(C)RCC
12月15日(現地時間)にロシア連邦エカテリンブルグで『RCC 13』が開催された。
この大会はロシアでMMAとボクシングの合同興行を行っていたRCCボクシングが、金網にしてMMA専門の新大会をスタートさせたもの。第一回大会はセルゲイ・ハリトーノフ、第二回大会はエメリヤエンコ・アレキサンダーというロシアのレジェンドをメインに抜擢した豪華な大会になっている。
今大会は、アレクサンダー・シュレメンコ対アレクサンダル・イリッチの世紀の再戦が組まれた。シュレメンコは世界中のメジャー団体で活躍し、元ベラトールミドル級王者という実績を誇っており、対するイリッチはバットマンの悪役で世界的に高い知名度を誇るジョーカーのコスプレして話題のファイター。2022年8月にこの両者は対戦しており、当然、シュレメンコ有利と思われが、出会い頭の打撃でイリッチが番狂わせのKO勝ちをしている。シュレメンコはその後、元UFCのアレックス・オリベイラに勝利して復調してきているが、下馬評は前回の結果もあってややイリッチ有利となっている。試合は、シュレメンコが足を掴んでテイクダウンを奪うと一方的に攻め続ける。そして上からパウンド連打で遂にレフェリーがストップ。シュレメンコがTKO勝ちでリベンジに成功した。
セミファイナルでは、UFC、PFLとメジャー団体を渡り歩いたマキシム・グリシンがロシア復帰、アシルジャン・バキツハヌリと対戦した。試合はバキツハヌリが良い打撃を入れる場面もあったが、グリシンがグランドで上を奪うなど試合をリード。グリシンが判定で勝利した。
同じくUFCでも活躍し、あのミルコ・クロコップに一本勝ちした実績を持つ鉄人アレクセイ・オレイニクも参戦。フェルナンド・ロドリゲスJr.と対戦した。下馬評は過去の実績から当然、オレイニクだが、テイクダウンを奪ったのはロドリゲスJr.。グランドで上を奪って攻める展開となった。しかし、2Rにはオレイニクが逆転、テイクダウンを奪うとバックからチョークを狙い、更にマウントをとって肩固め。これががっちり極まってオレイニクが一本勝ちとなった。
■ RCC 17
日時:2023年12月15日(現地時間)
会場:ロシア連邦エカテリンブルグ
<ウェルター級>
○アレクサンダー・シュレメンコ(ロシア)
1R 4分50秒 TKO
●アレクサンダル・イリッチ(セルビア)
<ライトヘビー級>
○マキシム・グリシン(ロシア)
判定
●アシルジャン・バキツハヌリ(カザフスタン)
<ウェルター級>
○ニコライ・アレクサヒン(ロシア)
1R 0分13秒 TKO
●マゴメドサイギド・アリベコフ(ロシア)
<ヘビー級>
○アレクセイ・オレイニク(ロシア)
2R 2分27秒 肩固め
●フェルナンド・ロドリゲスJr.(ブラジル)
<ヘビー級>
○セルゲイ・ヴェセルキン(ロシア)
2R 3分00秒 TKO
●クーサン・バラトフ(ウズベキスタン)
<ミドル級>
○ミハイル・ラゴジン(ロシア)
判定
●ウラジミール・セリバーストフ(ロシア)
<ウェルター級キック王座決定戦>
○エドゥアルド・サイク(ロシア)
判定
●コンスタンティン・ルス(モルドバ)
<ウェルター級>
○イリヤス・カムジン(ロシア)
2R 4分01秒 TKO
●レオナルド・カヴァレイロ(ブラジル)