大阪プロレス選手権試合!王者TORU制圧を満天下に見せつけた

■ アット・ファームケア株式会社Presents「大阪城下祭2025」
日時:2025年6月15日(日)
会場:大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール

<第1試合 タッグマッチ 20分1本勝負>
○松房龍哉 木下亨平
 9分36秒 グローツラング
菊池悠斗 ●TiiiDA

 ※松房&木下のコンビ名TDTD(浅越ゴエ命名)がオープニングから登場で場内は黄色い歓声に包まれる。対する菊池とTiiiDAも太々しく対抗し中々ペースを握らせず館内に悪態を突き大ブーイング。SNS上で舌戦を繰り広げていた菊池と松房が闘志むき出しでやりあう。4者が目まぐるしく交錯する中、TDTDの連携がズバリと決まり、最後は松房の秘技が鮮やかに決まり勝利を飾った。

<第2試合 バトルロイヤル 30分勝負>
○ゼウス
 11分39秒 チョークスラム→体固め
●タコヤキーダー

〈退場順〉
1.三原一晃 2.ビリーケン・キッド 3.ツバサ 4.アルティメット・スパイダーJr 5.スペル・デルフィン 6.くいしんぼう仮面 7.佐野蒼嵐 8.タコヤキーダー

 大阪プロレスを彩る豪華メンバーによるバトルロイヤル。
 序盤からいつものような虚々実々の心理的駆け引きが繰り広げられ、その一方でいつもと違うスペシャルな攻防が繰り広げられ場内から笑いと感嘆の声があがる。
 その中でも佐野のやっとさー戦法が効果的に炸裂し次々と選手が脱落していく。思惑と裏切りのドラマが次々と起こり誰が勝利するか混沌とした中、最後は社長ゼウスが粘るタコヤキーダーを切って落としハッピーエンド。

<第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
○手塚基伸
 9分50秒 スリーパーホールド→レフェリーストップ
●タイガースマスク

※MMAで数々の栄冠を手にしてきた手塚のプロレスデビュー戦。対戦相手はこの数か月間指導していた「プロレスの師匠」タイガースマスク。

 序盤は手塚が今まで培ってきた関節技で攻め込むが対するタイガースマスクは急所蹴りなどプロレスの持つ奥深さをまざまざと見せつけるような厳しい攻めで応援する。
 緊張がほぐれてきた手塚は次第にアックスボンバーやペディグリーなどプロレス技も繰り出し始めタイガースを追い詰める。
 互いの意地をむき出しのキック合戦からタイガースが変幻自在の蹴りで優勢かと思いきや不意を突いたバックエルボーでタイガースを倒し、すぐさま裸締めで締め落としレフェリーストップでプロレスデビュー戦で大殊勲の勝利を飾り、大器の片鱗を見せつけた。

<第4試合 大阪名物世界一選手権試合 時間無制限1本勝負>
○えべっさん(挑戦者)
 11分13秒 無双→片エビ固め
●大坂丈一郎(王者)

 ※えべっさんが大阪名物世界一となる。
 ※久々のビッグマッチでのタイトル挑戦の大舞台で緊張気味のえべっさん。
 対戦相手の丈一郎をはじめ数々のモノマネ戦法で吉野レフェリーの絶妙の突っ込みも冴える中、王者丈一郎の敦盛が炸裂もカウント1で返し無双でやりかえすもこちらもカウント1で返す。
 最後はレフェリーを使った攻撃を目論んだ丈一郎の思惑を裏切るようにレフェリーの強烈なソバットが決まりその隙を突いた必殺無双で大阪名物世界一になった。
 試合後あまりの嬉しさのあまり錯乱状態になったえべっさんはコミッショナーから認定書だけでチャンピオンベルトをもらい忘れたり、マイクを握っても「今日の王座挑戦に向けて無策で挑みました。」「世界一になれるように神頼み(自分が神様なのに)の毎日でした」「この勢いで丈一郎の大阪名物世界一に挑戦します!(王者になったのに)」と支離滅裂なマイクで微妙な空気にさせた。しかし正気に戻り、「メインでTORUの王座に挑戦するボディガーさんは自分と一つしか変わらずその挑戦する意欲に刺激を受けて、自分も大阪名物世界一に挑戦することになり、自分はこのベルトを獲ることが出来ました。なのでボディガーさんも是非ともメインで勝利してタイトル奪取してほしい」とエールを送り感動的なマイクと思わせて「そして年末のエクスカリバーで僕の大阪名物世界一とボディガーさんの大阪プロレス選手権の王座統一戦をするぞ!」とやっぱり支離滅裂なマイクでえべっさんワールドを貫いた。

<第5試合 大阪ライトヘビー級選手権試合 時間無制限1本勝負>
○大瀬良泰貴(王者)
 12分17秒 レフェリーストップ
●SUZAKU(挑戦者)
※大瀬良泰貴が2度目の防衛に成功。

 ※先月開催された大阪ライトヘビー級トーナメント優勝し勢いに乗るSUZAKUが満を持して王座挑戦。
 トーナメントの勢いをキープしているSUZAKUが果敢に攻め込み先制のトぺコンでペースを握ったかと思われたが王者大瀬良は悠々と場外乱闘でペースを取り返し追撃を許さない。
 その後は両者の意地が激しく交錯し互いにダメージを積み上げていく。しかし勝負を焦ったかSUZAKUが珍しくスワンダイブ弾を失敗し、さらに焦ったように早くも必殺ヴァーミリオンスプラッシュを放ったが、王者大瀬良は冷静に状況を分析し剣山で迎撃。
 墜落したSUZAKUは左肘を抑えのたうち回り戦闘不能に陥りレフェリーが即座に試合を止め王者の防衛が宣せられた。
 試合後、マイクを握った三冠王大瀬良は「プロレスやってたらこういうこともあるよ、SUZAKUもこんなもんじゃねーだろ。いつでも受けてやるからまた挑戦して来い!」と無念のSUZAKUに檄を飛ばすとともに、「ジュニアの最強は大瀬良です」と締めて見せたが不完全燃焼となった悔しさからか花道から帰らず控室に消えていった。

