9・11ストロングスタイルプロレス後楽園大会見どころ特集コラム到着!

9・11ストロングスタイルプロレス後楽園大会見どころ特集コラム到着!
 船木がかつての弟子イケメンと10年ぶりの再会、予測困難なタイトルマッチ!ジャガー横田が初登場のスターライト・キッドとプロミネンスを迎撃。テロリスト村上とSタイガーの因縁新展開か?間下とシュレックが大仁田と電流爆破前哨戦!Sareee&彩羽匠のスパーク・ラッシュ見参!4代目タイガー、MIRAI継続参戦!

 初代タイガーマスク佐山サトル率いるストロングスタイルプロレス(SSPW)が9月11日(木)、東京・後楽園ホールにて「初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.36―THE 20th ANNIVERSARY―」を開催する。新間寿会長の追悼興行を経て聖地・後楽園に帰還する今大会では、レジェンド王者・船木誠勝が、かつての弟子であり初参戦となる黒潮TOKYOジャパンを相手に2度目の防衛戦。間下隼人と関根“シュレック”秀樹は“邪道”大仁田厚との電流爆破デスマッチを前に前哨戦をおこなう。女子ではスターダムのスターライト・キッドが初参戦し、ジャガー横田と時空を超えたチームを結成しプロミネンスと激突。さらにはSareeeが彩羽匠とのスパーク・ラッシュ(WWWAタッグ王者組)で登場するなど、豪華全7試合がラインアップされている。盛りだくさんの同大会を前に、本欄ではそれぞれの試合の見どころを探ってみよう(文・新井宏)

■ 初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.36ーTHE 20th ANNIVERSARYー“過激な仕掛人”新間寿は終わらない!
日時:9月11日(木)
会場:後楽園ホール

<メインイベント レジェンド選手権試合 60分1本勝負>
[王者]船木誠勝(フリー)
vs.
[挑戦者]黒潮TOKYOジャパン(プロレスリングアップタウン)
※第20代王者、2度目の防衛戦。

<第6試合 Wメインイベント 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
ジャガー横田(ワールド女子プロレスディアナ) 薮下めぐみ(フリー) スターライト・キッド(スターダム)
vs.
世羅りさ(プロミネンス) 柊くるみ(プロミネンス) 夏実もち(プロミネンス)

<第5試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
スーパー・タイガー(SSPW) 竹田誠志(フリー)
vs.
村上和成(フリー) 川村亮(フリー)

<第4試合 テキサストルネードランバージャック6人タッグデスマッチ 30分1本勝負>
間下隼人(SSPW) 関根“シュレック”秀樹(ボンサイ柔術) 洞口義浩(フリー)
vs.
大仁田厚(邪道軍) 雷神矢口(邪道軍) リッキー・フジ(邪道軍)

<第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
Sareee(フリー) 彩羽匠(Marvelous)
vs.
NØRI(LLPW-X) 光芽ミリア(SEAdLINNNG)

<第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
タイガーマスク(新日本プロレス) SUGI(フリー)
vs.
日高郁人(ショーンキャプチャー) 阿部史典(格闘探偵団)

<第1試合 タッグマッチ 20分1本勝負>
本間多恵(フリー) MIRAI(マリーゴールド)
vs.
櫻井裕子(COLOR’S) 叶ミク(T-HEARTS)

【見どころコラム】
<第1試合 タッグマッチ 20分1本勝負>
本間多恵(フリー) MIRAI(マリーゴールド)
vs.
櫻井裕子(COLOR’S) 叶ミク(T-HEARTS)

