キングダム「出てこい第2の新井丈」 “試練のニ刀流ファイター”激勝!

出てこい!第2の新井丈!!

“試練の2刀流ファイター”が激勝!!

■ キングダムエルガイツ立川大会―サテライトファイトvoltage 27―
日時:9月22日(日)
会場:立川コロッセオ 東京都立川市曙町2丁目28-26レモンビル3F
JR立川駅北口徒歩5分 多摩都市モノレール立川北徒歩6分

http://kingdomehrgeiz.com/

入場無料

<大会協賛>
ISAMI 伊藤園 SAPPORO DyDo GiG―BAND.COM トレジャーボックス<1000円自販機>

主催&お問い合わせ:キングダムエルガイツ事務局 TEL 042-376-1639

キングダムエルガイツの若手登竜門大会、サテライトファイトvoltage 27が無料開放イベントということもあり、立錐の余地もない超満員の観客の前で開催された。

大会には、会場となる立川コロッセオのケージ出身の格闘家のコメントも発表された。その中には9月29日の『RIZIN 48』に出場する、現修斗世界ストロー級&フライ級2冠王者新井丈や、第3代ZSTフェザー級王者、加藤惇(あつし)のコメントも読み上げられ、若手達の士気を十分に煽っていた。

新井丈のコメント(原文ママ)

「自分もここキングダムエルガイツのアマチュア大会で10戦以上戦って試合への恐怖心を無くすことが出来ました。沢山経験を積んで自分の目標に向かって頑張って下さい!!」

加藤惇のコメント(原文ママ)

「入江さんの1番弟子の加藤です。過去にはART!と言われてましたね。DEEPの裏登竜門と思ってました。まだ経験が浅く優勝はできなかったですが格闘家としては欠かせない経験をさせてもらった舞台です。そこからは代表と相談しながらプロの団体まで辿り着き、満足いくまで格闘技人生を歩かせて頂きました。勝負の世界なので勝てなければ次のステージには上がれない世界ではありますし、上にいくほど背負う物が大きくなり勝負に集中していかなくてはならない厳しい世界です。生活環境から変えないといけなかったりもします。きりがないくらいに思う事はありますが。
まず君たちは今日応援にきてくれた人、時間と労力を使って来てくれた人に自分の努力をみせる事、得意な戦い方をみせる事をやっていて欲しいと思います。それができなかった事が後悔になることもありました。またそれを継続してさらにいい物にしていければいい選手になれると思います。健闘を祈ります!」

入江の与えた2刀流の試練を、森田祥平(しょうへい)が跳ねのけ激勝!!

<最終試合>エルガイツ特別ルールフライ級3分1R>

○森田祥平(キングダム立川コロッセオ)
レフリー判定
●寝技次郎(キングダム聖蹟桜ヶ丘)

メインの最終試合には、現在のキングダム最大の勢力キングダム立川コロッセオから森田祥平(しょうへい)が登場。この森田に今回キングダム代表入江(秀忠)が与えた試練は、キックボクシングとMMAの1日2試合を勝ちきる事。森田は東海大学付属高輪台高校で主将を務めたほどの柔道ベースの選手で、いわゆる投げ技のスペシャリスト。そこにキックボクシング試合経験豊富なGTジムの田中と、入江も認める寝技3兄弟の次男坊寝技次郎を当てることで、打撃と、総合の寝技の森田の資質を確かめる意図もあったという。

裏を返せば、それほどこの森田に期待をかけているということか。

しかし、森田はそんな入江の思惑をなんなく跳ねのけ、キックルールの試合では相手をダウン寸前まで追い込むラッシュを見せ勝利。この日メインの舞台まで昇ってみせた。

試合は開始早々、森田が寝技次郎にフロントチョークをかける展開。それをなんとか凌いだ寝技次郎だったが、続け様に低めの投げ技でサイドから、すかさずマウントへのポジションキープ。そこから腕ひしぎ逆十字固め、肩固めなどを見せ攻め込む森田だが、寝技次郎も簡単には攻め込ませない。体を捻って凌ごうとしたところを再びマウント、そしてバックマウントで上をキープし続ける。一旦マウントキープした所で、大きく呼吸を整えるなど大物ぶりも見せる。残り30秒を切ったところでスタンド戦になったが、組みついた森田が柔道の大腰(おおごし)ぎみの投げで上をキープしたまま試合終了のゴング。森田が完勝で2刀流への挑戦をなんなくクリアした。

