11・19FIGHT CLUB安彦考真 前口太尊 木村”ケルベロス”颯太インタビュー

■ 安彦考真インタビュー『YA-MAN選手と朝倉未来選手が注目されてますけど、アンダーカードに爆裂キャラがいるんですよ。見といてください。』
–45歳のムチお疲れ様でした。
安彦 もう本当にいじめです(笑)。

–自分で自分をいじめ抜いてる感じですか?
安彦 もうSとMが共存してる感じなんでどっちか一体分からなくなってますけど、でも不安とかが出てくる部分をかき消すのは追い込みだし、やったことしか身にならないので、そういう意味では徹底的にもう一人の自分が自分を追い込むしか方法はないなと思ってます。

–今回はフリーになっての第1戦でこの公開練習はTARGETが舞台ですが最近はTARGETで練習することが多いですか?
安彦 週2はやらせていただいてて今週は週3やらせていただきたいとお願いをしています。フリーになって一番キツイのが仲間と練習出来なかったり、さっきのビッグミットみたいに声を貰ったりとかが少なくなってしまうので、そういう意味ではTARGETに来させてもらって多くの仲間ができて色んな声を貰ったり、皆さんめちゃめちゃ人が良くて、僕みたいな人を普通に受け入れてくれて、かと言って手を抜くわけでもなくしっかりと正面から向かい合ってくれるので、本当にこの場に来れて良かったです。

–以前と比べて練習メニュー的には違いはありますか?
安彦 TARGETに来させてもらって、10人以上の選手と毎回マススパーとか練習をやってその都度アドバイスをくれるので、いろんなタイプの選手がいろんな角度で情報をくれるのは間違いなく今の僕には適してます。それを素人から始めたら難しかったかもしれないですけど、2年以上経験を重ねてある程度ベースが出来た中での新しい情報は、自分がどうやって取捨選択するかだけなので、本当にありがたい情報がここには渦巻いてます。

–先日記者会見も出席されて結構緊張感を伴った会見だったと思いますがいかがでしたか?
安彦 もう手汗もすごかったですし久々に緊張しました。ただ場所的なところで言うと最初のFIGHT CLUBの控室がすごい小さくて、控室入ったらいきなり山口兄弟がいて、僕はスタッフと間違えられて挨拶されたんですけど「俺も出るんだよ」っていう話をしていたあの時の方がどっちかというと殺伐とした感じはあったかなと思います。でもやっぱり「目指せYA-MAN」ということを僕は公言しているので、その張本人や山口兄弟や名だたる選手がいる中で、自分があの空間に立てるっていうのはいい緊張感とワクワクがありました。

–今も話に出たYA-MAN選手ですが前半戦出場選手に「もっと面白いこと言ってくれ」とキツイことを言ってましたけどあの言葉を聞いてどんなことを思いましたか?
安彦 いやもう僕もそう思いましたよ。僕以外の人がっていうことで(笑)。僕が人を煽ったりする立ち位置でもないので、他の選手がそういう風にすればいいなって。ただ前口太尊選手がもうちょっといい煽りをしてくれるとね。やっぱり煽りで言えば相内選手のほうが勝ってたなという感じもあるので、彼がもう少し突っ込んできてくれたりすると僕も言いようもあったんですけど。とはいえ僕は僕のキャラで行くしかないというか僕が伝えたいことはぶれずに自分らしさを出せたんじゃないかな。

–その前口選手は「プロレスラーは強い」ということを前面に押し出して戦うと宣言してましたけど、あの発言を受けてどうでしたか?
安彦 「サッカー選手も強いんだぞ」って言ってやりたいなとは思いますけど、でも彼は現役のプロレスラーで僕は現役のキックボクサーなので、そこのプロレスラーは強いんだぞっていう言い方はちょっと違うかな。キックボクサーとして結局リングに上がるのでプロレスするわけじゃないんでね。彼のキックボクサー人生、何十戦もやられてますしもちろんそこには僕もリスペクトは持っていて、現役退いてた中でこのタイミングで復帰して僕としては素晴らしい対戦相手で楽しいんですけど、彼がそれ相応の戦いをするのか、それだけの能力が残ってるのかというところはちゃんと見極めたいですし、これで負けるとプロレスラーは全員が弱いってことになっちゃうんで、変に背負い過ぎないほうがいいんじゃないかなと思います。