 大会のオープニングを飾るのは女子タッグマッチ、本間多恵&MIRAI組vs櫻井裕子&叶ミク組だ。新間寿会長&初代タイガーマスクとの出逢いからプロレスラーになったMIRAIが、新間会長追悼大会から引き続き聖地・後楽園での試合に参戦する。女子のストロングスタイルを受け継ぐMIRAIは今回、アクトレスガールズ出身者に囲まれたなかでの試合となる。タッグパートナーは10月の引退を控える本間で、今回が初遭遇だ。およそ1年ぶりの参戦となる本間は2022年からSSPWマットに上がっており、おもにジャガー横田やタイガー・クイーンと闘ってきた。今回は本間&MIRAI組という異色チームで、櫻井&叶組が相手。本間、櫻井が全日本女子プロレスのレジェンド、堀田祐美子の指導からプロレスを学び、アクトレス勢は「女優のプロレス」という偏見から脱却、いまでは各団体で旧アクトレス勢が活躍するようになっている。それはジャガーも認めるところで、SSPWマットでも活かされていると言っていいだろう。7・10新宿からの連続参戦となる叶はアクトレスでは堀田を知らない新世代ながら、「プロレスをやりたい」と退団し堀田に師事、堀田率いるT-HEARTSの一員となった。いまではさまざまな団体に登場し、評価を上げているなかでの連続参戦。櫻井は2023年12・7後楽園以来2度目の参戦。初代タイガーと堀田の遺伝子がまじわる華麗な女子タッグマッチが、今大会の勢いを加速させることだろう。

<第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
タイガーマスク(新日本プロレス) SUGI(フリー)
vs.
日高郁人(ショーンキャプチャー) 阿部史典(格闘探偵団)

 初代タイガーマスクの弟子で4代目を襲名、歴代タイガーマスクのなかでももっとも長くタイガーの座を引き継いできた新日本プロレスのタイガーマスクが来年7月の引退を発表、1995年から31年間にわたるタイガーマスクでの闘いにピリオドを打つことになった。1年間の引退ロードがスタートすると、タイガーは師匠の団体SSPWへの参戦を熱望、7・10新宿での特別興行で5年4カ月ぶりに登場した。その試合後、継続参戦を希望したタイガーは今大会でSUGIとチームを組み、日高郁人&阿部史典組とのタッグマッチをおこなう。日高と阿部は言わずと知れたSSPWのジュニアを牽引する存在で、とくに日高との遭遇は引退ロードにふさわしい組み合わせと言っていいだろう。両者はタイガーのみちのくプロレス時代に抗争を展開。ディック東郷率いるFEC(ファーイーストコネクション)に所属していた日高は「FECの虎ハンター」としてマスクを何度も引き裂いてきた“実績”がある。また、両者はアントニオ猪木のUFOにおいて、旗揚げ戦の第1試合をつとめている。久しぶりの遭遇が何を生み出すのか? そこに空中殺法のエキスパートであるSUGI、常に会場の空気を持っていく阿部が加わることで、どんな化学反応が起こり、誰が一番目立つのか? 見どころ満載のジュニアタッグマッチ。一瞬も目が離せない展開となるだろう。

<第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
Sareee(フリー) 彩羽匠(Marvelous)
vs.
NØRI(LLPW-X) 光芽ミリア(SEAdLINNNG)

 SSPWレギュラー参戦の“IWGP女子王者”Sareee。“過激な仕掛人”新間寿とアントニオ猪木が提唱した世界統一構想IWGPが時を経て女子王座にも波及。猪木を敬愛するSareeeは悲願としていたIWGP奪取を実現させ、SSPWのリングにそのベルトを持ち込んでくる。そのSareeeは今回、Marvelousのエース彩羽匠とのタッグチーム、スパーク・ラッシュをお披露目する。Sareeeが井上京子、伊藤薫の遺伝子なら、彩羽は長与千種のそれを受け継ぐ存在だ。しかも彩羽は20年3月にスタートしたSSPW女子の第1号選手であり、タイガー・クイーンのシングルマッチで唯一土をつけた実績もある。両者はGAEA JAPAN発祥のAAAWタッグ王座を保持、Sareee自主興行7・14新宿ではクラッシュギャルズの長与&ライオネス飛鳥から直々に「クラッシュ継承」を託された。女子プロの未来を担う2人がSSPWマットで迎え撃つのが、NØRI&光芽ミリアの越境チームだ。NØRIは2015年に総合格闘技デビュー、17年にプロレスデビューも果たした。アイスリボン退団後はプロレスから離れていたが、23年9月にLLPW-X所属となり、神取忍のもとでプロレス復帰。現在、LLでは神田明神での定期興行を開催、NØRIがエースとなることを目的とした大会にもなっており、スパーク・ラッシュとの対戦は、その延長上にあるとも言えそうだ。NØRIと組むのはシードリングに所属する19歳の光芽ミリア。キャリア1年数カ月ながら、所属選手一人という貴重な経験も。そんな過酷な環境下で南月たいよう、中島安里紗のストロングなプロレスを伝授されてきたのが光芽である。最近は若手の所属選手が増え、彼女たちをリードする立場にもなりつつある。シードリングの選手では花穂ノ利が6・12後楽園でSareeeとシングルマッチ、敗れはしたものの会場を大いに沸かせた。光芽には穂ノ利も意識しての出陣となりそうだ。NØRIにとっても光芽にとっても、スパーク・ラッシュとの対戦が出世試合となる可能性もあるだろう。

