[ファイトクラブ]「早すぎた再戦」下馬評一蹴! 『OZAWA-清宮』後楽園1,562人

[週刊ファイト5月29日]期間 [ファイトクラブ]公開中

▼「早すぎた再戦」下馬評一蹴! 『OZAWA-清宮』後楽園1,562人
 photo & text by 鈴木太郎
・OZAWA盤石防衛ロードも懸念はペースの速さ?
・薄々勘付く「王座陥落で集客減」の不安指摘した王者
・『N-1』9月開幕で延びる防衛ロード行方
・OZAWA盤石V5も”狂乱のプリンス”清宮海斗爆誕に聖地歓喜!
・早すぎた再戦ブーイングを狂気性で払底した清宮
・”優等生”面目躍如した「笑いながら殺す」STYLE
・OZAWA顔見せの元日メイン超え!
・素材本来の強みを活かす珠玉の一戦
・タイトル戦線後退清宮に訪れた”タナジャム”
・新日参戦⇒2年振りG1参戦はあるか?
・遠藤哲哉『TEAM 2000X』離脱! “無価値勝利”からの更生劇
・『TEAM 2000X』結成8ヶ月目で初の離脱者
・GHC Jr初防衛YO-HEY逆指名で宮脇純太迎撃宣言
・2ヶ月連続も好勝負の『YO-HEYvs.タダスケ』
・宮脇逆指名は重要局面連敗のリベンジ


■ プロレスリング・ノア『STAR NAVIGATION 2025』
日時:2025年5月18日(日) 11:30開始
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1,562人

 旗揚げ25周年イヤーを迎えたプロレスリング・ノアは、2025年上半期の総決算と言える5・3両国国技館大会を終えて尚、勢いが陰る様子は見られない。
 ビッグマッチ後にもかかわらず、2025年のノア後楽園ホール大会で今季最多となる1,562人が詰めかけた今大会では、毎年恒例のシングルリーグ戦『N-1 VICTORY 2025』の日程が発表され、リーグ戦が2021年以来4年振りに9月開幕へと変更。それに伴い、元々予定されていた8月のカルッツかわさき大会はN-1公式戦ではなく、通常のビッグマッチとして行われる事が濃厚となった。
 N-1覇者はGHCヘビー級王者に挑戦する事が慣例化している為、挑戦の時期も約1ヶ月ズレ込むることになるのだが、現王者OZAWAの防衛ロード候補者がどうなるか未知数だ。両国ビッグマッチから約半月後というスピード感で、元日のリマッチという形で清宮海斗が挑戦したもののOZAWAが見事防衛。次期挑戦者として名乗りを上げたのは、この日の第3試合でOZAWAのいる『TEAM 2000X』を離脱した遠藤哲哉(DDTプロレスリング)であった。

 前月の後楽園ホール大会ではノーDQマッチでタッグを組んだ両者が一転して対角線に立つ展開にOZAWAも困惑しきり。「遠藤を更生させる」と宣言したOZAWAは、遠藤と握手を交わした杉浦貴も含めてのサバイバル3WAYマッチを要求すると、2025・6・3後楽園ホール大会において、GHCヘビー級王座戦『OZAWA vs.遠藤哲哉vs.杉浦貴』が正式決定となった。ここから6月の大阪、7月の後楽園2連戦と25周年記念と銘打たれた大会が控える中、今のOZAWA人気である程度ノアの人気が持たせられるであろう事を考えると、GHCヘビー級王座の防衛戦スパンが異様に早い事は気掛かりである。     OZAWAが今大会を締めた際に「自分が王座から陥落したら、観客が減るんじゃないか」という旨を述べていたように、今のノアはOZAWAの存在に頼りきりという訳では無いものの、ノアファン以外のプロレスファンを惹きつける重要人物であることに疑いの余地はない。出来るならば、長いこと王者として君臨させておきたい選手ではあるものの、N-1開幕まで防衛戦の候補がいるかどうか・・?
次回挑戦する遠藤や杉浦を除くと、今年はノア25周年イヤーシングルマッチを闘っている丸藤正道、今年1月より長期欠場中の潮崎豪、2月のシングルマッチがノーコンテストに終わった拳王、WWEに武者修行中で最近では日本に帰国する事も匂わせている稲村愛輝も控えているが、彼らがどのタイミングで挑戦と相成るのか? 両国ビッグマッチ後も動きを止めないノアの行方や如何に・・・。
▼2025年上半期総決算! 観衆4,521人NOAH両国国技館

[ファイトクラブ]2025年上半期総決算! 観衆4,521人NOAH両国国技館

OZAWA盤石V5も”狂乱のプリンス”清宮海斗爆誕に聖地歓喜!

<メインイベント GHCヘビー級選手権試合>
○[王者]OZAWA
 23分31秒 Real Rebel⇒片エビ固め
●[挑戦者]清宮海斗
※第46代王者が5度目の防衛に成功。

 今大会における一番の目当てと言えば、やはりGHCヘビー級王座戦『OZAWA vs. 清宮海斗』の一戦になるだろう。元日の日本武道館で起きたOZAWAのGHCヘビー級王座戴冠劇とブーイングも浴びせられた清宮の敗戦。あのショックから約5ヶ月半後に行われた再戦に対して、周囲の反応は批判や懐疑が大半を占めていたように思う。両国国技館大会メイン後にOZAWAの眼前に現れた清宮だったが、会場からは地鳴りのような大ブーイング。マイクを握っても鳴り止まぬブーイングをかきわけながら、慎重に言葉を選んだ清宮の挑戦表明は、OZAWAの存在を認め、その上で王者を越えるという真っ直ぐな内容だった。

 両国国技館の後に控えている次回のノア25周年記念大会は、6月に行われるエディオンアリーナ大阪第2競技場大会である。周年記念大会に合わせる形で、両者の再戦を組むならば約1ヶ月半後の大阪だろうと筆者は睨んでいたが、舞台は何と両国から僅か半月後にあたる5・18後楽園ホール大会となった。この間の前哨戦は3大会しかない上、いくら清宮が実力者だとはいえ、彼に対する両国の拒否反応を短期間で覆せるとはとても考えにくいものがあった・・・。

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