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3月8日(土)タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催された『ONE ファイト・ナイト 29』メインは女子ムエタイ・アトム級タイトル戦で、王者アリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル)がマリー・マクマナモン(アイルランド/英国)を相手に序盤の様子見から、3Rにはエンジンをかけてきた王者がパンチ・肘・蹴りで攻勢をかけ左フックでダウンも奪い優勢、そして4Rも攻め続けマクマナモンの顔面は変形、ラウンド終了後ダメージが深いとみたレフェリーがストップをかけ、アリシア・ヘレン・ロドリゲスが圧勝で3度目の防衛に成功した。
ラウェイの鉄人ソー・リン・ウーは判定敗。基本判定なしでKOのみ決着でフルラウンド闘い抜けば引分のラウェイでは、パコーンやソッガオの強豪タイ選手にKO勝利しているが、ポイント有ラウェイではGLORYにも参戦のアルトゥール・サワディアク(ポーランド)やスイ・ティ・ウィン・ライン(ミャンマー/ONE2敗)に判定敗けを喫している。出血によるTKO敗けはラウェイでもあるが(2019年vs.シュー・ヤーマン)倒されてのKO敗けはない異常なタフネスを誇る。3Rムエタイ戦ではスパートがかかる前に試合が終わってしまい、本領発揮までいかないソー・リン・ウーはドミトリー・コフトゥン(ロシア)のミドルキックの印象点でポイントを失い、本戦契約後も煮え切らないONE3連敗を喫した。
日本から参戦の石黒翔也と北野克樹は敗退となった。
パフォーマンスボーナス5万USD(約740万円)を獲得した左手側から第8試合シャミル・エルドアン(トルコ)第11試合アリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル)第10試合ランボーレック(タイ)
ヘビー級:102.2〜120.2㎏/225-265lbs
ライトヘビー級:93.1〜102.1㎏/205-225lbs
ミドル級:84.0〜93.0㎏/185-205lbs
ウエルター級:77.2〜83.9㎏/170-185lbs
ライト級:70.4〜77.1㎏/155-170lbs
フェザー級:65.9〜70.3㎏/145-155lbs
バンタム級:61.3〜65.8㎏/135-145lbs
フライ級:56.8〜61.2㎏/125-135lbs
ストロー級:52.3〜56.7㎏/115-125lbs
アトム級:47.7〜52.2㎏/105-115lbs
■ ONE Fight Night 29
日時:2025年3月8日(土)9:45配信開始/10:00開始
会場:タイ・バンコク・ルンピニースタジアム
主催:ONE Championship
配信:U-NEXT 〜4月14日 23:59まで
<メインイベント第11試合 ONEムエタイ 女子アトム級タイトルマッチ 3分3R>
○アリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル/王者)※ONE3勝1敗
4RTKO終了時
●マリー・マクマナモン(アイルランド/英国)※ONEデビュー
※3度目の防衛に成功
<コーメインイベント第10試合 ONEムエタイ バンタム級 3分3R>
○ランボーレック(タイ)※ONE4勝2KO1敗
2RTKO 1分15秒
●パルハム・ゲイラティ(イラン)※ONE6勝4KO
<第7試合 ONEムエタイ バンタム級 3分3R>
●ソー・リン・ウー(ミャンマー)※ONE3勝3KO2敗
年齢:33歳
身長:172㎝
国籍:ミャンマー
所属:ဒို့ရိုးရာ လက်ဝှေ့ကလပ်/Doe Yoe Yar Lethwei Club/ドゥ・ヨーヤー(伝統)ラウェイ・クラブ
・2010年ゴールデンベルト60㎏王者
・2010年ロイヤルクラブ・チャレンジファイト王者(ベルト)
・2010年ダゴン旗王者(セカンドクラス)
・2011年ダゴン旗王者(スペシャル)
・2018年最多KO賞 (トロフィー)
・2019年最高選手
・ラウェイ69kg級世界王者
※ILFJ日本大会1勝1分
戦績(把握範囲)
125戦71勝(68KO)3敗51引分
判定0-3
○ドミトリー・コフトゥン(ロシア)※ONE2勝1敗
前に出て攻めるソー・リン・ウーだが、ドミトリー・コフトゥンのミドルキックをもらい過ぎた。
<第8試合 MMA ライトヘビー級 5分3R>
○シャミル・エルドアン(トルコ)
1RKO 41秒 ※レフェリーストップ、グランドでの打撃
●ジルベルト・ガルバォン(ブラジル)
<第2試合 ONEサブミッショングラップリング フライ級⇒139.5(63.28㎏)ポンド契約 10分1R>
○ジエゴ・ヘイス(ブラジル)※ONEデビュー戦 計量失敗
SUB 6分5秒 ※キムラロック
●石黒翔也(日本/Carpediem)※ONE3勝1SUB
ADCC(アブダビコンバット)2回王者経験あるジエゴ“ベビー・シャーク”ヘイスは、ONE3連勝中の石黒にチキンウィング・アームロック(キムラロック)でタップを奪い完勝。ジエゴ・ヘイスは一本勝も計量失敗の為、ボーナスはなかった。
<第1試合 ONEムエタイ 148ポンド(67.13㎏) 3分3R>
○ステファン・コロディ(アイルランド)※ONE2敗
判定3-0
●北野克樹(誠至会/日本)※ONE1勝
・WPMFインターコンチネンタル・スーパーライト級王者
・IOCインターコンチネンタルスーパーライト級王者
・WBCムエタイ日本統一スーパーライト級王者
・元NJKFスーパーライト級王者
・ラウェイ1勝
多彩な蹴からから“竜巻旋風脚”の異名を持ち4タイトル獲得し、ラウェイにも挑戦して2019年ゴールデンベルト63.5㎏王者で第3回Air KBZ勝者トゥン・ナイン・ウー(ミャンマー)にKO勝しているNJKF WESTのエース北野が序盤蹴りで優位だったが、2R中盤以降ステファン・コロディが接近戦での首相撲と肘で優位に立ちONE初勝利を飾った。