<第4試合 テキサストルネードランバージャック6人タッグデスマッチ 30分1本勝負>
間下隼人(SSPW) 関根“シュレック”秀樹(ボンサイ柔術) 洞口義浩(フリー)
vs.
大仁田厚(邪道軍) 雷神矢口(邪道軍) リッキー・フジ(邪道軍)

 間下隼人&関根“シュレック”秀樹&洞口義浩組vs大仁田厚&雷神矢口&リッキー・フジ組の6人タッグマッチは、最終的に通常ルールから大仁田の要求通り“テキサストルネードランバージャック6人タッグデスマッチ”に決定した。FMW E9・28鶴見青果市場に間下とシュレックが出陣、大仁田&矢口組と電流爆破デスマッチを敢行することになっており、この試合はそれに向けての前哨戦となる。SSPWマットを大仁田に荒らされた間下は電流爆破への挑戦を明言、ホームリングの後楽園では今回で3回連続の対戦だ。8月、間下がHEAT UPの会場で大仁田に挑戦状を渡せば、大仁田はSSPW事務所を電撃訪問、初代タイガーの早期回復を祈るとともに、平井丈雅代表に対し今大会の試合形式を独断で変更、間下&シュレックとの対戦が待ったなしとなった。デスマッチに挑む間下とシュレックは洞口義浩を引き入れてのトリオを結成、大仁田&矢口&リッキー・フジとの邪道軍をホームで迎え撃つ。大荒れ必至の闘いで、間下組が電流爆破へのヒントをつかむか、それとも邪道軍が間下組を得意の形式で一蹴するか? 大仁田一本狙いであろう間下はもちろん、MMA、UWFルールもこなすシュレックのデスマッチへの適応がカギを握りそうだ。


<第5試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
スーパー・タイガー(SSPW) 竹田誠志(フリー)
vs.
村上和成(フリー) 川村亮(フリー)

第5試合はスーパー・タイガー&&竹田誠志組vs村上和成&川村亮組のタッグマッチ。ストロングかつデンジャラスなにおいのするカードとなった。SSPWのエースであるスーパーと竹田のタッグは両極のスタイルに位置しながらも、両者とも格闘技のバックボーンを持っており、闘っても組んでも刺激的な組み合わせだ。竹田は2年半ぶりのSSPW参戦で、前回もスーパーとのタッグだった。その試合では船木誠勝&関根“シュレック”秀樹組を破っており、前回の再現といきたいところだろう。しかし、村上和成&川村亮は一筋縄ではいかない相手。平成のテロリストと呼ばれる村上は令和のSSPWで完全復活、レジェンド王座を獲得している。スーパーに奪回され、現在は船木が巻いているSSPWの至宝。それを再び狙ってくることは容易に想像でき、スーパーとの再戦は絶好のアピールにもなるだろう。村上と組むのはロッキー川村、ロッキー川村2、または2として進化を続けてきた異色の格闘系レスラー川村亮だ。ミドル級とライトヘビー級の元キング・オブ・パンクラシストであり、格闘技とプロレスのリングを往来してきた川村だが、ハードヒット11・29「川村亮引退興行 完廃」でリングを去る。よって、5年ぶりの参戦となる今回が川村にとって最後のSSPWマットとなりそうだ。あえてロッキーを封印した意図がストロングスタイルのリングにあるのか。それを確認する試合にもなるだろう。


