CMLL 女子版グランプリ!テッサ・ブランチャードが優勝!

(C)CMLL/Alexis Salazar

■ Grand Prix de Amazonas2023
日時:10月27日 
会場:アレナメヒコ 
○テッサ・ブランチャード、ステファニー・バッケル、坂井澄江、真琴、駿河メイ、ラ・カタリナ、セウシス、ジョニー・ロビー(多国籍軍)
(8-6)
●ジュビア、ハロチータ、アマポーラ、アンドロメダ、スカディ、エラ、ダーク・シルエタ、レイナ・イシス(メキシコ軍)
※多国籍軍のテッサとバッケルの二人が決勝へ。

<決勝戦>
○テッサ
(片エビ固め)
●バッケル
※テッサ・ブランチャードが優勝。

 2023年のグランプリは8対8によるメキシコと多国籍軍によるトネルルシベリネコ(CMLL式イリミネーションマッチ)。前評判は良く、チケットはソールドアウト。軍隊の更新による華やかのセレモニー、メキシコ国歌を超満員のファンがうたい上げ、いよいよ幕を開けた。

 イシスがトペコンを放つも、多国籍軍側だったため、控えの選手が一堂に襲いかかる。

 ここから一気に試合が動き始める。坂井はアマポーラとエラをコルバタで投げると、セウシスはアマポーラとエラマガけてトペ。これがまた、メキシコ軍側だったため、一斉にメキシコ側が襲い掛かり再び乱闘へ。これがまさにグランプリ名物といってもいい両軍入り乱れての戦いに。メイは花道でジュビアとハロチータに捕らえられ、振り子のように投げられる。

 ここで真琴とエラの戦いに。真琴がダブルアームで投げると、エプロンに降りたエラにスピアー。ここでメイとアンドロメダに。このツアーを通じて好ライバルとなりそうな雰囲気を持つ両者の戦いは、メイがコルバタからニコニコフォール。しかし低空ドロップキックをあびると、そこから450度スプラッシュの洗礼を浴びる。

 ここでメイとハロチータへ。ジュビアが助太刀に飛び出すと、真琴もカットに入る。メイと真琴がツープラトンでのかかと落とし。さらに坂井も入り、二人でメイを持ち上げてのドロップキック。ここで坂井&メイがダブルの619から真琴のスピアー。そして日本人3選手によるポーズを決めた。

 さらにアマポーラに坂井がネックブリーカードロップから真琴&メイがファンタスティックフリップ式のフットスタンプ。真琴はWWニーを決めたがアマポーラのデビルウイングの前に敗れて退場となった。

 その後再びメイとアンドロメダとなり、メイがブーメラン式のフットスタンプからニュートンクラッシュでアンドロメダから3カウントを奪った。

 続いては坂井とイシス、坂井は一本背負いから腕ひしぎへ。イシスもメキシカンストレッ。チで返すが、なんと坂井は「ベソ」(スペイン語でキス)でイシスの動きを封じる。しかしイシスのメキシカンドライバーに捕らえられ、坂井は退場。

 今度はメイとハロチータ。メイがハロチータの腕をつかまえると、アームホイップに行くかと思えば、腕を取って歩き出す。ロープ渡りのまま、前へ後ろへ歩を進め、メキシコのファンは大興奮。そして最後はロープ最上段からコルバタに決めた。

さらにクリストを決めるも、惜しくもロープに逃れられた。その後、ハロチータに抱え上げられると、そのまま前方にマットへたたきつけられてメイもここで退場。

 こうして続々と選手が消えていく中、最後に残ったのは多国籍軍のバッケルとテッサ。最後は同じ軍団であってもシングルで戦うのがグランプリのルール。最後はテッサがバッケルをDDTで仕留めて優勝。3度目の大会にて、初めて多国籍軍での優勝選手が現れた。

 試合後、日本人選手のコメントは次の通り。

「いやー。もうチームが有用して感動しています。最後テッサとバッケルがすごくかっこよくて、自分たちも最善を尽くせたと思うので大満足しています」「私が一番退場してしまったのでそれがふがいないですけど、でもこれにくじけず、心を燃やし続けます、また機会をください。ポルファボール!」

「チーム外国人、勝ったので最後のほう、ブーイングだったんですけど、テッサとステファニーがすごいなあって。力強いチームだったなあって思います。(坂井選手のセレモニーは)いろいろつらいこともあったんですけど、メキシコでああいいうふうにしていただいてありがたいし、真琴選手とメイ選手と一緒にリングに上がれて戦えたことを光栄に思います」

 また第1試合終了後には引退ロード中の坂井が、メキシコ最終戦ということで、その実績と貢献に表彰がされた。表彰セレモニーには、CMLLのサルバドーレ・ルテロ社長、

 在メキシコ国日本大使館・真鍋公使から記念の盾が贈呈された。