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2月24日(現地時間)にポーランド共和国グリビツェで『KSW Epic: Khalidov vs. Adamek』が開催された。
KSW(Konfrontacja Sztuk Walki=コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ)は、ポーランドの総合格闘技団体。団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味。2009年に地上波Polsatで生中継されたKSW 12は、視聴者数650万人を記録しサッカー EURO 2012に抜かれるまではポーランドのスポーツ中継で史上2位の記録だったほど欧州最大のMMA団体となっている。2017年には本拠地ポーランドで6万人を集めた大会を成功させ、欧州最大のMMA団体として存在感を示している。
今大会は、KSW20周年記念大会で、豪華かつ通常大会では見らないお祭り的なカードが組まれた。メインはKSW絶対エースのマメッド・ハリドヴ対元WBC世界ライトヘビー級王者、元IBF世界クルーザー級王者というポーランドのボクシング世界王者トマシュ・アダメクのボクシングマッチというお祭りカードだ。試合は前に出るアダメクだが、ハリドヴがスピードのあるパンチを当てており、2RにMMAの癖でハリドヴがテイクダウンしてしまうなど減点もあったが、ハリドヴのペースとなっていた。しかし、3R終了時にハリドヴが拳を痛めたらしく、試合続行不可能となり、アダメクのTKO勝ちとなってしまった。試合後に公開されたポイントでは、あくまで3Rまでだが、ハリドヴ優勢だったが、怪我によるアクシデントで涙を飲んだ形となった。
またグラップリングルールで、KSWヘビー級王者フィル・デ・フライズとMMAレジェンドのジョシュ・バーネットが対戦。KSW参戦後、圧倒的な強さでヘビー級王者に登り詰め、絶対王者に君臨してるフライズと元UFCヘビー級王者バーネットは、こちらもお祭りカードとなっている。打撃なないので手探りの状態から先にテイクダウンを奪ったのはフライズ。すぐに立ち上がり、今度はバーネットもテイクダウンを奪うものの、すぐにフライズがグランドで上を取り返す。そして腕を狙って攻めるフライズにバーネットは防戦一方。そのまま10分が過ぎて試合終了となり、時間切れドローとなった。
前王者イブラヒム・チュジガエフがKSW離脱に伴い返上したライトヘビー級王座決定トーナメントも開催され4選手で争われた。決勝まで勝ち上がってきたのはラファウ・ハラティクとダミアン・ピヴォヴァルチクで、試合は一進一退の攻防となるも、3Rにバックを奪ってチョークを狙ったハラティクが僅差で判定勝ち。ハラティクが新王者に輝いた。
■ KSW Epic: Khalidov vs. Adamek
日時:2024年2月24日(現地時間)
会場:ポーランド共和国グリビツェ
<ボクシングルール 218ポンド契約>
○トマシュ・アダメク(ポーランド)
3R終了 TKO
●マメッド・ハリドヴ(ポーランド)
<ライトヘビー級王座決定トーナメント決勝>
○ラファウ・ハラティク (ポーランド)
判定
●ダミアン・ピヴォヴァルチク (ポーランド)
<グラップリングルール ヘビー級>
△フィル・デ・フライズ (英国)
ドロー
△ジョシュ・バーネット (米国)
<ジャケット ムエタイルール>
○ヴァーツラフ・シヴァーク(チェコ)
判定
●ミハウ・クロリク (ポーランド)
<ジャケットMMA ヘビー級>
○ダルコ・ストシッチ (セルビア)
1R 1分14秒 TKO
●マテウス・シェフェル(ブラジル)
<ライトヘビー級王座決定トーナメント準決勝>
○ラファウ・ハラティク (ポーランド)
1R 4分07秒 TKO
●マルチン・ヴォイチク (ポーランド)
<ライトヘビー級王座決定トーナメント準決勝>
○ダミアン・ピヴォヴァルチク (ポーランド)
1R 2分42秒 TKO
●クレベル・シルバ (ブラジル)
<ライトヘビー級>
○イヴァン・エルスラン (クロアチア)
1R 0分54秒 TKO
●ボグダン・グニドコ (ウクライナ)
<ミドル級>
○ムスリム・トゥルシャエフ (ドイツ)
3R 0分35秒 TKO
●コンラッド・ルシンスキ (ポーランド)
<ジャケットMMA 柔術対柔道 フェザー級>
○ピョトル・カチュプザク (ポーランド)
1R 1分18秒 TKO
●アダム・ブリシュ (ポーランド)