4・30INNOVATION 都築憲一郎 前田大尊インタビュー

都築憲一郎インタビュー

——34歳でキャリア20戦の都築憲一郎選手、今回の王座決定トーナメント参加者で最年長です。

タイトルマッチ絡みは初めてなので気合い入っています! 今までやってきたことを全て出して勝ち抜きます。

——昨年(2022年)9月19日にトーナメント優勝候補最右翼の元山祐希選手と判定ドローなだけに対抗馬な存在でもあります。

気持ちと身体の強さには自信があります。不器用ですが貪欲に攻め抜いて優勝します!

——そんな都築選手の来歴をお聞かせください。

横浜生まれ育ち。子供の頃はシャイで内気弱気でした。水泳や体操などスポーツはそこそこやっていて、K-1で魔裟斗選手が世界トーナメントで優勝したのを見て自分もやりたいと思い、中3の15歳で藤本ジムに飛び込みました。

——目黒藤本ジムというとキックボクシング発祥の名門ジムです。

ネットで調べまして。「プロになりたい」と藤本勲会長にお伝えして諸先輩方に可愛がっていただきました。

——すると初試合は藤本ジムから?

入門から1、2年でアマデビューしまして、負けてしまったのですが、我武者羅の必死で内容はよく覚えていません。その後、22歳でプロデビューさせていただいて、これも判定負けだったのですが「これがプロか!」って感慨深さがありました。

——その後は藤本ジムでキャリアを重ねられる?

いえ、プロになることが目標で、デビュー後は練習をやり切ることもできずフィットネストレーナーの仕事なども忙しくなり自然とジムから足が遠のいてしまいました。

——そこから再開されるのは?

先輩の石井宏樹さん(※1)の引退試合が大田区総合体育館であるということでチケットを買って密かに見に行って、結果はゲーオ・フェアテックス(※2)に壮絶なKO負けでしたが、凄い感動と興奮をいただいて「もう一度!」って勇気をいただき、自宅から近いエムトーンジムを調べて南孝侍会長によくしていただいて藤本ジムからの移籍も筋を通して今に至ります。

——プロキャリアのほとんどはエムトーンジムからということですね。

26歳で再デビューして2015年の1月のプロ3戦目で初勝利できました。生きていてこれ以上のことがあるだろうかってくらいにメチャメチャ嬉しかったです。

——これまでの試合で印象深いものは?

どの試合にも思い入れがありますが、2017年に今のところ唯一のKO勝ちができたのが嬉しかったです。左フックでした。ゾーンに入った感覚をはっきりと覚えています。

——そして、次戦、相手は17歳、5戦4勝1敗のホープ、前田大尊選手です。

凄くテクニックがある今時の選手の典型ですよね。

——そんな若者にどう勝ちますか?

昭和の凄みというか令和にはない気持ちの強さを叩きつけて心を負って勝ちます!

——その後の決勝戦、更にはINNOVATION王者となった後の展開は?

今は目前の前田戦に全力を尽くすのみ。そこしか見えていません。ですが、古臭いかもしれない自分のこのスタイルをリングで十二分に出し尽くして見ていただく方々に感動を与えて有名になりたいですね。

※1 先輩の石井宏樹さん 目黒藤本ジムを代表する名王者。ラジャダムナンスタジアム認定スーパーライト級タイトルなど輝かしい実績とスーパーテクニックを誇る。現在、RIKIX三田GONZ店の代表として指導者の道を歩む。

※2 ゲーオ・フェアテックス 新生K-1の世界王者として数々の名勝負を残し、野杁正明、木村ミノル、大和哲也、山崎秀晃など名立たる強豪をなぎ倒し日本におけるムエタイ選手の代表格となっている。

都築憲一郎のプロフィール

リングネーム:都築 憲一郎
フリガナ:ツヅキ・ケンイチロウ
所属:エムトーンジム/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:1988年7月4日(34歳)
出身地:神奈川県横浜市
身長:168cm
戦型:オーソドックス
戦績:20戦6勝(1KO)9敗5分
ステータス:INNOVATIONスーパーバンタム級5位
Facebook:https://www.facebook.com/kenichiro.tsuzuki.7
Instagram:https://www.instagram.com/ken.ichiro_74/

前田大尊インタビュー

——前田大尊選手のお名前を聞くと90年代にヒットした週間少年ジャンプ連載の漫画「ろくでなしBLUES」の主人公、前田太尊を連想してしまいます。

はい、実際、そこから命名されたそうです(笑)。

——現在17歳の前田選手が生まれる前の作品ですが読んだことは?

