イスラム・マカチェフが王座防衛!UFC 284

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 UFC 284では、UFCライト級チャンピオン、イスラム・マカチェフとアレキサンダー・ボルカノフスキーという世界最高のMMAファイターによる歴史的対戦をはじめ、タイのロマ・ルックブーンミー、フィリピン系オーストラリア人ジョシュ・クリバオの活躍など、多くの見どころがあった。
UFCライト級王座決定戦
イスラム・マカチェフとアレキサンダー・ボルカノフスキーが、UFCライト級のベルトとパウンド・フォー・パウンド1位の座を賭けて、最高レベルの技術を駆使し、信じられないような一進一退の攻防を繰り広げた。この試合は、両選手の長所と短所を見せつけるものであった。5ラウンドを戦い抜き、試合はジャッジに委ねられ、マカチェフがUFCライト級王座を保持した。

勝者マカチェフのコメント:
「とてもいい試合だった。彼はタフな相手だったし、こういった試合は自分にとってより良いファイターになるために必要なことだ。なぜ自分がナンバーワンなのか、その理由を示すことができた。彼は良い打撃とグラップリングのスキルを持っている。好きでも嫌でも、今自分が世界最高のファイターだ。ありがとう!」

UFCフェザー級暫定王座決定戦
スタイルがエキサイティングなファイトを生む。ヤイール・ロドリゲスの独創的な打撃とジョシュ・エメットのパワフルなパンチは、その宣伝文句に違わぬものだった。そして、2ラウンドに試合は動き、ロドリゲスはエメットを倒した後に三角締めでタップを奪った。

暫定フェザー級チャンピオンとなったロドリゲスの試合とのコメント:
「この瞬間を子供の頃から何年も夢見ていたんだ。この機会を与えてくれたUFCに感謝している。彼らは初日から自分のことを信じてくれた。我々は家族であり、チームであり、過去10年間この家族の一員であったことを嬉しく思う」

アジア出身選手:
タイ出身のロマ・ルックブーンミーは、ムエタイの蹴りを見せた後、スラム、バックドロップ、リアネイキッドチョークで観客を驚かせ、2ラウンド開始時にエリース・リードをタップアウトさせた。
フィリピン系オーストラリア人ジョシュ・クリバオは、ロマのゲームプランを再現し、メルシック・バグダザリアンを相手に1ラウンドは蹴り技で勝負し、2ラウンドにリアネイキッドチョークで試合を終わらせた。

大会のハイライト
ヘビー級のジャスティン・タファは、開始1分強でパーカー・ポーターのアゴをとらえワンパンチKO。試合後、「届いたら教えてやる(マイケル・ジョーダンの名言)」と語った。
ジャック・デラ・マダレナは、ランディ・ブラウンを1ラウンドでノックダウンし、その後タップアウトさせ、その株を上げた。

■ UFC 284:マカチェフ vs. ボルカノフスキー
日時:現地および日本時間2023年2月12日(日)
会場:オーストラリア・パース /RACアリーナ

【メインイベント】
<ライト級王座タイトルマッチ>
○イスラム・マカチェフ(ロシア/王者)
 判定
●アレキサンダー・ボルカノフスキー(豪州/挑戦者)

【セミメインイベント】
<フェザー級暫定王者決定戦>
○ヤイール・ロドリゲス(メキシコ)
 2R 4分19秒 三角締め
●ジョシュ・エメット(米国)

【メインカード】
<ウェルター級>
○ジャック・デラ・マダレナ(豪州)
 1R 2分13秒 リアネイキドチョーク
●ランディ・ブラウン(ジャマイカ)

<ヘビー級>
○ジャスティン・タファ(豪州)
 1R 1分06秒 TKO
●パーカー・ポーター(米国)

<ライトヘビー級>
△ジミー・クルート(豪州)
 ドロー
△アロンゾ・メニフィールド(米国)