<第6試合 大阪プロレスタッグ選手権試合 時間無制限1本勝負>
○浅川紫悠 ゴリアテ(挑戦者組)
 13分20秒 ホワイトナックルライド→片エビ固め
クワイエット・ストーム ●入江茂弘(王者組)
※ゴリアテ&浅川紫悠が第48代王者となる。

 ※タイトルマッチにあるまじきローグネイションの奇襲攻撃から荒れたスタート。
 序盤からホール全体を使ったド派手な場外乱闘から立て直した王者組が重量感溢れる攻撃で浅川に狙いを定める。
 しかし試合権利がゴリアテに代わると規格外の猛パワーで大暴れ。王者組は流れるような重爆連携で挑戦者組を分断しゴリアテにクロスボンバーから時間差W空爆で万事窮すの所をセコンドのTiiiDAがレフェリーの足を引き阻止。
 レフェリー不在の中竹刀攻撃や急所攻撃からクドスの竜巻も勝利を決められず。
 しかし一度調子に乗ると止まらないローグネイションは一気に畳みかけ浅川の必殺技が豪快に決まり強引に王座奪取を果たし、メインのTORUにとってこれ以上ない援護射撃となった。
 試合後マイクを握った浅川が「せっかく王座を獲ったのに誰も挑戦者が出てこないこの大阪プロレスの腐った空気」と悪態を突いている最中に突如現れたTDTD(松房&木下)に大歓声。
 浅川の悪らつなマイクに対して松房は「俺たちに(タッグフェスで)負けてる癖に偉そうに言うな」とやり返す。
 一本取られた形となった浅川は「俺たちがチャンピオンだ。いつでもかかってこい」と言い返し両チームによる王座戦開催が濃厚となった。

<第7試合 大阪プロレス選手権試合 時間無制限1本勝負>
○TORU(王者)
 29分14秒 セコンドのタオル投入→TKO
●ザ・ボディガー(挑戦者)
※TORUが4度目の防衛に成功。

 ※ボディガー決意の最年長王座挑戦にかつての盟友ゼウスがセコンドにつくこれ以上ない援軍に挑戦はボディガーは気合十分の入場。
 対して王者TORUは単身で堂々の入場。
 序盤は両者ガッチリロックアップで真っ向勝負。手負いのボディガーは万力の様な強烈なヘッドロックでTORUを締め上げスタミナを奪いにかかる。
 慌てずじわじわとTORUの動きを止めにかかる挑戦者ボディガーだったが強引に場外へ引き摺り出されても動じず逆にハンマーで追い撃ちをかける。
 エプロンのTORUをぶっこ抜きブレーンバスターで追撃し一気に勝負を賭けに行ったが王者TORUは渾身のドラゴンスクリューにボディガーはたまらず場外にエスケープ。
 一気に形勢逆転に成功したTORUは弱点の左足に徹底攻撃。
 なんとかカウント19でリングに戻ったボディガーに待ち構えていたTORUな低空ドロップキック4連発。
 その後も執拗な一点集中攻撃にボディガーは苦悶の表情。
 場内のボディガーコールに奮起したボディガーが逆水平で反撃もドラゴンスクリューから逆片エビ固めの大ピンチ。
 人並外れた脚力で脱出して得意の串刺しラリアット乱打からスピアーと怒涛の攻撃を見せたが奮闘も続かず。
 王者TORUの狙いすました足四の字固めがガッチリ決まったが場内大ボディガーコールに後押しされてなんとかエスケープに成功。
 ボディガーも満身創痍の中、必死の反撃を見せ雪崩式ブレーンバスターで切って落とすチャンス到来。
 最後の力を振り絞ってラリアットと投げっぱなしパワーボム、ライジングハイ、かかと落とし、再度ライジングハイと畳みかけ、渾身のライジングドラゴンと畳みかけるが必死に逃れたTORUはグランドのドラゴンスクリュー2連発で動きを止めダイビングフットスタンプから足四の字固めに万事休す。
 必死に耐えたボディガーだがこれ以上は今後の現役が続けられなくなるとセコンドのゼウスがタオル投入により無念のレフェリーストップとなった。
 試合後マイクを握ったTORUは「ボディガーさんの57年の人生に対して自分の34年の人生を賭けてこの試合に挑みました。
 タイトルマッチが決まった時からあなたの目を見て感じたことがあります。もしかしてこの挑戦を人生最後の挑戦を思ってるんじゃないですよね?でも貴方から3カウントもギブアップも取ってないんです。だからいつかまたもう一回やりましょう」とエールを送り、ボディガーも「このままフェードアウトしようと考えていたけどTORUのマイクを聞いて思った。TORUともう一回タイトル賭けてやりたいです!それまでお前が頑張ってくれ」と現役続行を宣言した。
 改めてマイクを握ったTORUは「泣ける話はここまでや。」とローグネイションの仲間を呼び込み「大阪プロレスのベルト独占したのは俺らローグネイションや!」と高らかに見栄を切りメンバー全員での記念撮影を行い大阪プロレス制圧を満天下に見せつけた。