5月5日から17日までカンボジアのプノンペンで開催中の東南アジア競技大会/Southeast Asian Games略称：SEA Games (SEAG)で行われたクン・クメールにミャンマーからラウェイ強豪選手も多々出場。ミャンマーラウェイ上位選手（シュー・ヤー・マン、ミン・テット・アウン、エーミウ）を含む9選手も出場したが敗退が続き、決勝戦まで残ったのは2選手のみ、10日の決勝大会初日で女子48㎏決勝まで進出したメイ・タジン・トゥーは、タ・ティ・キム・イェン（ベトナム）に判定敗け(試合動画)で銀メダル。11日の決勝大会最終日の最終試合81㎏決勝で注目されたカンボジア重量級の強豪選手プロム・サムナン vs 前ラウェイ無差別級王者トゥン・トゥン・ミンの一戦は、グローブ着用のキックボクシングスキルで上回るプロム・サムナンが決定打こそないものの試合ペースを握り、判定勝で金メダルを獲得した。タイは競技名トラブルでクン・クメール競技をボイコットして参戦しなかった為、結果はカンボジアが金メダル男子が全階級制覇、女子はベトナムとカンボジアが獲得した。
通常体重が75㎏前後のトゥン・トゥン・ミンとプロム・サムナンは、身長差、リーチの体格差もあった。
SEA GAMES カンボジア クン・クメール決勝大会2日め最終日81kg決勝
プロム・サムナン🇰🇭ព្រំ សំណាង-Prom Samnang が🇲🇲トゥン・トゥン・ミン(前ラウェイ無差別級王者)ထွန်းထွန်းမင်း-Tun Tun Min に判定勝で優勝。 pic.twitter.com/32gouOVxCY— 紅闘志也/Toshiya Kurenai/ကူရီနိင်း တိုရှီယာ (@kurenaitoshiya1) May 11, 2023
今大会のSEA GAMESでは、ムエタイ競技の名称がカンボジアのムエタイ“クン・クメール”になっており、それに反発したタイはクン・クメール競技をボイコットしている。カンボジアは、世界的には“ムエタイ”の名称がメジャーだが、競技の発祥地はカンボジアだと主張して対立状態となってしまったが、カンボジアのSEA GAMES組織委員会の幹部バット・チャムロン（Vath Chamroeun）は、カンボジア側が「クメール語の名前をクメール武術の名前に使用しても、タイのスポーツの名前や形態に影響はない」と説明した後、タイ側が抗議を取り下げたという。そして競技開催には加盟4か国の同意を得る必要があり、カンボジアを筆頭にラオスやミャンマー、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナムの6か国がクン・クメールに参加を表明しているため、問題なく開催されたという競技名にまつわるトラブルがあった。
Source: POSTE,APF BB News,時事通信ニュース
2023 CAMBODIA 32nd SEA GAMES : https://cambodia2023.com/
■クン・クメール
日程：2023年5月6日～5月11日
会場：カンボジア・プノンペン・モロードック・テコー・ナショナル・スタジアム：エレファントホール1
5月11日決勝大会2日め
男子57㎏優勝：クン・ラインコウシン（カンボジア）Khun Laingkousin 判定勝
女子51㎏優勝：トル・ティ・プン・トィ（ベトナム）Trieu Thi Phuong Thuy 判定勝
男子60㎏優勝：チュット・ヴァントーン（カンボジア）Chhut Vannthorng 判定勝
女子54㎏優勝：タッチ・チャンヴォティ（カンボジア）Touch Chanvotey 判定勝
男子63.5㎏優勝：クン・ボラ（カンボジア）Khun Bora 1RKO勝
女子57㎏優勝：ブイ・イェン・リィ（ベトナム）Bui Yen Ly 判定勝
男子71㎏優勝：ルン・サポーン（カンボジア）Roeung Sophorn/Tit Sorphorn 不戦勝
男子75㎏優勝：ラオ・チャトラ（カンボジア）Lao Chantra 判定勝
男子81㎏優勝：プロム・サムナン（カンボジア）Prom Samnang/Rum Samnang 判定勝
5月10日決勝大会1日め
男子45㎏優勝：マブ・テアラ（カンボジア）Mab Theara 2RKO勝
男子48㎏優勝：フン・ピセス（カンボジア）Phun Piseth 判定勝
男子51㎏優勝：カム・カラン（カンボジア）Kham Khlaneang 判定勝
男子54㎏優勝：ヒム・コームリン（カンボジア）Him Koemrieng 2RKO勝
男子67㎏優勝：ラオ・チャトラ（カンボジア）Lao Chetra 3RKO勝
女子45㎏優勝：フン・ハ・フー・ヒウ（ベトナム）Huynh Ha Huu Hieu 2RKO勝
女子48㎏優勝：タ・ティ・キム・イェン（ベトナム）Tạ Thị Kim Yến 判定勝
女子60㎏優勝：バン・ティ・マイ（ベトナム）Bang Thi Mai 1RKO勝
試合動画
5月11日：https://www.youtube.com/live/7mi1BmUpplg?feature=share
5月10日：https://www.youtube.com/live/OH4vNjsHSqA?feature=share
5月9日：https://www.youtube.com/live/b5YLRER3Kz8?feature=share
5月8日：https://www.youtube.com/live/vZ9axgwCqUY?feature=share
5月7日：https://www.youtube.com/live/ZFvXmfS8xQo?feature=share
https://www.youtube.com/live/VM5Dbljj3Fk?feature=share
5月6日：https://www.youtube.com/live/b5YLRER3Kz8?feature=share
◇ミャンマー出場選手結果
51㎏
・ティエン・ソー（2019年ゴールデンベルト51㎏王者） သိန်းစိုး-Thien Soe 準々決勝判定敗
54㎏
・へイン・トゥ・アウン Hein Thu Aung 準決勝2RKO敗 銅メダル
57㎏
・トゥ・リン・テット သွေးလင်းထက်-Thwe Lin Htet 準々決勝判定敗
60㎏
・テット・ウィン・アウン သက်ဝင်းအောင်-Thet Win Aung 準々決勝判定敗
63.5㎏
・エーミウ（2022年Sky Netシューアウンラントーナメント63.5kg優勝）-အဲမွ—Eh Mwi 準決勝判定敗 銅メダル
67㎏
・ジゥ・ワイ・ライン・ピョ -Zwe Wai Hlaing Phyo 準々決勝判定敗
71kg
・ミン・テット・アウン（日本大会参戦、MAS FIGHT中国大会参戦） မင်းထက်အောင်-Min Htet Aung 準決勝判定敗 銅メダル
75㎏
・シュー・ヤーマン(タウンピィ & チャウンゾン王者、日本人選手（vs.渡慶次幸平）と現地で1勝1分) ရွှေရာမာန်-Shwe Yar Man 準決勝判定敗 銅メダル
81㎏
・トゥン・トゥン・ミン(前ラウェイ無差別級王者、日本大会参戦、THAI FIGHTカッチューア2勝1敗) ထွန်းထွန်းမင်း-Tun Tun Min 銀メダル
女子48kg
・メイ・タジン・トゥー မေသဇင်ထူး-May Thazin Htoo 銀メダル
女子51㎏
・マ―・イ・ナー Mar Yie Nar 準決勝判定敗 銅メダル
女子57㎏
・ナウ・オーマーソー နော်ဥမ္မာစိုး-Naw Ohnmar Soe 準決勝判定敗 銅メダル