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　4日、WWE日本公演が行われ、米国独立記念日に『THE BEAST IN THE EAST』と題された大会はWWEネットワークを通じて日本を除く全世界配信された。
　ライブは両国国技館18:00開始だが、WWEネットワークは前煽り紹介番組『フィン・ベイラー悪魔発現』で30分じっくりとダブリンの少年が新日本プロレス道場に行き、８年間大活躍を遂げ、そして第二の母国での凱旋王座挑戦を迎えるという構成だ。フロリダのパフォーマンス・センター現ヘッド・コーチのジャイアント・バーナード（マシュー・ブルーム）らが、前名プリンス・デヴィットを語る内容である。

　WWEネットワーク用としても日本国内でも「ブロック・レスナー登場」がオモテの売り。バンプ役コフィ・キングストンが何回スープレックスを受けるのか、日本用特典としてジョン・シナの回を上回る時間枠出番も想定されたが、試合はあっさり終了。本大会のウラ目玉、ケビン・オーエンズのNXT王座に”悪魔王子”フィン・ベイラーが挑戦する切り札カードが提示される。
　これぞ構想2年、TNA、GFW、ROH、PWGなど北米インディー市場をも壊滅に追い込み、NXTというブランド・マーケティング確立のインディー市場盟主制圧計画のクライマックス大会でもあったのだ。唯一、アメプロ情報と分析No.1を誇る『週刊マット界舞台裏』が先行スクープを繰り返してきた通りである。
　例えばケビン・スティーン、見たことあるファンならWWEの求める基準から遠かった人材だが、KOケビン・オーエンズになって、ハウス巡業でもジョン・シナに気に入られているというのだから世の中わからない。しかし、サモア・ジョー獲得の報を得て、いよいよプランD促進に拍車がかかり、歴史上初の東京からのWWEネットワーク中継世界配信に繋がったのである。
　この日、NXT王座のランクが上がった。また、1984年の全米制圧作戦とも比べられる、北米インディー市場をも盟主たらんとする新たな制圧劇はひとつのクライマックスを迎えた。

　前出、フィン・ベイラー紹介番組放送があったため、中継はクリス・ジェリコ vs. ネヴィルが16分20秒の尺を貰ってベテラン選手UPから。前夜では（赤丸急上昇）フィン・ベイラーに寝てたので当然だろう。
　藤波辰爾は今宵も登場。しかも、リスペクトから彼の部分のみ前夜大会でのKENTAイタミ・ヒデオと一緒にリング上で日本語挨拶（さすがに字幕や同時通訳はないまま）した場面まで世界配信されたのだから、もの凄いことだとしか表現のしようがない。

　メインはジョン・シナが、本誌『週刊マット界舞台裏』では次期エース推薦を何度も活字にされているドルフ・ジグラーとベビーフェイス組出陣。仕事の出来るキング・バレットとケインはやり慣れた相手でスポット進行も順調だ。空間を使ったドルフ・ジグラーの受け職人ぶりが東京発の世界配信でも流され、スモウホール日本の客が「レッツ・ゴー・ジグラー！」の声援をしている模様も音は拾われていた。ケツこそホットタッグからシナ様のフィニッシュ・シークエンスになり、AAフォールが極まったが、ジグラーとシナが並んでエンディングの絵に収まったことが重要なのであった。
　現地時間月曜夜のRAW生中継にもブロック・レスナーは登場する。

※両国二連戦の全容と詳細は、アメプロ情報と分析を年間で振り返る別冊108アメプロ大全2015 TNA-GFW危機 ROH新日 WWE両国 NJPW大阪城 RAWシカゴとして、『週刊マット界舞台裏』とは別枠で発売されました。

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