露ACA 王者のままヘビー級トーナメント制覇エフゲニー・ゴンチャロフ

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 8月16日(現地時間)にロシア連邦モスクワで『ACA 178: Goncharov vs Bogatyrev』が開催された。
 ACAは、ACBとアフマット・ファイト・ショーが合併したものだ。ACB(アブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクート)はロシアの総合格闘技団体。アフマット・ファイト・ショー(ワールド・ファイティング・チャンピオンシップ・アフマット=WFCA)はロシア・東欧で開催するキックとMMAの混合イベントであり、過去には多くのレジェンド達が参戦していた。この両団体がACA(アブソリュート・チャンピオンシップ・アフマット)として新たにスタートしたのだった。

 今大会のメインはヘビー級トーナメント決勝&ヘビー級王座タイトルマッチで、王者エフゲニー・ゴンチャロフが、アダム・ボガティレフの挑戦を受けた。王者であってもトーナメントに参加しないといけない過酷なACAにおいて、トーナメント準々決勝で王者アリハン・ヴァカエフに勝利して王者になったゴンチャロフは、王者のまま決勝まで勝ち上がってきた。もう一方のブロックから勝ち上がってきたボガティレフと決勝と王座を賭けて争う事になったが、下馬評はゴンチャロフ有利となっている。試合はスタンド戦から、王者ゴンチャロフがテイクダウンしてグランドでバックを奪う。その後、ラウンドが進むにつれ、王者ゴンチャロフがスタンドで押す場面が続いた。そのまま判定となり、ゴンチャロフが判定勝ちで王座防衛、トーナメント優勝を果たした。

 また、同じヘビー級で元王者でアメリカの黒人選手ながらロシアACAを主戦場にしているトニー・ジョンソンJr.も登場。同じく元王者のアリハン・ヴァハエフと元王者対決を行った。剛腕一発で相手を沈めるパンチ力を持つジョンソンJr.だが、年齢的な衰えもあり下馬評はヴァハエフ有利となっている。試合はスタンド打撃で前に出るジョンソンJr.に対し、剛腕対決を避けたいヴァハエフはなんとか組み付いて活路を見出す戦法に出た。1Rこそ切り返してテイクダウンを逆に奪ったジョンソンJr.だが、2、3Rは、ヴァハエフがテイクダウンを奪い上をとって攻める。そのまま判定になりヴァハエフの判定勝ちになった。

■ ACA 178: Goncharov vs Bogatyrev
日時:2024年8月16日(現地時間)
会場:ロシア連邦モスクワ

<ヘビー級王座タイトル&トーナメント決勝戦>
○エフゲニー・ゴンチャロフ(ロシア/王者)
 判定
●アダム・ボガティレフ(ロシア/挑戦者)

<ウェルター級>
○ウザイル・アブドラコフ(ロシア)
 2R 1分37秒 TKO
●アナトリー・ボイコ(ロシア)

<ヘビー級>
○アリハン・ヴァハエフ(ロシア)
 判定
●トニー・ジョンソンJr,(米国)

<フライ級>
○アニス・エクボフ(タジキスタン)
 判定
●サイギッド・アブドゥラエフ(ロシア)

<ウェルター級>
○ヴィニシウス・クルス(ブラジル)
 判定
●ヴィタリー・スリペンコ(ウクライナ)

<ミドル級>
○アブドル・ラフマン・ジャナエフ(ロシア)
 判定
●イブラギム・マゴメドフ(ロシア)