[週刊ファイト5月1日期間 [ファイトクラブ]公開中
▼WM初日AAA買収発表 JウーソJファトゥ戴冠 Sロリンズ&Pヘイマン
photo by George Napolitano
タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・メインイベントJウーソ過去成績3-0のグンサー下し世界ヘビー級戴冠
・来賓席鋼鉄神リック・ルービンSMWスモーキー・マウンテン裏オーナー
・祭典はHappy End続けるニューディ世界タッグ交代ウォー・レイダース
・「犯人は誰だ?」よりX-MENストーム強調ジェイド・カーギル復讐ナオミ
・パット・マカフィー解説「サモアンの中で一番凄い」ファトゥ戴冠LAナイト
・来年ニューオリンズ・スーパードーム ヴィキンゴらAAA買収を改めて
・HBK発表 UFCデイナ・ホワイト 元ミドル級王者イズラエル・アデサニヤ
・ルチャ試合レフェリー 何度もズレそうで直すヘッドセット姿なのが懸念
・Elグランデ・アメリカーノ(チャド・ゲイブル)凶器頭打ちレイ・フェニックス
・4年で防衛戦Barbieティファニー・ストラットン19分+ 女王シャーロット
・衣装・火炎放射も黒から白サモアン・ダイナスティのトライバルチーフ殿
・若い頃No DragのV、さらにヴァノン・リードが弾き出してLiving Colour
・32分55秒セス・ロリンズ勝利!ダブル裏切り主役はポール・ヘイマン
・反省会込み総括:昔ながらのPPV購入者は4時間超えて10分超過に
■ レッスルマニア41初日
日時:4月19日(現地時間)
会場:米ネバダ州ラスベガス アレジアント・スタジアム
観衆:61,467人(Sold-out=主催者発表)
本年もプロレス世界最大の祭典『レッスルマニア』に本誌はジョージ・ナポリターノ記者を派遣。どっちが勝っただの試合結果は今の時代、いくらでもネットに出ていることもあり、通信員からの現場ならではの情報と専門記者の濃く深い分析を交え、WM皆勤賞のナポリターノ記者が自宅に戻ってパソコンからの送信。自前写真がようやくどっさり届いたので、満を持して詳細完全版をお届けする。
メインイベントJウーソ過去成績3-0のグンサー下し世界ヘビー級戴冠
<第1試合 世界ヘビー級選手権>
[王者]●グンサー
16分30秒 立った姿勢チョークからグランドへ
[挑戦者]○ジェイ・ウーソ
―― ジャージの背中にメインイベントと書いてきた通り、重要な第1試合は”メインイベント”ジェイ・ウーソの王座盗りからです。
オフレコ まぁ解説(マイケル・コール、パット・マカフィー、ウェイド・バレット)が指摘するように、過去成績は3-0でグンサーが下してきたんだから、ここでどうなるかはわかりきっているんだけどな。
―― 集大成の祭典ですから、これでイイんです。というか、ジェイの入場だけで巨大スタジアム全体があの讃える動作を一斉にやるんだから、あの絵こそがハイライトでしょう。
来賓席鋼鉄神リック・ルービンSMWスモーキー・マウンテン裏オーナー
オフレコ 当然様々なセレブが客席に来賓として来ていることがアチコチ、色んな箇所で順次紹介されていくんだけど、なんとトップバッターが「グラミー賞受賞のプロデューサー」という肩書きのリック・ルービンだった。これがメタル者にはいかに「うぁ~」だったことか。
―― 四天王スレイヤーのプロデューサーですね。世間的にはビースティ・ボーイズやRun-D.M.C.をプロデュースしてヒップホップのヒット作を送り出した業界の大物となるんでしょうが、あのジョニー・キャッシュにまでメタルやらせたとか、アデルの『21』まで・・・。
オフレコ いや、プロレス業界ではテニスラケットのジム・コルネットがオモテの代表なんやけど、実際にSMW(スモーキー・マウンテン・レスリング)の裏オーナーだったことで知られる。長年に渡って稼いだカネを趣味のプロレス支援にせっせと注ぎ込んでくれて、全部が大赤字だったんだけど(笑)、マット界が表彰すべき大恩人なんや。
