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5月19日(現地時間)にロシア連邦・タタールスタン共和国カザンで『ACA 157 : Frolov vs. Abdulaev』が開催された。
ACAは、ACBとアフマット・ファイト・ショーが合併したものだ。ACB(アブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクート)はロシアの総合格闘技団体。アフマット・ファイト・ショー(ワールド・ファイティング・チャンピオンシップ・アフマット=WFCA)はロシア・東欧で開催するキックとMMAの混合イベントで過去には多くのレジェンド達が参戦していた。この両団体がACA(アブソリュート・チャンピオンシップ・アフマット)として新たにスタートしたのだった。
今大会のメインはミドル級トーナメントで、アルテム・フロロフ対シャミル・アブドゥラエフが組まれた。ACAミドル級トップの一角であるフロロフとロシアのローカル大会で連勝を重ねてACA初参戦のアブドゥラエフ、下馬評では勢いが評価されアブドゥラエフ有利となっている。試合はスタンドでの攻防が続き、アブドゥラエフがリードする展開となった。しかし最終5R、フロロフが大逆襲、パンチラッシュでダウンを奪うとパウンド猛攻。しかし、試合は判定にもつれ込み、最終ラウンドならフロロフだが、試合全体を評価されアブドゥラエフが判定勝ちとなった。
ヘビー級戦では、アフリカ最大のMMA団体、EFC Worldwideの現ヘビー級王者としてACAに乗り込んできたマトゥンガ・ジカサをデニス・スモルダレフが迎え撃った。他団体の現役王者を相手にスモルダレフが打ち合いを制し、ジカサは重いパンチラッシュを喰らって崩れ落ちるようにダウン。レフェリーがストップし、ヘビー級らしい衝撃のKO決着となった。
■ ACA 157 : Frolov vs. Abdulaev
日時:2023年5月19日(現地時間)
会場:ロシア連邦・タタールスタン共和国カザン
<ミドル級トーナメント準決勝>
○シャミル・アブドゥラエフ(ロシア)
判定
●アルテム・フロロフ(ロシア)
<バンタム級>
○アリマルダン・アブディカーロフ(カザフスタン)
判定
●ダニエル・オリベイラ(ロシア)
<ライトヘビー級>
○エフゲニ・エロヒン(ロシア)
判定
●アルトゥール・アスタホフ(ロシア)
<バンタム級>
○ムヒッディン・ホロフ(タジキスタン)
1R 1分57秒 ギロチンチョーク
●イゴール・ジルコフ(ロシア)
<ヘビー級>
○デニス・スモルダレフ(エストニア)
1R 1分30秒 TKO
●マトゥンガ・ジカサ(コンゴ)