[ファイトクラブ]新日DOMINION/スーパーJrデスぺ初優勝!波乱もありの大阪城

[週刊ファイト6月20日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼新日DOMINION/スーパーJrデスぺ初優勝!波乱もありの大阪城
 photo & text by 西尾智幸
・年々観客は増えつつあるがコロナ前にはまだ届かず
・デスぺラード嘘つき回避! 念願の初優勝!!
・ランバージャックに疑問!なぜ世界戦でこの茶番?
・内藤哲也が第1試合でシングル
・他も解り辛いルールあり
・ジェフコブと石井智宏の闘いは期待を裏切らない
・鷹木信悟アバラを終始押さえいつもの元気はナシ
・内藤哲也vsモクスリー・SHOvsデスぺタイトル戦へ


新日DOMINION/スーパーJrデスぺ初優勝!波乱もありの大阪城

■ DOMINION 6.9 in OSAKA-JO HALL ~BEST OF THE SUPER Jr.31 決勝戦~
日時:2024年06月09日 (日) 16:00開始
会場:大阪城ホール
観衆:7,254人


 今年も、DOMINIONの季節がやってきた! あいにくの雨ではあったが、会場周辺はすごい人であった。しかし、実際会場に入ってみるとスタンドの後方がわりと固まって空席が目立ったのと西側(花道の後ろ側)は席をつぶしていた(開始10分前撮影)。 それでも、コロナ禍の時の倍、コロナ後は少しずつながら年々増えてはいるので、またコロナ前の1万人越えの活気を味わってみたい!

BEST OF SUPER Jr.31/デスぺラード嘘つき回避! 念願の初優勝!!

《第9試合 『BEST OF THE SUPER Jr.31』決勝戦 時間無制限1本勝負》
○エル・デスペラード
 23分36秒 垂直落下式リバースタイガードライバーからのピンチェ・ロコ⇒体固め
●石森 太二
※デスペラードが『SUPER Jr.』初優勝

 決勝戦が、過去イチ大きな会場で行われた。しかも、IWGP世界を差し置いてメインである。
しかし、軍団乱闘前提IWGP世界を考えれば、この2選手ならどっちが勝っても納得の試合となるだろうし、この選択は間違っていないと思う。

 試合は、静かなスタートかと思いきや、いきなり石森が仕掛ける。始まって約2分でスワンダイブヘッドシザースホイップで場外へ追いやるとへムーンサルトアタック! 会場は大いに沸いた。

 ここからは石森ペース。デスペをコーナーでむき出しになった金具へ叩きつけるなど肩を集中っ的に攻めていく。しかし、それで終わるデスぺではない。バックエルボーに来た石森をそのまま抱えてのバックドロップで叩きけ場外に逃げた石森にトペコンヒーロを食らわせ、リング上では串刺しラリアット、ブレーンバスターと仕掛ける。
 今度は、石森はスライディングジャーマン、サイファーウタキを見舞う。
 デスぺも反撃を狙うが、石森はとめどなく肩への集中攻撃! デスぺもマフラーホールドなどを狙うも決定打にはならず。脱出した石森が両脚でデスペラードの腕をひねる。そして、ラ・ミスティカ式Bone Lockでデスペを捕獲。この辺りから、返し返されの攻防が続き、ファンもそれに酔う。


 ここで完全に決めにきたデスペは、オリンピックスラム、スピアー、そしてピンチェ・ロコの最強コンボを決めたが、ギリギリで石森は肩を上げた。海野レフェリーにスリー入っただろうと抗議するが認められず。そして、デスペは再度ピンチェ・ロコを狙うが、石森が回避し逆に旋回式ブラディ―クロスからリバースブラディサンデー。しかし辛うじてデスぺも肩を上げた。
そして最後は、デスペがラリアットにきた石森をかわし、垂直落下式リバースタイガードライバーからダブルアームの状態を離さずピンチェ・ロコを炸裂させ、3カウント奪ってみせた。

 これで、初優勝したデスぺは、「優勝するする詐欺」にならずに、本当の優勝者となった。
 闘った石森を称え締めに入りかけた時、どこからか聞こえてくる「オイオイオイオイ・・・!」するとIWGP Jr.王者のSHOがステージに登場。「って事はよ! 俺のほうが強いという事じゃないか!」と、どの基準か分からない事をいいだし、ここからデスペとSHOがマイク合戦を展開。これが最高に会場を沸かせた。SHOの適当な言い分をうまく論破していくデスぺ。
 搔い摘んで書くと・・・
 デスぺ「どうせ、いつも人を呼ぶだろ?」 SHO「1人でやってますぅー!」
 デスペ「もう決まりそうって時に電気消えるとか、人が消えるとか、やめようぜ!? な!?」
 SHO「誰が見てもシングルのベルトやろ。1人で闘っとるわ。ふざけんな、コラ!」
 デスぺ「信じられない!  人を絶対呼ぶから! 成田とか! 絶対呼ぶ!」

 この辺りのやりとりは、爆笑続き! 大阪プロレスでもこんなに爆笑は続かない(笑)。

 最後にデスペは、「分かった。タイトルマッチは文句ねーわ、OK。じゃあ、誰も入れないように金網つけよう」で、SHOは言い返せずに焦りまくり! 捨て台詞を残して立ち去った。
そして、最後は改めてデスぺが締め、きれいなブルーのテープが舞った!

いいのか? 悪いのか?! IWGP世界がこんな判り難い試合形式で?

《第8試合 IWGP世界ヘビー級選手権試合~ランバージャックデスマッチ 時間無制限1本勝負》
<王者>
○ジョン・モクスリー
 25分1秒 デスライダー⇒片エビ固め
●EVIL
<挑戦者>
※モクスリーが4度目の防衛に成功

 近年の新日のランバージャックデスマッチは、結局乱入アリアリが前提の軍団抗争的な試合。記者のように、昭和から観ている人間は、ランバージャックといえば、リングサイドの選手は公平な立場でリングを囲み、リングに落ちた選手を即戻し。リング上で完全決着という認識。しかも、TV解説でもその認識で話しを進めているのに…だ。

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