■ 株式会社上町建物管理presents 大阪プロレス年末の祭典エクスカリバー2024
日時:2024年12月29日(日)
会場:大阪・東和薬品RACTABドームサブアリーナ
<第1試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
タコヤキーダー ●アルティメット・スパイダーJr. 野崎広大
11分50秒 無双→エビ固め
桜島なおき 三原一晃 ○佐野蒼嵐
〈寸評〉
あの頃の大阪若手が立派になって一堂に会する同窓会的な雰囲気を打ち破る野崎の存在感が光る一戦から年末のビッグマッチが開幕。
鎬を削った若手時代を思い起こすように両チームが激しくぶつかり合う。
久々の大阪マット参戦となった三原が野崎とド迫力のぶつかり合いで場内をどよめかせる。
佐野に狙いを定め集中攻撃を見舞うが佐野は根性で食い下がりスパイダーの必殺フルコースを絶え凌ぐ。
スパイダーの鮮やかなウラカンラナを持ち上げた佐野はデスバレーで切り返し最後は初披露の無双で殊勲の逆転勝利を収めた。
<第2試合 8人タッグマッチ 30分1本勝負>
スペル・デルフィン ○ダンプ松本 ZAP ツバサ
4分39秒 ボディプレス→体固め
ビリーケン・キッド ザ・ボディガー えべっさん ●くいしんぼう仮面
〈寸評〉
今話題の極悪女王が久々の大阪マット上陸。ゲートから現れるや大歓声で迎えられる。
それ以外にもレジェンドが勢ぞろいした豪華な対決だったがダンプの一挙手一投足に大歓声が沸き起こる。
最後もくいしんぼうをラリアットから圧殺するハッスルぶりで極悪女王健在を大阪のファンにアピールした。
<第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
○タイガースマスク CIMA 田中稔
7分22秒 仙人の首固め
石川修司 ゴリアテ ●菊池悠斗
〈寸評〉
野獣タイガースがGLEAT勢の援軍を得て悪くて強いルード混成軍を迎え撃つ一戦。
ルード軍が入場と同時に奇襲をかけ菊池が鮮やかなトぺコンで先制する。
GLEAT勢の加勢も大巨人石川の牙城を崩すまでには至らずタイガースは苦戦が続く。
とどめを狙ったゴリアテにGLEAT勢のアシストを得て丸め込み技ありの逆転勝利で業師ぶりを遺憾なく発揮した。
<第4試合 大阪名物世界一選手権試合 無制限1本勝負>
●松山勘十郎《世界一》
9分38秒 ファルコンパンチ→片エビ固め
○大坂丈一郎《挑戦者》
※丈一郎が新大阪名物世界一に。
〈寸評〉
一癖も二癖もある両者による名物戦。超満員のちびっこファンからの歓声に気をよくした丈一郎が大ハッスル。
しかし勘十郎もしっかり得意技連発で自分のペースに引き込み応戦する。満を持して持ち出したハリセンをレフリーが取り上げてからレフリーが大暴走しカオスな展開に。
怒りに燃える勘十郎がマグロフォールで大ダメージを負った丈一郎にとどめを狙ってレフリーを使って丈一郎を仕留めようと考えたがそれが災いとなる。
逆に勢いがついたレフリーのヘッドシザースを浴びて呆然とする所を丈一郎のファルコンパンチがクリーンヒットし大阪名物世界一の座から滑り落ちた。
<第5試合 大阪ライトヘビー級選手権試合 無制限1本勝負>
○松房龍哉《王者》
21分43秒 龍騰虎闘→片エビ固め
●SUZAKU《挑戦者》
※第2代王者が5度目の防衛に成功。
〈寸評〉
10月のデビュー以来破竹の快進撃を見せるSUZAKUが最短で王座に挑戦する今一番ホットな対決。
互いの胸に芽生える「何か」を見つけるべく同じ技を繰り出しあい一歩も引かないライバル心をぶつけ合う。
SUZAKUがサスケスペシャルを繰り出しペースを強引に手繰り寄せると執拗な足殺しで王者の動きを止めにかかる。
王者松房も新参者に好き勝手させられないと反撃に転じ少しづつ逆襲に転じ挑戦者の猛攻を止めにかかる。
両者の必殺技が惜しみなく繰り広げなれる総力戦の中、SUZAKUのヴァーミリオンスプラッシュを辛うじてロープエスケープして難を逃れる。
最後は得意の膝の乱れ撃ちから雪崩式ヨシタニック=龍騰虎闘で辛うじて王座防衛を果たした。
試合後マイクを握った王者は好きではないけどSUZAKUが大阪プロレスに来てくれたことに感謝し、来年からも大阪プロレスを盛り上げると誓った。
<第6試合 大阪プロレスタッグ選手権試合 無制限1本勝負>
浅川紫悠 ●大瀬良泰貴《王者組》
17分34秒 クローズラインfromN.Y.→片エビ固め
○クワイエット・ストーム 入江茂弘《挑戦者組》
※ストーム&入江組が第47代王者に就く。
〈寸評〉
ダーティファイトの限りを尽くしタッグ王座をまんまと強奪した王者組の初防衛戦もタイトルマッチセレモニー中に奇襲を仕掛ける悪らつぶり。
その後も場外乱闘やセコンドのゴリアテが介入するなどラフプレーのオンパレードで強引にペースを掴む。
防戦一方の入江も反撃に転じやっとの思いでストームに交代するもここでもラフプレーでストームの猛反撃も断ち切る。
その後もレフリーのブラインドを突いたりセコンドが介入したりやりたい放題の王者組であったが苦汁を飲まされ続けた挑戦者組も一歩も引かない。
乱戦模様に中、ストームの剛腕が火を噴きここ数か月の屈辱を最高の形で雪辱を果たした。
<第7試合 大阪プロレス選手権試合 無制限1本勝負>
●ゼウス《王者》
30分15秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め
○TORU《挑戦者》
※第36代王者が初防衛に失敗、TORUが第37代王者に。
〈寸評〉
セミの荒れたタッグタイトルマッチと異なり正々堂々真っ向勝負の最高峰王座戦に相応しい立ち上がり。
突如鬼神となったゼウスはTORUを場外で最後列まで投げ飛ばす大荒れっぷり。
その後もターンバックルを使って喉を締めたりぶっこ抜きブレーンバスターで強引に投げる。
しかしTORU起死回生のドラゴンスクリューが豪快に決まってからは五分五分の状況に。
逆にエプロン上で頭を痛打したゼウスは場外で大の字。カウントアウト寸前まで倒れる大ダメージを負う。
ここからは両者意地のエルボー合戦で激しく打ち合う消耗戦からTORUはシャイニング乱れ撃ちで優位に立つ。
一方のゼウスも必殺フルコースで猛攻を見せるもジャックハマーをリバースフランケンで形勢逆転してからゼウスの追撃を断ち切った上での必殺技でゼウスの執念を断ち切った。
最後にダメ押しの垂直落下式ブレーンバスターで粘るゼウスを仕留めた。
《試合後》
マイクを握った新王者TORUは幼いころからの夢であった大阪プロレス選手権のベルトを手に入れ夢がかなった喜びと新しい景色を見せると高らかに宣言した。