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8月24日(現地時間)にポーランド共和国タルヌフで『KSW 97: Bajor vs. Scheffel』が開催された。
KSW(Konfrontacja Sztuk Walki=コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ)は、ポーランドの総合格闘技団体。団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味。2009年に地上波Polsatで生中継されたKSW 12は、視聴者数650万人を記録しサッカー EURO 2012に抜かれるまではポーランドのスポーツ中継で史上2位の記録だったほど欧州最大のMMA団体となっている。2017年には本拠地ポーランドで6万人を集めた大会を成功させ、欧州最大のMMA団体として存在感を示している。
今大会のメインは、ヘビー級戦でシモン・バヨルとマテウス・シェッフェルが対戦した。日本のライジンにも参戦したバヨルは、PFLなどを渡り歩き、KSW復帰戦でいきなり王座挑戦、現在、絶対王者として君臨しているフィル・デ・フライズに敗れたものの、同じくPFL上がりのメジャー選手シェッフェル相手でも下馬評は有利となっている。しかし、試合は、テイクダウンを狙うバヨルに対し、シェッフェルがタックルを潰しスタンドに戻して打撃戦で有利に進める。ラウンドが進むにつれ、テイクダウンをなんとか成功させるバヨルだが、シェッフェルがスタンドに戻す展開となる。結果、判定となり、シェッフェルが勝利となった。
セミファイナルでは、修斗ブラジルで勝利を重ねたブルーノ・アゼベドをオレクシー・ポリシュクが迎え撃った。初参戦のアゼベドなので、下馬評ではポリシュクが有利となっている。しかし、試合はアセベドがテイクダウンからグランドで上を奪って翻弄し、最後は肩固めを極めて一本勝ち。アセベドが初参戦で満点のデビューとなった。
■ KSW 97: Bajor vs. Scheffel
日時:2024年8月24日(現地時間)
会場:ポーランド共和国タルヌフ
<ヘビー級>
○マテウス・シェッフェル(ブラジル)
判定
●シモン・バヨル(ポーランド)
<バンタム級>
○ブルーノ・アゼベド(ブラジル)
2R 2分07秒 肩固め
●オレクシー・ポリシュク(ウクライナ)
<ミドル級>
○イゴール・ミハリシン(ポーランド)
判定
●オトン・ジャッセ(ブラジル)
<ウェルター級>
○ムスリム・トゥルシャエフ(ポーランド)
2R 2分14秒 TKO
●マルチン・クラコヴィアク(ポーランド)
<女子フライ級>
○ヴィクトリア・チシェフスカ(ポーランド)
1R 2分09秒 TKO
●エリアニー・カスタネダ(ベネズエラ)
<ミドル級>
○アルベルト・オジムコフスキ(ポーランド)
1R 4分12秒 TKO
●ダビッド・ホセック(チェコ)
<ライトヘビー級>
○セルジウス・ザヤク(ポーランド)
1R 1分36秒 TKO
●クレバー・シルバ(ブラジル)