–オープンフィンガーグローブ(以下OFG)のキャリアは安彦選手の方がありますよね。
安彦 2戦目ですけど(笑)。

–でも1戦やってたらだいぶ違うんじゃないですか?
安彦 指先が出てると出てないでパワーの出し方とかセンサーのあり方が違うので、やっぱり指で何かを触れるっていうのが自分の強みというかそれがセンサーになるんですよ。なのでOFGの方が気持ち良いというか自分なりにストレスのない状態で戦えますし、あとグローブの大きさも違うから距離感もあると思うので、そういう意味では優位に立てている気がします。

–フェイスオフの時に見たら安彦選手の方が身長は高かったですね。
安彦 リーチの差もあると思うので結構差があるかなと。自分が持ってる身体能力はどうやってその都度そこで生かすか、その身体能力って結局対戦相手によって変わるので、自分がいいと思ってもそれ以上の相手が来たら意味ないですから。じゃあ自分の今の身体能力、生まれながら持ってるものが対戦相手によって変わってくる、それをどうやって活かせるかっていうのが一つポイントです。

–基本的なことを伺いたいんですが、まずこのリングもしくは格闘家で目指す目標は何なのでしょうか?
安彦 何のために格闘技やってるかっていうとすごくベタなんですけど、とにかく僕は勇気を与えたいです。年齢なんて関係なくて40歳からJリーガー目指して43歳から格闘家に転身して44歳でプロのリングに立って今45歳です。20代も30代もそうですけど年齢を言い訳にして前に進めない大人が増えてきてしまってるので、そんな日本が僕はつまらないなと。何歳になっても勝負できるのと、俺が思い切りやる姿を見てもらうのが非常に大事だなと思うので、僕がリングに立っている理由は勇気一つですね。とにかくそれを与えたいというか届けたいです。見てる人に「いつ何時何があっても今が一番若いんだ」ということを届けたい。何だって始めていい、自分が思ってることをスタートしていいんだっていう思いをしっかり伝えていきたいです。

–例えば目に見えるもの、ベルトとかは目標としてあるんですか?
安彦 正直ベルトとかはないです。勝った時にもらえるトロフィーだけで十分僕は嬉しいので。幸せの一つでもありますけどベルトっていうのは目指してないです。ただ僕も競技者なのでランキングや「あいつ強いな」っていう評価は、気にはなります。自分の立ち位置がどれだけのものか。「あいつは未だに色モノなのか」とか「茶番なのか」って言われるのはやっぱり嫌なので、本物の格闘家としてそういうところに名を連ねるというのは興味ありますけど、優先順位の一番二番ではないです。ベルトに興味がないって言ったら嘘にはなります。他者からの格闘家としての目に見える評価としてやっぱり獲りに行きたいな、自分もそういうところで勝負したいなっていう思いは競技者として残ってます。

–YA-MAN選手と対戦したいというのはどういう気持ちなんですか?
安彦 YA-MAN選手の戦い方とか成り上がり方というか持ってるバックボーン、今シングルマザーの人たちを招待したり、そういう社会に対して実は貢献している力を格闘技で使ってるじゃないですか。格闘技というかスポーツの良さはそこなので、何か社会に貢献できること、ただ自分が気持ちいいとか自分が成り上がりたいだけじゃなくて、それが誰かの役に立ってるってことがすごく大事だなと思った時に、めちゃくちゃシンプルに分かりやすいメッセージを発信してるので、格闘技のあり方の一つ、武士道の道というところのあり方の一つに僕はリスペクトをしてるので、彼と思いっきり勝負したい。僕も元々不登校だったり発達障害の子と関わる仕事をしてたので、そういう子たちが何か一歩踏み出して社会に復帰する、社会で輝けるチャンスを僕も与えたいと思うんで、彼とバチバチにやりあったら、社会に意義のある格闘技もしくはRISEが目指してる青少年育成だったり子供達に向けて思いっきり表現できるんじゃないかなという意味で、僕の中で一応「聖地YA-MAN」みたいな感じではあります。

