ジョシュ・アレキサンダー欠場!KUSHIDA勝利Impact Wrestling Sacrifice2023

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 3月24日(現地時間・放送日)にカナダ・オンタリオ州ウィンザーで『Impact Wrestling Sacrifice 2023』が開催された。
 今大会は、波乱が連発となった。まずインパクト世界王者ジョシュ・アレキサンダーが大会直前に上腕三頭筋断裂。長期欠場で王座返上が発表され、今大会も欠場となった。その為、当初はアレキサンダーが、フランキー・カザリアン、リッチ・スワンと組んでタイム・マシーン(クリス・セイビン & アレックス・シェリー & KUSHIDA)と対戦する予定だったが、アレキサンダーと抗争していたスティーブ・マクリンが代役となった。リングでは抗争していたが、怪我では仕方ないので、マクリンがインパクト正規軍に加入した形だ。試合は当然、急なチームである正規軍では、タイムマシーンの連携にはかなわず、最後はKUSHIDAがサブミッションで勝利した。

 元ECWの盟友だが、現在は仲違いして抗争中のブリー・レイ(ババレイ・ダットリー、ブラザー・レイ)とトミー・ドリーマーが遂に一騎打ちで激突。インパクトレスリング復帰後、改心したと嘘をついて皆を騙したブリー・レイに、同じECW出身者として庇っていたドリーマーは裏切られたと激怒。抗争となり、遂に1対1で決着をつける事となった。試合は元ECWの2人だけに凶器OKな上、先に流血した方が負けという特殊ハードコアルール、バステッドオープンマッチで行われた。しかし、レフェリーも試合に巻き込まれ誤爆を受けて完全にダウン、無法地帯となったリングで、ドリーマーの凶器、おろし金攻撃でブリー・レイは大流血。本来はドリーマーの勝利となるが、レフェリーが気を失っている為、試合は終わらずブリー・レイの手下ザ・グッド・ハンズ(ジェイソン・ホッチ & ジョン・スカイラー)が救出に入る。それでも、ドリーマーの勢いがとまらない。
 しかしブリー・レイはここでも命乞いをする振りをして反則のローブローで形成を逆転させた。三人がかりでドリーマーを流血させると、レフェリーを起こしてブリー・レイの勝利となった。試合後、更にドリーマーを襲うブリー・レイに、リングサイドで観戦していた、有名元アイスホッケー選手のダレン・マッカーティが激怒して、抗議すると、なんとブリー・レイはマッカーティまでテーブル葬してしまったのだった。するとここで、遂にインパクト・レスリング社長のスコット・ダモールがロースターを引き連れて、ブリー・レイに怒りの抗議。ダモールはとっくに引退しているのだが、リング上で、ホッチにカナディアン・デストロイヤーを決めたのだった。驚きの表情のブリー・レイ、今後ダモール社長の軍団とブリー・レイは全面戦争に入りそうだ。

 デジタルメディア王座戦は、王者ジョー・ヘンドリーがブライアン・マイヤーズの挑戦を受けた。ヘンドリーは、マイヤーズとマット・カルドナが元WWEだった事を鼻にかけているとして、エッジの腰ぎんちゃくだったと小馬鹿にしており、これに対しマイヤーズが激怒して王座奪還に燃えている。しかし、番組ディレクターのサンティノ・マレラがマイヤーズに加勢している怪物ムースがセコンドのつくのを禁止した為、ムースが介入できなくなり、試合はヘンドリーがカウンターのDDTから、チョークスラムでフォール勝ちで王座防衛。ヘンドリーがメジャー選手であるマイヤーズから王座を守った形となった。

 ROH軍団オナー・ノーモアのリーダーだったエディ・エドワーズが、軍団を解散させた為、メンバーだったPCOが怒ってエドワーズとの抗争となった。そしてエドワーズはPCO対策として、同じROH軍団だったケニー・キングと結託。今回はPCO対ケニー・キングのシングルマッチを行うこととなった。当然、エドワーズがキングのセコンドにつき、2人がかり、凶器も使用してキングが攻めるが、PCOは椅子で殴られても無敵モードとなり、ダメージを受けず、最後はキングの椅子攻撃をカウンターでパンチで殴りつけてフォール勝ち。今度はエドワーズとの直接対決へコマを進めた。

 またミッキー・ジェームスも肋骨骨折が発表され、今大会での試合はキャンセルされた。王座は次回PPV大会『リベリオン2023』までに復帰出来れば、ジョーディン・グレイスと2023年3月30日に行われる提携団体、新日本プロレスとの合同興行で勝ち上がってきた選手と3WAYの王座戦を行い、復帰が不可能となれば王座返上となる事も発表された。

■ Impact Wrestling Sacrifice 2023
日時:2023年3月24日(現地時間・放送日)
会場:カナダ・オンタリオ州ウィンザー

<6人タッグマッチ>
○タイム・マシーン(クリス・セイビン & アレックス・シェリー & KUSHIDA)
 サブミッション
●フランキー・カザリアン、スティーブ・マクリン、リッチ・スワン

<バステッドオープンマッチ>
○ブリー・レイ
 流血
●トミー・ドリーマー

<インパクト世界タッグ王座タイトルマッチ>
○バレット・クラブ(クリス・ベイ & エース・オースチン)(王者)
 ピンフォール
●TMDK(シェイン・ヘイスト & バッド・デュード・ティト)(挑戦者)

<Xディビジョン王座タイトルマッチ>
○トレイ・ミゲル
 ピンフォール
●リンス・ドラド

<デジタルメディア王座タイトルマッチ>
○ジョー・ヘンドリー(王者)
 ピンフォール
●ブライアン・マイヤーズ(挑戦者)

<シングルマッチ>
○PCO
 ピンフォール
●ケニー・キング

<シングルマッチ>
○ディオナ・パラッツォ
 ピンフォール
●ジゼル・ショー

<シングルマッチ>
○マイク・ベイリー
 サブミッション
●ジョナサン・グレシャム

<シングルマッチ
○エディ・エドワーズ
 ピンフォール
●ブーピンダー・グジャール