ウェルター&ミドル級王座戦はそろって王座防衛!KSW 89

(C)KSW/Polsat

 12月16日(現地時間)にポーランド共和国グリヴィツェで『KSW 89: Bartosiński vs. Parnasse』が開催された。
 KSW(Konfrontacja Sztuk Walki=コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ)は、ポーランドの総合格闘技団体。団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味。2009年に地上波Polsatで生中継されたKSW 12は、視聴者数650万人を記録しサッカー EURO 2012に抜かれるまではポーランドのスポーツ中継で史上2位の記録だったほど欧州最大のMMA団体となっている。2017年には本拠地ポーランドで6万人を集めた大会を成功させ、欧州最大のMMA団体として存在感を示している。
 今大会はウェルター級とミドル級の二階級の王座戦が組まれた。メインで行われたウェルター級王座戦では、王者エイドリアン・バルトシンスキーが、ライト級暫定王者&フェザー級王者の二階級王者であるサラディーヌ・パルナスの挑戦を受けた。三階級制覇を狙うパルナスだが、体格差を生かしたバルトシンスキーが組みついて金網に押し込み試合をリード。パルナスも要所要所で良い場面を作るものの、逆にバルトシンスキーも飛び膝蹴りでダウンを奪うなど試合の主導権は渡さず、判定でバルトシンスキーが勝利し、王座防衛を果たした。
 セミファイナルでは、ミドル級王座戦で、元UFCで、KSW入り以来無敗の王者パヴェウ・パウラクがレジェンドであり、元王者のミハウ・マテルラの挑戦を受けた。試合はパウラクがしっかり距離をとってマテルラの攻撃を封じて試合をリードして判定勝ち。こちらも王者パウラクが王座防衛を果たした。

■ KSW 89: Bartosiński vs. Parnasse
日時:2023年12月16日(現地時間)
会場:ポーランド共和国グリヴィツェ

<ウェルター級王座タイトルマッチ>
○エイドリアン・バルトシンスキー(王者/ポーランド)
 判定
●サラディーヌ・パルナス(挑戦者/フランス)

<ミドル級王座タイトルマッチ>
○パヴェウ・パウラク(王者/ポーランド)
 判定
●ミハウ・マテルラ(挑戦者/ポーランド)

<ミドル級>
○ダミアン・ジャニコウスキー(ポーランド)
 判定
●トマシュ・ロマノフスキ(ポーランド)

<フェザー級>
○ラウル・ツタラウリ(ジョージア)
 2R 3分49秒 TKO
●マルシン・ヘルド(ポーランド)

<ウェルター級>
○アンジェイ・グジェビク(ポーランド)
 判定
●マダース・フレミナス(ラトビア)

<ヘビー級>
○シモン・ベイジョール(ポーランド)
 判定
●ヴィクトル・ペスタ(チェコ)