ダルコ・ストシッチがTKO勝ち!チェコ開催KSW87

(C)KSW/Polsat

 10月14日(現地時間)にチェコ共和国トジネツで『KSW 87: Martínek vs. Stošić』が開催された。
 KSW(Konfrontacja Sztuk Walki=コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ)は、ポーランドの総合格闘技団体。団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味。2009年に地上波Polsatで生中継されたKSW 12は、視聴者数650万人を記録しサッカー EURO 2012に抜かれるまではポーランドのスポーツ中継で史上2位の記録だったほど欧州最大のMMA団体となっている。2017年には本拠地ポーランドで6万人を集めた大会を成功させ、欧州最大のMMA団体として存在感を示している。
 今大会は、チェコ共和国開催で、地元チェコ勢が多く参戦した。メインはチェコ対スロバキアというライバル対決、ヘビー級戦、ミハル・マルティネク対ダルコ・ストシッチ。元UFCという実績もあり、下馬評はスロバキアのストシッチが有利となっている。試合は、ストシッチが秒殺KO勝ちという衝撃的な結末となった。打ち合いで、パンチを喰らっても前に出て右、左とワンツーを叩き込むストシッチ。マルティネクは崩れおち、追撃するストシッチを慌ててレフェリーが止め、豪快なKO勝ちとなり、まさにヘビー級の破壊力を見せつけた。
 セミファイナルでは、同じくチェコのレオ・ブリヒタがポーランドのロマン・シマンスキを迎え撃った。こちらもシマンスキが下馬評ではやや有利となっている。試合は下馬評の通りシマンスキがスタンドでも有利に攻め、グランドでも上を奪うも、地元の声援を受けたブリヒタがグランドで上を奪い返して逆転。パウンド連打で追い詰めて、遂にレフェリーがストップ。ブリヒタが逆転TKO勝ちとなり、地元の大声援を浴びた。
 また、ACAを主戦場にしていたが、今回KSW初参戦となったラファウ・ハラティクは、イワン・エルスランとの打ちあいを制し、カウンターでダウンを奪って追撃のパウンドでTKO勝ち。KSWデビュー戦をTKOで勝利した。

■ KSW 87: Martínek vs. Stošić
日時:2023年10月14日(現地時間)
会場:チェコ共和国トジネツ

<ヘビー級>
○ダルコ・ストシッチ(スロバキア)
 1R 2分04秒 TKO
●ミハル・マルティネク(チェコ)

<ライト級>
○レオ・ブリヒタ(チェコ)
 3R 4分15秒 TKO
●ロマン・シマンスキ(ポーランド)

<ライトヘビー級>
○ラファウ・ハラティク(ポーランド)
 1R 4分21秒 TKO
●イワン・エルスラン(クロアチア)

<バンタム級>
○オレクシー・ポリシュク(ウクライナ)
 1R 4分06秒 三角締め
●フィリップ・マセック(チェコ)

<ライトヘビー級>
○ミハウ・ドレツコフスキ(ポーランド)
 判定
●ヴォイテック・ガルバ(チェコ)

<ライト級>
○エイドリアン・デュデック(ポーランド)
 判定
●ルカシュ・ドヴォルザーク(チェコ)

<ライト級>
○サヒル・シラージ(スウェーデン)
 1R 4分10秒 TKO
●アーメド・アブドゥルカディロフ(スロバキア)