新田宗一朗がドロー防衛!涼矢が上位に勝利!フェザー級トーナメントファイナリスト決定!イノベーション主催「RESISTANCE-11」

 4月30日東京・新宿フェイスでジャパンキックボクシング・イノベーション主催「RESISTANCE-11」が開催された。メインはイノベーションスーパーフェザー級タイトル戦で、王者・新田 宗一朗(クロスポイント吉祥寺)有利予想だったが、紀州のマルちゃんが攻勢をかけ、1者ジャッジが支持するも2者引分で、新田が苦戦のドロー防衛に成功した。セミファイナル・ランキング戦では、沖縄から参戦の涼矢(エボリューションムエタイジム・10位)が、1位のランボー・マスターズピット(タイ/マスターズピット)に判定勝で、一気にタイトル戦線に食い込んできた。イノベーション・フェザー級王座決定トーナメント準決勝戦では、元山 祐希(武勇会/2位、元ICO認定インターコンチネンタルフェザー級王者)と前田 大尊(マイウェイジム/9位)が勝ち上がり、7月23日イノベーション山梨大会で決勝を争う。

■ RESISTANCE-11
主催:JAPAN KICKBOXING INNOVATION
日時:2023年4月30日(日) 17:00開場 17:30開始予定
会場:東京・新宿FACE(東京都新宿区歌舞伎町1-20-1 ヒューマックスパビリオン新宿歌舞伎町7F)

<第10試合 メインイベント INNOVATIONスーパーフェザー級(58.97kg)タイトルマッチ 3分5回戦>
△新田 宗一朗(クロスポイント吉祥寺/INNOVATIONスーパーフェザー級王者/58.95kg)
 引分0-1(49-50、48-48、49-49) 
△紀州のマルちゃん(武勇会/INNOVATIONスーパーフェザー級2位/58.85kg)
※新田が王座初防衛

 気合十分のチャレンジャー、マルちゃんは、激闘派ではあるものの、トータルバランスに優れた実力者のチャンピオン、新田が数段上かと思われた試合だったが、果たして蓋を開けてみれば、挑戦者の気魄が熱く王者に叩きつけられる熱戦となった。序盤、新田はローキック、ミドルキック、ヒザ蹴り、ハイキックと多彩な攻めを見せる。
マルちゃんは、サウスポーからの右ジャブを多用しつつ機会を窺っている様子。3ラウンド、マルちゃんが左右フックなどで強引に打って出るが、ラウンド終了後に発表された得点中間発表では、オープンスコア、30-30、29-29、30-29で王者が僅かながらリード。4ラウンド、強引に打って出るマルちゃんと蹴りで迎え撃つ新田。危険な距離でお互い激しく打ち合う場面も多く試合は白熱していく。5ラウンド、ビッグヒットを狙うマルちゃんの攻勢が目を惹くが、新田のローキックやヒジ打ちの迎撃も効果的。勢いのマルちゃん、テクニカルな新田の展開で激しくせめぎ合いながらゴング。判定は、挑戦者に1ポイントついての0-1でドロー。規定により新田の王座初防衛と相成った。

<第9試合 セミファイナル INNOVATIONウェルター級(66.68kg)ランキング戦 3分3回戦>
●ランボー・マスターズピット(タイ/マスターズピット/INNOVATIONウェルター級1位/66.55kg)
 判定1-2(30-29、28-29、28-29)
○涼矢(エボリューションムエタイジム/INNOVATIONウェルター級10位/66.25kg)

 1ラウンド、ランボーの左ミドルとプレッシャーで交代しながら手数が出ない涼矢は、首相撲に捕らえられるとヒザ蹴りやヒジ打ちを喰らうことはなくとも転倒させられる。2ラウンド、涼矢の左右ローキックが当たり始め、パンチのヒットもあるが、左ミドルキックが直撃するランボーがまだ大きな隙は見せずに有利ペースを譲らない姿勢が見える。3ラウンド、意を決したかのように涼矢が右ローキックを強振するとランボーは脚を歪ませて苦しい様子。そこでパンチのコンビネーションを畳みかける涼矢。ランボーは、左ミドルキックや首相撲でその猛攻をいなそうとするが、脚のダメージは隠しきれない。涼矢が右フックのビッグスイングをヒットさせるなどラッシュしながらのゴング。判定はスプリットとなったが涼矢が勝利し番狂わせに成功した。マイクを握った涼矢は「今回ランキング1位に勝って、チャンピオンと戦いたくて、どうか受けてください!」と同級現王者、梅田勇一に挑戦状を叩きつけた。