–相手をリスペクトしているからこそみんなにそういう試合を伝えたいということですね。
安彦 もうそれ以外にないです。ぶっ倒してやりたいとかよりも格闘技の持ってる一番本質的な部分を見せれるんじゃないかな。もちろん今は彼にとって全くもって眼中にないと思います。今やったってどうなんだって思うかもしれないけど、それでも僕は言い続けることが大事だし、40歳でJリーガーになるって言った時に周り引いて行ったけど、Jリーガーになったんで。そういう思いでとにかく今周りが引くようなこと、「馬鹿じゃないか」って言われるようなことを堂々と言えるかどうか、それが僕は人間の成長にも大事だと思ってるのでそこに挑みたいなと思ってます。

–今回朝倉未来選手軍団との対抗戦が上3試合で行われますが、会見で朝倉軍団パワーがすごくてちょっとYA-MAN選手とか押されてる感じがあったんですけど、外から見られてどう思いましたか?
安彦 控室で「そこ言えよ!」みたいなね(笑)。僕は試合より盛り上がったんじゃないかなって思うんですけど、やっぱり相手の土俵に乗ったら駄目なので。最近の会見って論破するかしないかになってきて本当に何を伝えたいかを忘れてるんですよ。論破するってなったら彼らは彼らの土俵を持ってるんでそれはめちゃくちゃ強いんですよ。で、うまく三者三様で朝倉未来選手がいながらも他の人がバランスを取ってる三人の軍団っていう形での論破大会になっちゃったんで、そこ違うって!そこ乗ったらあかんぞ!と。やっぱり何を伝えたいか。YA-MANが何でこの大会をやりたいかって根っこの部分を伝えなきゃいけないし、ケルベロス選手も山口選手も自分が何をしたいか、自分がどんなことを伝えたいかっていう一つのメッセージを発信するっていうことが、僕は大事だと思ったんで「もっと強いメッセージ持ってるだろう!」というのは正直思いましたね。

–もっと言ってくれると思ってた?
安彦 売り言葉に買い言葉で言葉合戦するんじゃなくて、あなたが伝えたいメッセージは何ですか?と。それこそ何のために格闘技やってるんですか?それを言えばもう一発で僕は終わった気がするし、それだけのメッセージを持ってるはずなんですけど、ちょっと相手の土俵に乗っちゃいましたね。そこは僕は残念だったなと思います。

–特にケルベロス選手が攻撃されてちょっと黙っちゃう感じでしたけどもどかしかったですか?
安彦 めちゃくちゃもどかしかった、僕行きたかったですもん(笑)。あそこに一人オブザーバー席で俺置いてくれよって思うぐらい。「俺あそこから援護できたぞ」ってあるんですけど、本当にちょっと残念だったのはやっぱり日々何を考えてるか、日々何を思ってるか、記者会見にどんな立ち位置で挑むかってシミュレーションして事前準備しないと駄目だと思うんで、格闘技の試合と一緒だと思うんですよ。どんなことが想定されるかを考えた上であの場に立てるかどうかで変わってくるんじゃないかなと思います。

–安彦選手はそれをいつも練習した上でこの舞台に上がってるんですね。
安彦 もちろんです。鏡の前で何回もシミュレーションして、言い慣れない言葉をやめるとか、あとはナウの情報を出すとか。前回も本当にたまたま行った神社が二つとも日露戦争のことだったんで言ったっていうのはありますけど、とにかく自分が体験したこと、何となく上っ面で聞こえのいいような言葉は絶対使わないで、自分が日々思ってること日々話してることは言うっていうのと、意外に鏡の前で何回か練習したりもするんで、「これ言いにくいな」とか顔引きつってるなと思ったらやめます(笑)。

–今日の公開練習の練習もしたんですか?
安彦 何を聞かれるか全く分からなかったので公開練習の動画をいくつか見てこういう感じかと。じゃあ僕の中で何をしゃべろうかって。でもあとはやっぱりリアクション次第にもなってくるので、そこに自分の伝えたいメッセージを答えて終わるんじゃなくて、何を最後伝えたいか。ただ予想外はいきなりビッグミットがあったっていうことで今口の中カラカラで、ちょっと大変です(笑)。

–やっぱりその格闘家もしゃべる準備をちゃんとしてから上がったほうがいいってことですね。
安彦 トータルです。リングもリングイン前も後も、入り口から出口までトータル含めて僕は勝負だと思ってるので、試合は既に始まってる。もちろんメインは3分3ラウンドのリングですけど、それも含めてじゃないかなと思います。

