エイドリアン・バルトシンスキがTKO勝ちで新王者!KSW 81

(C)KSW/Polsat

 4月22日(現地時間)にポーランド共和国トマシュフ・マゾビエツキで『KSW 81: Bartosiński vs. Szczepaniak』が開催された。
 KSW(Konfrontacja Sztuk Walki=コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ)は、ポーランドの総合格闘技団体。団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味。2009年に地上波Polsatで生中継されたKSW 12は、視聴者数650万人を記録しサッカー EURO 2012に抜かれるまではポーランドのスポーツ中継で史上2位の記録だったほど欧州最大のMMA団体となっている。2017年には本拠地ポーランドで6万人を集めた大会を成功させ、欧州最大のMMA団体として存在感を示している。
 今大会のメインは空位となっているウェルター級王座決定戦。前王者ロベルト・ソルディッチがONEに移籍した為、ランキング一位のエイドリアン・バルトシンスキとランキング二位のアルトゥール・シュチェパニアクで王座決定戦が行われる事となった。下馬評はMMA13勝無敗のバルトシンスキが有利となっている。試合は下馬評の通り、バルトシンスキが打ち合いを制し、左が当たり、シュチェパニアクのマウスピースが吹っ飛んでダウン。追撃のパウンドをレフェリーが制して、バルトシンスキが無敗のまま、TKO勝ちで新王者となった。
 セミファイナルでは、K-1で活躍した事で日本でも有名なエロール・ジマーマンが登場。元WKN世界スーパーヘビー級王者、そして、あのアーネスト・ホーストの愛弟子でもあるトマシュ・サララと対戦。MMAマッチだが、共にキックボクサー同士という対決となった。試合は、サララがバックブローでぐらつかせ、更にジマーマンを尻もちをつかせるようにダウンを奪って1Rは優勢に進めた。しかし、2Rはジマーマンが押し倒すようにダウンを奪いグランドで上を奪うも、サララが体を入れ替えマウントポジションを奪い、なんと肩固めを狙う展開。これは立ち上がったジマーマン、その後もスタンドでサララが押すも、ジマーマンがいきなり重いパンチラッシュで押し倒すようにダウンを奪って上からパンチを振り下ろす。動けないサララを見てレフェリーがストップ。ジマーマンが逆転TKO勝ちとなった。

■ KSW 81: Bartosiński vs. Szczepaniak
日時:2023年4月22日(現地時間)
会場:ポーランド共和国トマシュフ・マゾビエツキ

<ウェルター級王座王座決定戦>
○エイドリアン・バルトシンスキ(ポーランド)
 1R 1分47秒 TKO
●アルトゥール・シュチェパニアク(ポーランド)

<ヘビー級>
○エロール・ジマーマン(オランダ)
 2R 3分53秒 TKO
●トマシュ・サララ(ポーランド)

<ウェルター級>
○イゴール・ミカリシン(ポーランド)
 2R 3分29秒 TKO
●クリスティアン・ビエルスキ(ポーランド)

<バンタム級>
○ウェルソン・マーティンズ(ブラジル)
 3R 0分12秒 TKO
●パトリック・サーディン(ポーランド)

<女子フライ級>
○アドリアナ・クレフト(ポーランド)
 1R 1分12秒 肩固め
●カロリーナ・オウツァーツ(ポーランド)

<ウェルター級>
○マルシン・クラコウィアク(ポーランド)
 判定
●ヘンリー・ファディペ(ナイジェリア)