試合後、マイクをとった森田は「(総合を)初めて半年で、まだ未熟なのにこんな舞台を用意してくれてありがとうございました。自分はプロを目指してやっていくので、皆さん応援よろしくお願いします。」と語った。

大会終了後、入江は森田の活躍に触れて「決め切れなかった部分もあるが、合格点に近い出来だと思う。対戦相手も言っていたが、スピード・圧力など体幹の強さを感じたらしい。

本人もプロで活躍したい意向だと思うので、他団体の前座に押し込んでみようかな。

そうなると誰でも目標は高くチャンピオンだと思うので、どうせならうちが唯一(ベルトを)取れてない老舗団体にぜひ送り込みたい」
と、希望を述べた。なお、森田は大会MVPも獲得。


DEEP・修斗・ZSTなど門下生が数々のベルトを獲得してきたキングダムエルガイツ。

その入江の野望に映る老舗格闘技団体とはどこなのか?

次の野望に向けて動きだす、イリエマンことキングダム入江代表

<第24試合エルガイツ特別ルールライト級3分1R>
△押領司優人(キングダム立川コロッセオ)
時間切れ ドロー
△吉成 凱(キングダム聖蹟桜ヶ丘)

セミファイナルとなる24試合では、キングダムライト級のホープ対決が実現。

キングダム聖蹟桜ヶ丘の吉成凱(かい)と、ホームキングダム立川コロッセオの押領司優人(おうりょうじ・まさと)だ。同世代で、キングダムネットワークに入門した時期も近く、サウスポー構え。共に練習することもあったがゲージに入ればライバルだ。

試合は開始からバチバチの打撃戦となる。組み付き際、もろ差しでテイクダウンを狙う吉成だったが、押領司はそれをさせずブレイク。変則の構えから、気合いを込めて打撃を出す。前に出ながらのパンチ連打を放つ押領司に、吉成の左右の意地のフックがヒット。組み付きを狙う押領司を吉成が切り再び打撃戦へ。今大会のベストバウトに選ばれるほどの打撃戦は試合終了まで続き、結果はドロー判定。試合後、両者はお互いの健闘を讃えあっていた。

もう一つの2刀流として試練を与えられていたスーパー小学生こと、望月楓(かえで)だったが、初挑戦のキックルールでは勝利したもののMMA戦では体格に勝る相手から、バックマウントを取るも僅差の判定負け。連勝が7でストップした。

その他の試合結果は以下の通り。

【サテライトファイトvoltage27全試合結果】

観衆200人超満員札止め

<第1試合>キッズキックルール90秒×1R

×GOOD K  VS   勝俣蓮翔○

(翔拳道)        (GTジム)

判定 19-20

<第2試合>キックルールフライ級90秒×2R

×チムル     VS   鈴木健心○

(キングダム聖蹟桜ヶ丘)(キングダム聖蹟桜ヶ丘)

判定 19-20

<第3試合>キッズMMAルール90秒1R

○田中 仁   VS   桑原歩夢×

(キングダム立川コロッセオ)(キングダム聖蹟桜ヶ丘)

レフリー判定

<第4試合>キッズキックルール90秒1R

×ウルトラ・ソウ VS   望月 楓○

(翔拳道)      (キングダム聖蹟桜ヶ丘)

判定 19-20

<第5試合>エルガイツ特別ルールフェザー級3分1R

×野本彪吾    VS   内村慶吾○

(キングダム立川コロッセオ)(キングダム聖蹟桜ヶ丘)

レフリー判定

<第6試合>キッズMMAルール90秒1R

×江村祐尚    VS   アトラ○

(キングダム聖蹟桜ヶ丘)(キングダム府中)

レフリー判定

<第7試合>キックルールライト級90秒×2R

○小篠幹夫    VS   江口泰央×

(キングダム立川コロッセオ)(キングダム聖蹟桜ヶ丘)

