フィル・デ・フライズが一本勝ちで王座防衛!KSW 84

(C)KSW/Polsat

 7月15日(現地時間)にポーランド共和国グディニアで『KSW 84: De Fries vs. Bajor』が開催された。
 KSW(Konfrontacja Sztuk Walki=コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ)は、ポーランドの総合格闘技団体。団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味。2009年に地上波Polsatで生中継されたKSW 12は、視聴者数650万人を記録しサッカー EURO 2012に抜かれるまではポーランドのスポーツ中継で史上2位の記録だったほど欧州最大のMMA団体となっている。2017年には本拠地ポーランドで6万人を集めた大会を成功させ、欧州最大のMMA団体として存在感を示している。
 今大会のメインはヘビー級王座戦で、王者フィル・デ・フライズがシモン・バヨルの挑戦を受けた。KSWに参戦してから無敗、絶対王者として君臨しているフライズに、ライジンやPFLなどメジャー団体で経験を積みKSWに戻ってきたバヨル。下馬評は圧倒的にフライズ有利となっている。試合は1R、フライズがテイクダウンを奪ってグランドで上になり攻めるも、バヨルがなんとか凌ぎ、一本を与えない展開。しかし2R、同じ様にグランドで上を奪ったフライズの猛攻に耐えるバヨルだが、最後は力尽き、フライズがチョークで仕留め一本勝ち。フライズが王座防衛を果たし、これで12連勝となった。
 セミファイナルでは、We Love MMAの現役王者としてKSWに初参戦のイスラム・ジャブライロフをセバスティアン・プジビシュが迎え撃った。他団体の王者が乗り込んでくるという団体対抗戦の様な形となった。試合はジャブライロフがグランドで上を奪って試合をリードする展開が続いたが、3Rにプジビシュがギロチンチョークを極めて逆転の一本勝ち。プジビシュがKSWの洗礼をジャブライロフに浴びせた形となった。
 ヘビー級戦では元UFCのダルコ・ストシッチがMMA無敗のステファン・ヴォイチャクと対戦。ストシッチが強烈な右二連発でヴォイチャクを沈めてTKO勝ちした。

■ KSW 84: De Fries vs. Bajor
日時:2023年7月15日(現地時間)
会場:ポーランド共和国グディニア

<ヘビー級王座タイトルマッチ>
○フィル・デ・フライズ(英国/王者)
 2R 4分57秒 リアネイキドチョーク
●シモン・バヨル(ポーランド/挑戦者)

<バンタム級>
○セバスティアン・プジビシュ(ポーランド)
 3R 1分21秒 ギロチンチョーク
●イスラム・ジャブライロフ(ドイツ)

<ミドル級>
○ダミアン・ジャニコウスキー(ポーランド)
 判定
●チェザウシュ・ケンシク(ポーランド)

<ヘビー級>
○ダルコ・ストシッチ(セルビア)
 3R 2分34秒 TKO
●ステファン・ヴォイチャク(スロバキア)

<ミドル級>
○バルトシュ・レシュコ(ポーランド)
 1R 4分40秒 リアネイキドチョーク
●ネマニャ・ニコリッチ(スロバキア)

<ウェルター級>
○ヘンリー・ファディペ(ナイジェリア)
 判定
●クリスチャン・カズボウスキー(ポーランド)

<フェザー級>
○ダミアン・スタシアク(ポーランド)
 3R 1分52秒 三角締め
●パスカル・ヒンツェン(ドイツ)

<バンタム級>
○グスタボ・オリベイラ(ポルトガル)
 3R 1分52秒 TKO
●ブルーノ・サントス(ブラジル)