–最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。
安彦 前口太尊には「クルクルサークリングしてしょぼい試合ばっかりしてないで打ち合いに来い」と言われたんですが、別に僕は挑発に乗る気はないです。ただ今回判定がなくてKOしかないんで、僕も正面から思いっきり行きますよ。それは僕なりの戦い方、僕なりの距離感、僕のやり方で。相手に言われたからって相手の土俵に入る気はないので、彼を僕の土俵に入れてしっかり倒しますよ。しっかり勝つのでそれを見ておいてもらって。どうしてもYA-MAN選手と朝倉未来選手が注目されてますけど、アンダーカードに爆裂キャラがいるんですよ。見といてください。やっちゃいますよ。


■ 前口太尊インタビュー『プロレスラーとしてプロレスラーがガチンコで試合をしたら強いんだという事を証明したい』
–路上プロレスお疲れ様でした。新天地での活躍を見させてもらっています。
前口 今はあんな感じでやっています。

–この2年間でプロレスは何試合やりましたか?
前口 100試合はやったと思います。

–第二の人生は慣れてきましたか?
前口 キックボクシングを引退して、次の月からプロレスの試合が切れる事はなかったので、月に4,5試合は戦っています。

–今日はチャンピオンベルトも巻いていましたね。
前口 関内の路上のチャンピオンなので。

–今時のプロレスという事で女子プロレスラーとも戦ったりするんですね。
前口 中々女子と絡む事はないんですけど今日は久々で、この2年間の中で3回ぐらい戦いました。

–プロレスの感覚というのに慣れてきましたか?
前口 プロレスを知らないで2回だけ練習してデビューしたので、そこからは本当に苦労したんですけど試合をやって実戦で慣れていくという感じでやってきました。その分慣れたと思います。

–そんな前口選手ですが今回FIGHT CLUBに電撃参戦することが決まって驚いています。
前口 自分自身も驚いています。この2年間でキックボクシングの練習は2回しかしていなくて、そこから1ヶ月練習をして完全には戻ってないんじゃないかと言われるんですけど、戦う魂はずっと残っています。100試合くらいやっているのは自分くらいしかいないので、今の方が強いっていうところを見せたい。というかプロレスラーが強いっていうところを証明したいです。

–これはキックボクサーとしての復帰と捉えて良いですか?
前口 自分は挑戦だと捉えています。ルールも違うので新しいことに挑戦するという形なので復帰ではないですね。NO KICK NO LIFEの舞台で引退興行みたいな感じでやらせていただいたので、罪悪感をすごい感じて試合をしてもいいか小野寺さんとかにも連絡しました。ちょっと止めてほしかった部分もあるんですけど、「全然良いんじゃない。ジャンルも違うし。」っていう感じだったので、やると決めたらしっかりやります。

–今回の舞台がオープンフィンガーグローブマッチになりましたが、オープンフィンガーの感触というのはいかがでしたか?
前口 今の所は何か変わったとかはないですけど、ぶっつけ本番になりそうなので痛いだろうなっていうのは覚悟しています。

–オープンフィンガーを付けての練習はしていないですか?
前口 あまりしていないですね。

–これからもする気はないですか?
前口 今回の試合が終わったら考えられないですね。でも決まっている試合を1試合1試合全力でやるというのをテーマにしてやっているので、プロレスもFIGHT CLUBも全力でやっていきます。

–対戦相手の安彦考真選手の印象はいかがですか?
前口 サッカーから全く違う格闘技の舞台に上がって来ているので、新しいことに挑戦するという意味で自分と似た境遇なのかなと思います。批判をしてくる人とかもいると思うのですが、強い気持ちがないとできないのですごいなと思います。

–今回はどんな試合になると予想しますか?
前口 2年間のブランクがあるので自分がどこまで戻せるのか分からないですが、2人にしかできない熱い試合になると予想します。

–キックボクシングは減量して臨む競技で、プロレスは体を大きくして戦いますが体の戻しはどんな感じですか?
前口 キックボクシングの練習をして少し食事制限をしていたら勝手に体重が減りました。毎日フラフラなのでこんなに辛い練習をしていたんだなと実感しました。

–それは辛そうですね。
前口 TEPPEN GYMとRIKIXで練習させてもらっているのですが、みんな若くて強いですね。当たり前ですけどこんなに疲れることをやっていたんですね。

–今の年齢は意識されますか?
前口 こんなことできねえやって思いますよ。上手くやっていかないと試合前に怪我をするので、プロレスの試合もしていたので調整が難しかったです。