判定 20-19

<第8試合>キッズMMAルール90秒×1R

○田中 仁   VS    朝比寛人×

(キングダム立川コロッセオ)(キングダム聖蹟桜ヶ丘)

レフリー判定

<第9試合>キックルールフライ級2分×2R

○森田祥平   VS    田中稜也×

(キングダム立川コロッセオ)(GTジム)

判定 20-19

<第10試合>グラップリングルール無差別級3分1R

×寝技“ジングナ―”三郎  VS   松村将吾○

(キングダム立川コロッセオ/稲妻柔術立川)(キングダム府中)

レフリー判定

<第11試合>キッズMMAルール 90秒1R

×山下桜都   VS  アトラ○

(キングダム立川コロッセオ)(キングダム府中)

レフリー判定

<第12試合>エルガイツ特別ルール無差別級3分1R

○小川大貴   VS  柳沢拓斗×

(キングダム立川コロッセオ)(キングダム聖蹟桜ヶ丘)

1本 1分05秒 V1アームロック

<第13試合>エルガイツ特別ルールライト級3分1R

×高橋 慧   VS  吉成 凱○

(キングダム立川コロッセオ)(キングダム聖蹟桜ヶ丘)

KO 1分45秒

<第14試合>エルガイツ特別ルールフライ級3分1R

○寝技太郎   VS   渡邊來汰×

(キングダム立川コロッセオ/稲妻柔術立川)(キングダム聖蹟桜ヶ丘)

1本 40秒 腕ひしぎ十字固め

<第15試合>キッズMMAルール 90秒1R

×望月 楓   VS   アキラ○

(キングダム聖蹟桜ヶ丘)(キングダム府中)

レフリー判定

<第16試合>エルガイツ特別ルールバンタム級3分1R

○駒﨑顕士   VS   鈴木あきら×

(キングダム立川コロッセオ)(キングダム聖蹟桜ヶ丘)

TKO 25秒

<第17試合>エルガイツ特別ルール無差別級3分1R

○坂本泰地   VS   ケビン・ラディン×

(キングダム立川コロッセオ)(キングダム府中)

レフリー判定

<第18試合>キックルールフライ級90秒×2R

○福村健太   VS   大畑海士×

(キングダム立川コロッセオ)(キングダム聖蹟桜ヶ丘)

判定 20-19

<第19試合>エルガイツ特別ルールフライ級3分1R

△鈴木澪慎   VS   櫻井拓也△

(キングダム立川コロッセオ)(キングダム府中)

時間切れ ドロー

<第20試合>エルガイツ特別ルールライトヘビー級3分1R

○森 颯矢   VS   佐藤正騎×

(キングダム立川コロッセオ)(キングダム聖蹟桜ヶ丘)

TKO 2分50秒

<第21試合>エルガイツ特別ルールフェザー級3分1R

○青木湧斗   VS   内村慶吾×

(キングダム立川コロッセオ)(キングダム聖蹟桜ヶ丘)

レフリー判定

<第22試合>キックルールライト級90秒×2R

×小篠幹夫   VS   速形慎吾○

(キングダム立川コロッセオ)(キングダム聖蹟桜ヶ丘)

判定 19-20

<第23試合>エルガイツ特別ルール無差別級3分1R

×小川大貴   VS   松村将吾○

(キングダム立川コロッセオ) (キングダム府中)

レフリー判定

<第24試合>エルガイツ特別ルールライト級3分1R

△押領司優人  VS   吉成 凱△

(キングダム立川コロッセオ)(キングダム聖蹟桜ヶ丘)

時間切れ ドロー

<最終試合>エルガイツ特別ルールフライ級3分1R

○森田祥平   VS   寝技次郎×

(キングダム立川コロッセオ)(キングダム聖蹟桜ヶ丘)

レフリー判定

 

MVP 森田祥平(キングダム立川コロッセオ)

 

ベストバウト賞

<第24試合>エルガイツ特別ルールライト級3分1R

押領司優人  VS   吉成 凱

(キングダム立川コロッセオ)(キングダム聖蹟桜ヶ丘)

本大会で勝利者メダルを量産し、猛威を奮ったキングダム立川コロッセオ勢。