11月23日、松江のご当地社会人プロレス団体「松江だんだんプロレス」の2024FINAL大会が、松江テルサで開催され、大仁田厚が初参戦を果たした。
松江だんだんプロレスは、全国で2番目に人口の少ない島根をプロレスの力で盛り上げようと、2010年旗揚げした社会人プロレス団体。「だんだん」とは島根の方言で「ありがとう」の意味。
グレートカグラ、マツコ・デラックスならぬ「マツエ・デラックス」など地元で愛される個性的なレスラーが多数在籍する。
マイティ井上から「マイティ」の使用許可をいただいた、と語る「ALLマイティ井上」は、「マイティ井上さんは、大仁田さんの全日本プロレス引退の対戦相手。今回だんだんプロレスに大仁田さんが参戦してくださることは、縁があるなと感じます。」と話した。
狭い会場ながら立ち見が溢れ、500人近い大盛況の会場。
メインイベントは、大仁田厚、ALLマイティ井上、グレートカグラ VS 雷神矢口、佐野直、ガイナタイガーによる、ハードコア6メンタッグマッチ60分1本勝負が行われた。
序盤から矢口が井上を有刺鉄線バットで執拗に攻め立て、井上が大流血。会場から悲鳴と井上コールが起こる。大仁田も負けじと佐野へコブラツイストをかけるも矢口の暴走は止まらず、大仁田を有刺鉄線ボードに叩きつける。
「月曜から仕事なんです!やめて!」と社会人プロレスらしい野次と悲鳴が飛ぶ中、流血が止まらない井上はなかなか挽回のチャンスが巡ってこず苦戦を強いられる。
転機となったのは中盤、大仁田がガイナを捕らえ、豪快なテーブルパイルを決めて形勢逆転。
大仁田は佐野に毒霧を浴びせ勢いをつけると、最後は有刺鉄線ボードで覆ったガイナに、井上が地元の意地でセントーンを決めて、3カウントを奪った。
大会の最後を大仁田は、
「いつまでも、松江だんだんプロレスを愛してやってください、だんだんファイヤー!」で大会を締めくくった。