<第8試合 INNOVATIONフェザー級(57.15kg)王座決定トーナメント準決勝戦 3分3回戦(延長1R)>
○元山 祐希(武勇会/INNOVATIONフェザー級2位、元ICO認定インターコンチネンタルフェザー級王者/56.65kg)
 3RTKO 1分5秒 ※レフェリーストップ 左ヒジ打ち
●遊羅(マイウェイスピリッツ/INNOVATIONフェザー級10位/56.65kg)
※元山が決勝戦進出
 21歳と若い遊羅は、優勝候補筆頭の元山へ血気盛んにローキックなどで挑みかかる。しかし、元山の重厚な攻撃力は流石でガードの上からでもパンチを効かせていることがわかる。2ラウンド、互い身危険なヒジ打ちを振るうスリリングな展開となるが、技の多彩さとプレッシャーで元山の攻勢は揺るがない。3ラウンド、飛び込みのヒジ打ちを顎に直撃させ元山がダウンを奪取。続いて元山が畳みかけるように両ヒジの連打が急所を打ち抜き遊羅は昏倒。衝撃的なKO劇に場内が凍り付いた。

元山と前試合勝利者、前田大尊がリング上で対峙し、7月23日、山梨興行で決勝戦となる王座決定戦が行われることが発表された。
・前田大尊のマイク
このトーナメント、僕が最年少ということで注目度はないと思うんですけど、人生を懸けてタイトルを獲りたいと思っています。迷わず僕のことを応援してください!
・元山祐希のマイク
前田選手は最年少(17歳)ですけど「オッサン(32歳)を舐めんなよ!」と。強いので楽しみです。僕のことも応援してくれると嬉しいです!

<第7試合 INNOVATIONフェザー級(57.15kg)王座決定トーナメント準決勝戦 3分3回戦(延長1R)>
●都築 憲一郎(エムトーンジム/INNOVATIONフェザー級5位/56.95kg)
 判定0-3(27-30、26-30、26-30)
○前田 大尊(マイウェイジム/INNOVATIONフェザー級9位/56.55kg)
※前田が決勝戦進出
 トーナメント参加最年長34歳のベテランと最年少17歳の対決。ロー、ミドル、ハイ、バックキックと活きのよい前田には若さが溢れる。対する都築はフックのパンチリターンが重くベテランの強味を感じさせる。2ラウンド、前田が右ストレートを直撃させ、ハイキックや飛びヒザ蹴りの大技を畳みかけると防戦一方になる都築。だが、都築のタフネスは一発を狙っている様子と相まって油断はできない3ラウンド、ボディーブローを痛打しパンチ速射砲を連打した前田がダウン奪取。その後、バックハンドブロー、バックスピンキックの大技で畳みかける中、タイムアップ。判定は圧勝の形で前田のユナニマスとなった。

<第6試合 ジム対抗戦 スーパーライト級(63.5kg) 2分3回戦 肘打ちなし>
○切詰 大貴(武勇会/63.3kgkg)
 判定3-0(30-27、30-28、30-28)
●弘・センチャイジム(コウタ・センチャイジム/センチャイムエタイジム/63.35kg)

<第5試合 ジム対抗戦 女子41kg契約 2分3回戦>
○愛(STRIFE/40.55kg)
 判定3-0(30-29、30-29、30-29)
●Crazy SHARK(YSSジム/40.15kg)

<第4試合 ライト級(61.23kg)新人王決定リーグ第1戦 2分3回戦 肘打ちなし>
●伊世 虎雅(モリタキックボクシングジム/61.0kg)
 判定0-2(28-29、28-28、28-29)
○長谷部 二郎(マイウェイスピリッツ/60.8kg)

<第3試合 フライ級(50.8kg)新人王決定リーグ第1戦 2分3回戦 肘打ちなし>
●鴇田 波琉(モリタキックボクシングジム/49.5kg)
 判定0-3(28-30、28-30、28-30)
○藤原 将裕(マイウェイスピリッツ/50.45kg)

<第2試合 ジム対抗戦 70kg契約 2分3回戦 肘打ちなし>
●中村 優(ナカムラ・ユウ/府中ムエタイクラブ/69.65kg)
 1RTKO 1分49秒 ※2ノックダウン
○バシ・カニ・エビ(FJ KICKASS/69.85kg)

<第1試合 ジム対抗戦 フェザー級(57.15kg) 2分3回戦 ワンキャッチワンアタックルール>
●齋藤 駿(CARENES/56.95kg)
 2RTKO 2分0秒 ※2ノックダウン
○永松 進之介(FJ KICKASS/57.0kg)

今後の興行・大会予定
2023年07月09日(日) 品川インターシティホール(東京都港区港南2丁目15-4)
2023年07月23日(日) 山梨興行
2023年09月17日(日) 新宿FACE(東京都新宿区歌舞伎町1丁目20-1 ヒューマックスパビリオン新宿7F)
2023年12月03日(日) 品川インターシティホール(仮/東京都港区港南2丁目15-4)