ヤクブ・ヴィクワシュとフィル・デ・フライズが王座防衛!KSW95

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 6月7日(現地時間)にポーランド共和国オルシュティンで『KSW 95: Wikłacz vs. Przybysz 5』が開催された。
 KSW(Konfrontacja Sztuk Walki=コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ)は、ポーランドの総合格闘技団体。団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味。2009年に地上波Polsatで生中継されたKSW 12は、視聴者数650万人を記録しサッカー EURO 2012に抜かれるまではポーランドのスポーツ中継で史上2位の記録だったほど欧州最大のMMA団体となっている。2017年には本拠地ポーランドで6万人を集めた大会を成功させ、欧州最大のMMA団体として存在感を示している。
 今大会は、二階級の王座戦が行われた。バンタム級王座戦は、王者ヤクブ・ヴィクワシュがセバスチャン・プリビシュの挑戦を受けた。共にポーランド人でKSWを主戦場にしている同士で、なんと過去に四度も対戦しており、ヴィクワシュから見て二勝一敗一引き分けと拮抗しているが、下馬評では王者ヴィクワシュが圧倒している。試合は、宿命のライバル同士だけに、激しくお互いに攻める展開となったが、2Rにヴィクワシュが電光石火でギロチンチョークを極めた。そのままグランドで首を絞めあげプリビシュが意識を失っているとレフェリーが慌ててストップ。ヴィクワシュが衝撃の一本勝ちで見事に王座防衛を果たした。
 ヘビー級王座戦は、絶対王者と化しているフィル・デ・フライズがUFCからKSWに移籍して初試合となるのアウグスト・サカイの挑戦を受けた。サカイはヒョードルキラーの異名を持つブラゴイ・イワノフなど強豪に勝利している実績もあるが、2017年から負けなしで、KSWで10連勝のフライズが下馬評では圧倒。ヘビー級らしいKO決着が期待されたが試合は、フライズが終始、サカイを金網に押し込む展開が続いた。サカイはテイクダウンをなかなか許さないので試合は膠着し、判定でフライズが勝利して王座防衛となった。

■ KSW 95: Wikłacz vs. Przybysz 5
日時:2024年6月7日(現地時間)
会場:ポーランド共和国オルシュティン

<バンタム級王座タイトルマッチ>
○ヤクブ・ヴィクワシュ(ポーランド/王者)
 2R 3分15秒 ギロチンチョーク
●セバスチャン・プリビシュ(ポーランド/挑戦者)

<ヘビー級王座タイトルマッチ>
○フィル・デ・フライズ(英国/王者)
 判定
●アウグスト・サカイ(ブラジル/挑戦者)

<ライト級>
○マルチン・ヘルド(ポーランド)
 判定
●ロマン・シマンスキ(ポーランド)

<ウェルター級>
○ティモテウシュ・ウパチク(ポーランド)
 判定
●ブライアン・ホーイ(フランス)

<ウェルター級>
○オスカル・シュチェパニアク(ポーランド)
 判定
●エイドリアン・ジエリンスキ(ポーランド)

<バンタム級>
○パトリック・スルディン(ポーランド)
 判定
●シャマド・エルザヌカエフ(ポーランド)