[週刊ファイト10月3日]期間 [ファイトクラブ]公開中
▼アメプロ報道史~格闘技の闇タダシ☆タナカ ジミー鈴木大盛況想定外
photo & text by 山岡太郎 + 参加者メール質問へのタナカからの回答
・ジミー鈴木&タダシ☆タナカ同期の最強タッグ結成!会場は最高潮熱狂
・米国特派員時代のタブーな思い出話に花を咲かせる両雄に観客唖然
・禁断ゲスト!ジミー鈴木のリクエストで893関係をタナカ☆タダシ答える
・濃さでイベント大成功!次回開催も期待され会場は満足感に包まれた
・参加者・星川さんの反響とさらなる質問メールに詳細にお答え致します
・お土産のハズれ(笑)。~お客さん入れて公開討論の席を儲ける目論見
・出ました!マーク、シュマーク、スマートの市場構造分析と頑固者批判
・小林邦昭に破られたタイガーマスク鑑定378万円闘道館より質問は続く
・公開討論会に出た宇宙初Wrestling Digest誌 マサ斎藤-猪木ウィリー戦
・追悼・小林邦昭 UWF移籍前の山崎一夫&高田延彦戦 受けの男っぷり
■ ジミー鈴木公開討論会 第4回 禁断のゲスト田中正志
日時:9月20日(金)
会場:闘道館 170-0002東京都豊島区2丁目5-12 JR山手線巣鴨駅
ジミー鈴木&タダシ☆タナカ同期の最強タッグ結成!会場は最高潮熱狂
9月20日、東京都豊島区の闘道館で開催された『ジミー鈴木公開討論会 第4回』は、プロレスファンや関係者にとって貴重な時間となった。長年プロレス業界を内側から支えてきたジミー鈴木とガンダーラ鈴木が、この日は特別ゲストとしてタダシ☆タナカを迎え、過去の逸話や秘話を次々と披露した。彼らは同じ1979年から海外取材を始め、1982年からはアメリカ在住にて現地取材を行い、プロレスのリアルとファンタジーを独自の視点で伝えてきた、まさに海外特派員のパイオニアたちである。
討論会では、タダシ☆タナカが掲げるジャーナリズム主義の「シュート活字」や、彼が携わった「週刊ファイト」の制作秘話が語られ、取材活動や業界の裏側について深く掘り下げた内容が展開された。また、過去の収録ミスがきっかけで開催された今回のイベントは、偶然にも再び濃厚な議論の場となり、参加者全員が彼らの豊富な知識と経験に引き込まれた。
米国特派員時代のタブーな思い出話に花を咲かせる両雄に観客唖然
プロレス流の入場コールでタダシ☆タナカ、ジミー鈴木が入場し、会場から大きな拍手に包まれた。そして2人は、アメリカ特派員時代に、日本の各社に情報を送ったが、嘘が多かった事を告白。具体的にあれこれ説明したが、それをそのままここに記載してしまうと、入場料を払って会場に来てくれた観客にあまりに失礼なので、具体的に書くことは出来ない。次回のイベントで直接、聞いてもらうしかないだろう。
但し補足になるが、米国のマガジン各誌はもっと酷かったらしい。意外とサイクルが遅く、例えばMSGでの毎月の定期戦の詳細が載るのは、もう次月の大会が終わったあとだったりするのだが、リングサイドで見ているカメラマン記者は、「全然違うじゃないか」と驚いたという。日本の媒体の名誉のためにフォローするなら、実際は日本語情報の方が遥かに正確だったのだ。これにはビックリするほかない。
禁断ゲスト!ジミー鈴木のリクエストで893関係をタナカ☆タダシ答える
更にジミー鈴木が、タダシ☆タナカに対し、893関係の話を暴露するようにリクエスト。それを受けて会場のファンから、PRIDE、そしてK-1の893関係の質問を受け、タダシ☆タナカが赤裸々に語った。しかし、それをそのままここに記載してしまうと、入場料を払って会場に来てくれた観客にあまりに失礼なので、具体的に書くことは出来ない。次回のイベントで直接、聞いてもらうしかないだろう。
イベントでは具体的にどこがバックで、どういう経緯で、PRIDEの闇を暴露したかを赤裸々に語った。また、「脅迫や身の危険があったか?」というジミー鈴木の質問に対しても、嘘を書きたてたなら別だが、本当の事を書いてる以上、そういう問題は起きないとタダシ☆タナカは豪語した。
PRIDEの運営会社がスティーブ・オースチンをハッスルに招聘しようとして、頼まれたジミー鈴木はテキサスでの食事会をセッティングするところまでやっただけで2万ドル稼いだと豪語した。グッズに関する細部の条件が合わず、この招聘は幻に終わったのだが、このように両雄はすべて具体的な業界の細部を語ったため、よくあるTalk Liveとは異質な刺激的内容ばかりであった。
濃さでイベント大成功!次回開催も期待され会場は満足感に包まれた
今回のジミー鈴木公開討論会第4回は、マット界の重鎮たちが繰り広げるリアルな議論を堪能できる貴重な機会であった。ジミー鈴木とタダシ☆タナカの両名は、1980年からアメリカでの現地取材を行い、プロレスの真実とファンタジーを融合させた独自の視点で業界を見つめ続けてきた。その背景を持つ彼らの語る話には、一般のファンが知り得ない業界の裏側がふんだんに含まれており、参加者にとっては非常に価値のある時間であったに違いない。
特に、YouTube収録の失敗をきっかけに開催された今回の討論会は、逆に濃厚な内容を再度提供することとなり、結果的に参加者には新たな発見があっただろう。また、イベント中に語られた「シュート活字」と週刊ファイトの制作秘話、さらには参加者への豪華なお土産の提供など、エンターテインメント性も抜群であった。このように、ジミー鈴木とタダシ☆タナカの深いプロレス知識と経験を直接聞ける貴重な機会は、今後もファンにとって見逃せないものとなるであろう。
最後に、今回のイベントに参加したファンはもちろんのこと、参加を迷ったファンも次回の機会にはぜひ足を運び、彼らの語る世界に触れてみることを強く勧めたい。
ちなみに、今回は闘道館が受付業務、ポスター制作などを請け負った形態になる。タナカは「なんで漢字の田中正志なんだ?」と、ガンダーラ鈴木、ジミー鈴木に詰め寄ったら、「いや、作成したのは闘道館」と聞かされていた。また、バックの映像に9月15日とあるが、これも間違いである。もっとも、両雄とも細かいことは気にしないタイプだし、開催日を間違って来た方はなさそうで、それより想定より多くの有料入場者が詰めかけたことに満足のご様子。当日は500円増しになるというのに、当日来られた方が結構いて、また、会社の残業で途中から参加になった方もいたが、それだけお客さんが熱心だったことになろう。
なお、いかに濃かったかなのだが、参加者からさらなるメールも届いている。[ファイトクラブ]会員向けに詳細に答えたので、本稿は全17ページのボリュームになった。