–FIGHT CLUBはYA-MANがメインで名前のある方や個性のある方が出場しますが、その中で前口選手はどんな色を出していきたいですか?
前口 自分が現役の頃はYA-MAN選手は無名で、オープンフィンガーグローブマッチとかでこの2年間で一気に有名になっていました。そんな人たちがいる中で試合ができるのは光栄ですし、2年前にオープンフィンガーグローブマッチがあったら自分も継続的にやってみたかったです。今回の試合は結局打ち合いになるんだろうなと思っていて、自分はその戦い方しかできないしそうじゃなければ呼ばれなかったと思うので、最初は怖いなと感じても1発殴られればスイッチが入ってバチバチになると思います。そういう色を出していきます。

–2年ぶりにキックボクシングの舞台に戻ってくる自分のどんなところを見てほしいですか?
前口 ずっと戦う魂は消えていなかったので、プロレスラーとしてプロレスラーがガチンコで試合をしたら強いんだという事を証明したいです。それを証明するために参戦を決めたのでプロレスラーの強さを見てほしいです。キックからプロレスをやる人は「プロレスラーは強い。」と言うので、自分もその1人として勝手にプロレスラー代表として戦うので、覚悟を決めて打ち合っていきます。

–ニックネームはいつものように『永遠の反抗期』でいきますか?
前口 プロレス界ではパンチドランカーと言っているのですが、この試合は永遠の反抗期でいきます。

–懐かしい思いが込み上げてきたりしますか?
前口 バイクで練習場へ移動するんですけど、「この疲れ、これだよ!」っていうのは思い出しますね。

–友人やご家族は今回の試合についてどんな感想を言われますか?
前口 両親にはもうやめてくれって言われましたけど、だけどチャンスなんですよ。プロレスラーとして淡々と試合をしていても見てくれる人が少なくて、プロレスラーがこの戦いをして目立てばちょっとは興味を持ってくれるかなと思うのでチャンスだと思っています。

–前口選手がグローブを交わしてきた同世代の選手たちにはこの試合を通して何かメッセージはありますか?
前口 同世代の人たちのある意味代表なので楽しみにしててくれって言いたいです。自分が勝てば盛り上がってみんなが勇気づけられると思うので、モヤモヤして引退できない人が沢山いるけど、引退も今後の活動も思い切りやった方が良いっていう事を証明します。

–安彦選手の動きや攻撃で警戒すべき部分はありますか?
前口 組んで膝で攻撃してくるイメージなので、そこは警戒しています。とにかく自分も試合が久々なので、全部警戒しなければと思っています。

–最後に前口選手のファン、格闘技ファン、プロレスファンの皆様に熱いメッセージをお願いいたします。
前口 今回復帰ではないけど、前口太尊はプロレスラーとして新しいことに挑戦します。皆んなを勇気づけられるような熱い試合をして、プロレスラーは強いという事を証明します。応援よろしくお願いします。


■ 木村”ケルベロス”颯太インタビュー『試合ではチワワで終わるつもりはない』
 
–決戦が目前となりましたが心身ともに整いましたか?
木村 何をやっても勝てますし、どうしたら負けるか分からないくらい完璧に整っています。

–現時点ではどんなフィニッシュを考えていますか?
木村 2ラウンドKOですね。

–2ラウンドKOする攻撃を教えて頂けますか?
木村 なんでも倒せるけど、オープンフィンガーなのでパンチで倒します。

–先日の会見では朝倉選手と白川選手にやり込められる場面がありましたが、あの会見についてはどのように捉えていますか?
木村 中高生とかジムの会員さんからもチワワと言われていますけど、知名度は以前より上がったので結果的には感謝しているけど、やっぱりムカつくので拳で黙らせます。

–会見で対戦相手を論破するのが良いという、この流れについてはどの様に感じていますか?
木村 僕は格闘技の本質の強さを見せます。それを見てもらうためにはエンタメ要素も必要かなと思っています。

–会見後に平本選手に弟子入りを志願する様なやり取りをSNSでやられていましたが、その後進展はありましたか?
木村 特に進展はありませんでしたが、ABEMAの勝敗予想の動画で言っていた「ワクワクさせて学校や仕事に行かせるのが僕らの仕事」という考えは見習いたい。