―― LA在住ですからベガスにはお越し下さった。本来のHall of Fameはリック・ルービンのような私財を投げ打ってマット界を支えた功労者にこそ焦点を当てるべきだと思います。
オフレコ 試合はやられてきたグンサーのスリーパー・ホールド(バーン・ガ二ア式の立って、お客さんにわかりやすく魅せる)での王者交代。そしてお約束で双子の兄弟ジミーが駆けつけての抱擁。
―― 大河ドラマでは、もう何度もくっついたり離れたりやってるんですけどね(笑)。年に1回だけ、『レッスルマニア』は見てますというガジュアル・ファンが多いわけですから、ここは兄弟抱擁なんでしょう。
オフレコ 注意事項「年に一回だけ見てる方も少なくない」は、以下でも繰り返すことになるな。
祭典はHappy End続けるニューディ世界タッグ交代ウォー・レイダース
<第2試合 世界タッグ選手権試合>
[王者]ウォー・レイダース(エリック&●アイバー)
9分15秒 ミッドナイト・アワー(ダブルフットスタンプ)
[挑戦者]ニューディ(コフィ・キングストン&○ゼイビア・ウッズ)
―― ジェイのキャッチフレイズ通り、第1試合から普段のメインイベントには違いないんですが、巨大スタジアムのお客さんを温める役割があるから、最初の2つは前座なんですよね~。
オフレコ 王座交代を続けると。あとからベビーフェイスとヒールの勝率がどうだったとかやる評論家もいるからなぁ。「まずはHappy Endから」というのはセオリーなんじゃないかな。実況もウッズのそぞろ歩きを「リック・フレアーです」と、初心者向きになっているところが祭典なんだよ。
「犯人は誰だ?」よりX-MENストーム強調ジェイド・カーギル復讐ナオミ
<第3試合 遺恨清算戦>
○ジェイド・カーギル
9分20秒 ジェイディド
●ナオミ
―― この試合前、本篇では最初に会場のアレジアント・スタジアム前の映像になって、出てきたのがウェザー・リポートから。快晴に恵まれていたんだけど、あえて「メジャー・ストームが来ます」とやって、明らかな映画『X-MEN』のストーム入場になります。
オフレコ AEWから転出してTVに出始めたときはハル・ベリー演じるキャラなんだとわからせるようにしてたけど、最近はそこまでやらなかったのが、それこそ「年に1回は見る」一般ファンも多いから、大掛かりな入場で念押しやな。「襲撃犯は誰だ?」でドラマ引っ張てたんだけど・・・。
―― これもHappy Endの続きですかねぇ。裏切ったナオミにジェイディドが決まりました。
パット・マカフィー解説「サモアンの中で一番凄い」ファトゥ戴冠LAナイト
<第4試合 US王座戦>
[王者]●LAナイト
10分40秒 ムーンサルト
[挑戦者]○ジェイコブ・ファトゥ
オフレコ お待ちかね、ファトゥの登場や。中邑真輔からUS王座を奪取したLAナイトが相手。
―― AEW転出の噂があるシンスケは今回『レッスルマニア』には呼ばれてません。
オフレコ 解説のパット・マカフィーが「サモアンの中で一番凄い」と、週刊ファイトがMLW取り上げるたびに活字に残してきたことを、全世界であまりにも桁が違う数の視聴者に届けられる『レッスルマニア』の放送で言ってくれたことで大満足と(笑)。
―― サモアンにしてはやや小型なんで、ビンス・マクマホン政権では採用しなかったのが、ようやくメジャー舞台で暴れてくれてます。
オフレコ 動き回れるだけでなく、ファトゥは飛べて狂気を体現できる。巨体が2回のムーンサルトでフィニッシュというのは、また小粒がやってるルチャ試合とは迫力が違うんだよなぁ。
―― ここでヒール勝利のケツになるんですが、初日は王者交代が続出して・・・というセールスポイントというか、満足感を与えてくれました。