ヘルデソン・カポエイラ・バティスタがTKO勝ち!ACA 165

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 11月3日(現地時間)にロシア連邦サンクトペテルブルクで『ACA 165: Dakaev vs Batista』が開催された。
 ACAは、ACBとアフマット・ファイト・ショーが合併したものだ。ACB(アブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクート)はロシアの総合格闘技団体。アフマット・ファイト・ショー(ワールド・ファイティング・チャンピオンシップ・アフマット=WFCA)はロシア・東欧で開催するキックとMMAの混合イベントで過去には多くのレジェンド達が参戦していた。この両団体がACA(アブソリュート・チャンピオンシップ・アフマット)として新たにスタートしたのだった。
 今大会のメインでは、ライト級トーナメント準決勝が組まれ、メディ・ダカエフ対ヘルデソン・バティスタというロシア対ブラジルのライバル対決となった。共にACAを主戦場にしているが、現在7連勝中のダカエフが有利となっている。試合は1R、ダガエフがバティスタからダウンを奪って有利となり、その後もダガエフが打撃でリードし、そのままいくと思われたが、3Rにバティスタが首相撲から膝蹴り連打。これでダカエフがダウンし、追撃のパウンドを浴びてレフェリーがストップ。バティスタがKO勝ちで勝利した。
 また元ヘビー級王者トニー・ジョンソンJr.が、デニス・スモルダレフと対戦。アメリカ人(黒人)ながらロシアを主戦場にしているジョンソンJr.だが、王座陥落後、年齢的な問題もあり連敗が続いているので、剛腕復活が期待される。試合は正に剛腕復活、これぞヘビー級というジョンソンJr.の秒殺KO勝ちとなった。試合開始直後、前に出るジョンソンJr.が右を出しながら左の大ぶりパンチを放つとスモルダレフの顔面に命中。スモルダレフは吹っ飛ぶようにダウンし、追撃の必要のない完璧なKO。ジョンソンJr.が見事なKO勝ちで復活を果たした。
 プレミアカードでは元UFCのガジムラド・アンティグロフがACA復帰戦が組まれた。対戦相手は日本のDEEPと提携して日本大会も開いたWSOFグローバルのヘビー級王者だったエフゲニー・エローヒンというかなり豪華なカードとなっている。試合は強引にテイクダウンを奪ったアンティグロフがグランドでパウンド、バックを奪ってチョーク狙いと攻めたてる。エローヒンはなんとかスタンドに戻し、打撃勝負を仕掛けるがアンティグロフの左がエローヒンの顎に命中してダウン。アンティグロフがこのまま勝利するかと思われたが、2R開始早々、今度はエローヒンのワンツーでアンティグロフが背を向けたところ、エローヒンが襲い掛かりパンチラッシュでアンティグロフを倒すとパウンド連打。レフェリーがストップし、エローヒンが逆転KO勝ちとなった。

■ ACA 165: Dakaev vs Batista
日時:2022年11月3日(現地時間)
会場:ロシア連邦サンクトペテルブルク

<ライト級トーナメント準決勝>
○ヘルデソン・バティスタ(ブラジル)
 1R 2分03秒 TKO
●メディ・ダカエフ(ロシア)

<ライト級>
○ユスフ・ライソフ(ロシア)
 判定
●アレクサンダー・マムラトフ(ロシア)

<ヘビー級>
○トニー・ジョンソンJr.(米国)
 1R 0分21秒 TKO
●デニス・スモルダレフ(エストニア)

<ウェルター級>
○ハーバート・バティスタ(ブラジル)
 判定
●ベスラン・イサエフ(ロシア)

<ヘビー級>
○アレクサンドル・マスロフ(ロシア)
 3R 1分13秒 TKO
●ラシュ・サデギ(イラン)

<ウェルター級>
○アンドレイ・コシュキン(ロシア)
 1R 4分42秒 リアネイキドチョーク
●リンカーン・エンリケ(ブラジル)

<ミドル級>
○スタニスラフ・ヴラセンコ(ロシア)
 判定
●イワン・ボグダノフ(ロシア)

<ウェルター級>
○チェルシ・ドゥダエフ(ロシア)
 判定
●エリアス・シルベリオ(ブラジル)

<ライトヘビー級>
○エフゲニー・エローヒン(ロシア)
 2R 0分47秒 TKO
●ガジムラド・アンティグロフ(ロシア)