うちに単行本があったのでよく読んでいました。メインの主人公が強くてカッコよくて、そこから自分の名前がきているのは悪い気はしませんでした。

——ヤンキー漫画でもありボクシングなど格闘技要素も強い作品ですが、ご家族がその系統だとか?

父親とお兄ちゃんが先にキックボクシングをしていて試合経験もあったみたいです。それで「僕もやりたい」とお願いして小学校に上がるタイミングで自宅に近いマイウェイジムに通いました。

——小1とはかなり早くからです。

試合も入門からすぐに小1で出て、それは1ラウンドKO負けです(笑)。

——小さな頃から本格的に鍛えていた?

いえ、小5までは遊び半分でした。

——小5からは姿勢が変わる?

山梨の地元大会から東京の大会に出るようになって、レベルの違いを見せつけられてスイッチが入ったというか熱が上がりました。元来、負けず嫌いだったからかも。

——アマでエリートだったとはお聞きしておりますがプロ志望は?

そんな意識はあまりなくて、ただ、ジムの先輩の葵拳士郎くん(※1)とかチャンピオンの先輩に憧れがあって、それが段々やっているうちに大きくなってプロになりたいと思うようになったかもです。

——現在4勝1敗と好戦績ですが、今回の王座決定トーナメント、強豪選手のエントリーもあり優勝は簡単ではなさそうです。

ですが、ここはしっかりとベルトを巻いて、そこからステップアップしてRIZINとか大舞台に出てみたいです。

——RIZINですか。

というより、テレビに出て有名になりたいです。

——その為の一歩、目前の都築憲一郎戦、戦況はいかがでしょう?

勝つのは当たり前。それ以上に観客が「わーっ!」となる魅せる試合で倒します。

——優勝候補の元山祐希選手と引き分けている都築選手は、20戦ものキャリアを持つベテラン強豪です。

20戦していてもKO勝ちは1つだけですよね。恐さはありません。

——どのような試合内容で勝ちますか?

今、僕は攻守にわたって何でも対応できるオールラウンダーです。首相撲やヒジ打ちはない方が得意ですが、そこに弱点もありません。ですが、まだ必殺技というか決定的に倒し切ることに特化した武器が定まっていないので、そういった技を練っているところです。

——そんな必殺技は次の試合までに練り上がりそうですか?

努力するのは当たり前。僕はそこに頭を使うことに気を付けています。ガムシャラに頑張れば道が拓けるものではありません。どのトレーニングでもその意味や効果を細かく分析して自分が強くなることに意識を集中させています。そして、その積み重ねが自分を確実に押し上げている実感があります。

——17歳の高校生にしてその意識の高さは期待大です。

自分が有名になる為の手段が僕の場合はキックボクシングなわけで、だからこそキックで成り上がって目立たないと。このベルト、僕がいただきます!

