イホ・デル・ビキンゴが王座防衛!AAAゲラ・デ・ティタネス2023

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 11月19日(現地時間)にメキシコ合衆国チワワ州シウダー・フアレスで「AAAゲラ・デ・ティタネス2023」が開催された。
 メキシコの二大ルチャリブレ団体のひとつAAA。1992年、CMLL(当時の団体名はEMLL)のブッカーを務めていたアントニオ・ペーニャが独立し、メキシコシティに設立して旗揚げ戦を開催した。アメリカンプロレスを意識したエンターテイメント性の強いプロレスを推し進めてメキシコを基盤に南米やアメリカへの人気を獲得していく。
 今大会はAAA年末のビッグマッチで、メインは当然、団体最高峰王座戦、AAAメガ王座(AAA世界ヘビー級王座)を賭け、王者イホ・デル・ビキンゴが、最強の挑戦者、ドラリスティコを相手に防衛戦を行った。
 すっかりAAAの顔となったビキンゴだが、今回はルーシュの弟で二代目ミスティコ(正確にはCMLL以前にインディーでミスティコがいたので三代目)として活躍したルチャリブレのサラブレッドであるドラリスティコが相手となると好勝負必至。共に動けるルチャドールだけに、激しい空中戦を展開。しかし、最後は、ビキンゴが必殺技630°スプラッシュ(630°セントーン)を決め、堂々のフォール勝ち。難敵から勝利して王座防衛を果たした。
 セミファイナルで、AAA絶対エースであるサイコ・クラウンは、当初はパガノと組む予定だったが、パガノが怪我で欠場を受け、メカウルフと組んで、エル・テハノJr.、サム・アドニスのルード軍と対戦。当然、凶器使いまくりのハードコア戦になるも、試合中に謎の黒装束の男たちが現れ、サイコらを攻撃。救出に出てきたパガノも含めて叩きのめした。結果、サイコ・クラウン組が反則勝ちになるも、謎の乱入男たちは、テハノJr.と合体していたタウルスほかスティーブン・フアレス、コロネルVIP、アエレオがそのメンバーのようだ。そしてテハノJr.は高らかに新しいロス・メルセナリオス結成をアピールした。
 また、AAAラテンアメリカ王座戦で、外敵QTマーシャルに奪われたラテン王座をオクタゴンJr.が取り戻し、メキシコの勝利となった。試合後、ペンタゴンJr.もメキシコの勝利を祝福し、大団円となった。

■ AAA Guerra de Titanes 2023
日時:2023年11月19日(現地時間)
会場:メキシコ合衆国チワワ州シウダー・フアレス

<AAAメガ王座タイトルマッチ>
○イホ・デル・ビキンゴ(王者)
 ピンフォール
●ドラリスティコ(挑戦者)

<タッグマッチ>
○メカ・ウルフ、サイコ・クラウン
 反則
●エル・テハノJr.、サム・アドニス

<AAAラテンアメリカ王座タイトルマッチ>
○オクタゴンJr.(挑戦者)
 ピンフォール
●QTマーシャル(王者)

<AAA世界タッグ王座タイトルマッチ>
○サンソン、フォラステロ(挑戦者)
 ピンフォール
●アレス、コマンダー(王者)