–先日の会見については周囲の反響は大きかったですか?
木村 反響は大きかったです。周りの目からはチワワになっていますけど。今までアンチコメントが多かったのが今回は応援してくれる人が多くなったので結果的に良かったです。

–チワワと言われる事に対してはどういう思いがありますか?
木村 ちょっと悲しいですね。(笑)ジムの会員の小学生とかにも言われるんですよ。このままでは終われないので試合ではケルベロスを見せていきます。

–今回の試合が終わったらチワワから何に変身したいですか?
木村 もちろんケルベロスです。試合はチワワで終わるつもりはないです。

–白川選手に勝ったらリング場でのアピールは何か用意していますか?
木村 言いたい事はありますけど、それはリングの上で言います。

–ちなみにYA-MAN vs 朝倉未来の勝敗予想はどの様に考えていますか?
木村 それはYA-MANが勝つでしょ。てか勝ってもらわないと僕が次にYA-MANとやるので困りますね。

–どんな勝ち方をすると予想しますか?
木村 いつも通り打ち合って倒すと思います。というより倒せよって感じです。

–会見では朝倉選手と白川選手に言われて黙ってしまうところがありましたが、あの時はどんな心境でしたか?
木村 あれはシンプルに僕が口下手すぎて言い返せなかったので。

–今だったら何と言い返せば良かったという考えはありますか?
木村 腹が立っている気持ちはあったので、口で言えなければ向かって行ってしばいとけば良かったです。

–朝倉選手が後ろに振り向いて木村選手を色々攻めてきた時は、正直びびってしまった部分はありましたか?
木村 あんなに何も言えてなくて言うのもあれですけど、特に何も感じてないです。怖いとかオーラも感じなかったですし、びびった所はないです。

–何かを言おうとして言葉が出なかったと言う事ですか?
木村 出なかったですね。

–白川選手については何か感じていますか?
木村 あれはただ朝倉未来の陰に隠れてピーチクパーチク言ってただけなので、俺に犬とか言っていましたけど朝倉未来の犬やなって思っていました。

–白川選手が犬・猫の支援で1ヶ月分の給料を寄付すると言っていた事にSNSでアンサーを返していましたが、実際はどういうやり取りだったんですか?
木村 YouTubeで俺に負けたら寄付するって言ってたので、それにアンサーを返しました。確実にあいつは負けるのでしっかり寄付を用意しておいてほしいですけど、子供もいて可哀想なので僕がファイトマネーで助けてやります。

–自分が勝って少しファイトマネーをあげるということですか。
木村 ちょっと分けてやろうかな。

–あとSNS上で白川選手に対してネギ星人と言っていたのはどういう理由がありますか?
木村 シンプルにGANTZに出てくるネギ星人に似ていたからです。(笑)

–白川選手の打撃のテクニックに関してはどう評価してますか?
木村 MMAでも中途半端であんな実力で立ち技で俺に勝てるのかなって笑いそうです。何言ってるんだって感じですね。

–公開練習でミット打ちをやっていましたけど、テクニック的にはどうですか?
木村 何の問題もないです。

–パンチとかも当たらないですか?
木村 当たらないし当たったところで効かないです。回転が速いだけで、自分の攻撃も合わせられます。

–ネット上で朝倉軍団が勝つのではないかという論調を見たりしますが、私の立場からすると打撃の専門家が負けるわけないだろうと個人的な意見を持っています。木村選手自身は勝敗予想をどう考えているかお聞かせください。
木村 普通に僕らが勝って3連勝ですね。RISE舐めんなって感じです。RISEの強さを舐めてるあいつらは痛い目をみますよ。

–3KOってイメージですか?
木村 必ずKOで。負けるわけないです。

–最後に白川選手に一言いただけますでしょうか?
木村 白川、調子に乗って色々言ってるけど俺らに勝てるわけないし、RISEがあんなしょうもない軍団に負けるわけないです。チワワで終わる気はないのでケルベロスになってしっかり潰します。

■ FIGHT CLUB(ファイトクラブ)
日時: 2023年11月19日(日)16:30開場/開始17時予定
会場: 東京都内 ※会場非公開

【販売】
購入 https://abema.app/46Ny
販売11月4日(土)12時30分
視聴料金     ¥4,800

11月19日(日)勝敗はKO決着のみのOFGキック大会『FIGHT CLUB』メイン YA-MAN vs.朝倉未来の公開練習放送!