11月8日、浅草花劇場にて『激突1&アマゾネス』が開催。初回となる大会だったがHot ShotによるダンスやShadowsの忍者ショーもあり、満足度の高い興行となった。
大会は、「~プロカメラマン となりのアニキ肺癌ステージⅣ克服チャリティー・イベント~」として開催されている。
■ 激突1 & アマゾネス
日時:11月8日(水)18:30開場 19時開始
会場:浅草花劇場
この日、やはり最大の驚きかつ新鮮だったのが、新格闘技のピローファイトである。セクシー女優が映画の中でパジャマか下着姿で枕叩きのどつき合いを見せるようなものかと思ったら大間違い。極めて体力を使う大真面目なガチンコ競技であり、タイヤファイトを筆頭に近年様々な闘いのを見てきたが、ここにルールのある新しい女子格闘技が誕生したのだ。
BBFJビューティーボディーファイトジャパンのCEOであるAKOさんからまずルール説明があり、押し出しに使うのはダメとか、枕を落としたら減点1になる等の説明があった。なるほど。キックはOFGを使ったりと、小さくなっているのに反比例して、大きな枕で殴り合うのは結構シンドイことなのだ。確かに美容と健康には鍛錬になる女だらけのアマゾネス競技である。
なんにせよ第1試合は重要かつ記憶に残るものだが、チャクリキ古川の長谷川千晶が勝利。無差別級ではあるが、上から振り下ろして相手の頭を殴れる点で長身なのは有利である。続いてはミツバチ女王衣装のSATOMIが制した。
代表のAKOは選手としても参戦。しかし、枕を落とした減点がありいつかに負けて一回戦で姿を消した。
プロレスラーの唯我は・・・貫録勝ちです。続くカードのみ、結果論で唯一90秒で決着がつかず、台の上での60秒の延長戦に。ここで押し出しの減点があったので闘うママさんMIKUが勝利となった。
一回戦の最後を飾ったのはコスチュームが満点だった闘う歌姫・前田瑠美である。決してセクシーファイトではないが、やはりピローファイトは見た目にも面白いというのは強みだろう。続いて二回戦、ミツバチ女王のSATOMIはダンプカーの唯我に負けてしまった。但し、辛勝した唯我はかなりバテていた。ピローファイト、結構キツイのである。
もう1つの2回戦、前田瑠美 vs. MIKUは極真空手対決なんだそうだ。蹴りは使えないんだけど・・・。両者ともチャンピオンだったらしく会場もかなりヒートして、勝ったMIKUは飛び上がって枕を上に投げていた。
ここからが8人参加『激突』の無差別級トーナメントである。K90こと90秒のキックボクシングの闘いであり、掴みや肘、ヒザはナシ。最初に出てきたのはミル・マスカラスの♪スカイ・ハイが鳴り響いた拳伸ジムの中田翔也であり、開始わずか24秒、一撃で一回戦を突破した。レフェリーは和田良覚である。第1試合がいかに重要で、内容もその後に伝染するという格闘技興行の不文律があるのだが・・・。
インパクト代表の田馬場貴裕が公式ラウンドガール有泉香代を伴い入場してきたが、体重では勝っても身長差が大きい。士魂 村上塾、昇也のハイキック一閃で12秒、沈んでしまうのだった。もっとも最初の2試合がKO決着だったので、会場のボルテージがいきなりMAXである。
K90は2ノックダウン制である。続く第3試合も陸翔(リクト)が体重差の破壊力で2度目のダウンを奪って勝負を決めた。46秒だった。
一回戦の最後は、体重差有りすぎのマッチメイク。太鼓音から始まる入場曲が流されて将軍 岡本の登場だったのだが・・・。審判1名が10-10をつけたものの、2名が手数で上回った士魂 村上塾の力也に10-9付けたので、本誌が事前告知の見出しに使った田馬場貴裕、将軍 岡本の2名とも一回戦で消えてしまった。
準決勝は、再び♪スカイ・ハイ入場の中田翔也 vs. 昇也であり、奇しくも名前が「ショウヤ」対決に。ただ、本戦90秒は1名がドロー、2名がそれぞれに10-9をつける痛み分けとなり延長戦へ。
延長戦も拮抗していたのだが、セコンドに付いた士魂・村上竜司・塾長にハッパをかけられた昇也の手が挙がり決勝戦へと駒を進めた。
もう1つの準決勝、士魂・村上塾の力也 vs. 和魂川崎具志堅流の陸翔も延長戦となり、パンチの数で陸翔が勝者に。もっとも、闘っている二人より村上竜司の方が目立ってしまうのだった。
再び新格闘技『アマゾネス』ピローファイトに。16戦士が参加したため、誰がシード枠かの抽選があり、1つ目の準決勝は唯我がいつかをし、2つ目は長谷川千晶がMIKUを下した。先に紹介した通り、本大会はステージⅣの肺癌を克服した「となりのアニキ」さん支援のチャリティ・イベントであり、『極道の門』シリーズの劇画家・村上和彦先生より大会のチケット代全額が贈呈されている。
決勝は、命中率というかピローの当て数では長谷川千晶が上回り記者は勝ったと思ったんだが、2名ジャッジ制の1名は10-10ドロー。台の上で闘う延長戦を見たかった気がするのでこれは納得なんだが、もう1名が10-9で唯我に付けたため、賞金30万円はプロレスラー唯我となった。初回大会であり、まだ判定基準など整備されてない面はあるが、重ねて新格闘技『アマゾネス』は面白かったのだ。
決勝は陸翔 vs. 昇也となり、MAキックボクシング連盟スーパーライト級第11代王者の昇也が優勝賞金50万円となった。村上竜司・塾長は大喜び。また、あとになって昇也とMIKUが空手夫婦であることが判明した。
トップ画像をどれにするかは、必ず誰かが目をつぶってたりするので難しいのだが、それにしても前田瑠美とSATOMIのミツバチ組は絵になりました。
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