズベキスタン)
3R 判定2-1(スプリット)
●ルアン・サルジーニャ(ブラジル)
<ライト級>
○泉武志(日本)
3R 判定3-0
●ヴィニシウス・センシ(ブラジル)
<ライト級>
○マッカシャリプ・ザイヌコフ(ロシア)
3R 判定3-0
●ジョン・ミッチェル(アイルランド)
<ミドル級>
○ジャラール・アル=シラウィ(ヨルダン)
3R 判定2-1(スプリット)
●グレゴリー・バベネ(フランス)