<第6試合 Wメインイベント 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
ジャガー横田(ワールド女子プロレスディアナ) 薮下めぐみ(フリー) スターライト・キッド(スターダム)
vs.
世羅りさ(プロミネンス) 柊くるみ(プロミネンス) 夏実もち(プロミネンス)

 虎のマスクを被ったスターライト・キッドが初代タイガーマスクのリングに待望の初参戦を果たす。スターダムのワンダー・オブ・スターダム王者であるキッドは本来、3・13後楽園に登場する予定だったが急きょ欠場となり、AZMが代打参戦を果たしてジャガー横田とタッグを組んだ。今回はキッドが参戦し、あらためて本大会に花を添えることとなる。キッドはジャガー&薮下めぐみの初代SSPW女子タッグ王者チームとのトリオを結成。ジャガーとキッドは2年前のスターダム8・19大田区における6人タッグで初遭遇。当時はヒールのキッドだったが、今年7月29日に開催されたジャガーのデビュー49周年大会での6人タッグで再会、そして今回、初めて同じコーナーに立つことになる。キッドは自身のXで「ありがとうございます。やっと!嬉しい!!」とコメント。ジャガーは「私は私の信じているプロレスで闘うのみです」と自然体。相手は来年1月の引退を決めた世羅りさ率いるプロミネンスだ。世羅は柊くるみ、夏実もちを率いてのSSPWマット乗り込み。プロミネンスはカード決定に「プロミネンス全員での参戦。3人揃うこともなかなか無い中、このような強敵と闘える機会を貰えてとてもワクワクしております」とコメント。ジャガーとキッドのタッグが注目されるなか、デスマッチ&ハードコアユニットのプロミネンスがどこまで自分たちの世界に相手を引き込むことができるかが、勝負のポイントになりそうだ。


<メインイベント レジェンド選手権試合 60分1本勝負>
[王者]船木誠勝(フリー)
vs.
[挑戦者]黒潮TOKYOジャパン(プロレスリングアップタウン)
※第20代王者、2度目の防衛戦。

 3・13後楽園でスーパー・タイガーを破りレジェンド王座を奪回した船木誠勝。これが4度目の戴冠ながら、これまで不思議と防衛を果たしたことがなかった。しかし、6・12後楽園で新崎人生を破り、“初の初防衛”に成功。ここから先は、船木にとってすべてのレジェンド王座戦が未知の領域となってくる。そして今回、デビュー40周年を迎えた王者が挑戦者に指名したのが、WRESTLE―1時代の弟子だった黒潮TOKYOジャパン、当時の黒潮“イケメン”二郎である。SSPWには初参戦となるイケメンだが、武藤敬司、船木も認めた「将来のエース」候補。しかしこの10年間は交流がなく、両者にとっては大きな賭けにもなる闘いとなりそうだ。かつては師でもある船木とタッグも組んでいたイケメンは会見にて当時を思い出し、「怖い!」「やりたくない!」と心情を吐露。しかしだからこそ、この闘いへの興味が倍増したことも事実である。船木は初代タイガー欠場後、スーパー・タイガーや関本大介、大谷晋二郎との闘いを通じSSPWを盛り上げ、レジェンド王座を団体の至宝に昇華させてきた立役者。一方のイケメンはW-1からWWEに渡り、帰国後みずから新団体アップタウンを旗揚げした。そして船木との対戦は、話題沸騰間違いないホームよりも、あえて船木の土俵で闘うべくストロングスタイルのリングを選んだのである。ともに「この10年を知る試合」と位置付け、ストロングスタイルと個性のぶつかり合いとなるタイトルマッチ。結果はもちろん、イケメンの入場から勝負が決まる一瞬まで、すべてにおいて目が離せない闘いとなることは間違いない。