※1 葵拳士郎くん マイウェイジム所属、元WBCムエタイ日本スーパーフェザー級王者、元INNOVATION日本スーパーフェザー級王者。2022年10月30日の試合を最後に引退。ちなみに年上ではあるが、前田選手の
先輩への継承は“くん”である。

前田大尊のプロフィール

リングネーム:前田 大尊
フリガナ:マエダ・タイソン
所属:マイウェイジム/JAPAN KICKBOXING INNOVATION
生年月日:2005年8月6日(17歳)
出身地:山梨県甲府市
身長:172cm
戦型:オーソドックス
戦績:5戦4勝(1KO)1敗
ステータス:INNOVATIONスーパーバンタム級9位
Twitter:https://twitter.com/GY5cNVtEpGaIbK7
Instagram:https://www.instagram.com/taison__maeda/
所属ジム公式サイト:http://www.mywaygym.com/

■ RESISTANCE-11
主催:JAPAN KICKBOXING INNOVATION
日時:2023年4月30日(日) 17:00開場 17:30開始予定
会場:新宿FACE(東京都新宿区歌舞伎町1-20-1 ヒューマックスパビリオン新宿歌舞伎町7F)
チケット前売り:RS席12,000円、S席8,000円 A席6,000円 自由席5,000円 ※当日券は500円アップ。 ※入場者全員ドリンク代500円が必要です。
チケット販売所:チケットぴあ、参加各ジム、各選手
チケット発売日:発売中
お問合せ(INNOVATION興行本部):TEL 043-247- 0112
公式サイト:http://kick-innovation.com
注意:新型コロナウィルス感染防止の為、入場者はマスク着用を必須とさせていただきます。

<第9試合 メインイベント INNOVATIONスーパーフェザー級(58.97kg)タイトルマッチ 3分5回戦>
新田 宗一朗(王者/アラタ・ソウイチロウ/クロスポイント吉祥寺/INNOVATIONスーパーフェザー級王者)
vs.
紀州のマルちゃん(挑戦者/キシュウノマルチャン/武勇会/INNOVATIONスーパーフェザー級2位)

<第8試合 INNOVATIONウェルター級(66.68kg)ランキング戦 3分3回戦>
ランボー・マスターズピット(タイ/マスターズピット/INNOVATIONウェルター級1位)
vs.
涼矢(リョウヤ/エボリューションムエタイジム/INNOVATIONウェルター級10位)

<第7試合 INNOVATIONフェザー級(57.15kg)王座決定トーナメント準決勝戦 3分3回戦(延長1R)>
元山 祐希(モトヤマ・ユウキ/武勇会/INNOVATIONフェザー級2位)
vs.
遊羅(ユラ/マイウェイスピリッツ/INNOVATIONフェザー級10位)

<第6試合 INNOVATIONフェザー級(57.15kg)王座決定トーナメント準決勝戦 3分3回戦(延長1R)>
都築 憲一郎(ツヅキ・ケンイチロウ/エムトーンジム/INNOVATIONフェザー級5位)
vs.
前田 大尊(マエダ・タイソン/マイウェイジム/INNOVATIONフェザー級9位)

<第5試合 ジム対抗戦 スーパーライト級(63.5kg) 2分3回戦 肘打ちなし>
切詰 大貴(キリヅメ・ダイキ/武勇会)
弘・センチャイジム(コウタ・センチャイジム/センチャイムエタイジム)

<第4試合 ジム対抗戦 女子41kg契約 2分3回戦>
愛(アイ/STRIFE)
vs.
Crazy SHARK(クレイジーシャーク/YSSジム)

<第3試合 ライト級(61.23kg)新人王決定リーグ第1戦 2分2回戦 肘打ちなし>
伊世 虎雅(イセ・タイガ/モリタキックボクシングジム)
vs.
長谷部 二郎(ハセベ・ジロウ/マイウェイスピリッツ)

<第2試合 フライ級(50.8kg)新人王決定リーグ第1戦 2分2回戦 肘打ちなし>
鴇田 波琉(トキタ・ハル/モリタキックボクシングジム)
vs.
藤原 将裕(フジワラ・マサヒロ/マイウェイスピリッツ)

<第1試合 ジム対抗戦 フェザー級(57.15kg) 2分3回戦 ワンキャッチワンアタックルール>
齋藤 駿(サイトウ・シュン/CARENES)
vs.
長松 進之介(ナガマツ・シンノスケ/FJ KICKASS)

※選手の怪我などによりカードの変更や中止が余儀なくされる場合がございますのでご了承ください。