ミッキー・ジェームス新王者!Impact Wrestling Hard To Kill 2023

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 1月13日(現地時間・放送日)にケンタッキー州ルイビルで『Impact Wrestling Hard To Kill 2023』が開催された。
 今大会はインパクト・レスリング2023年最初のビッグマッチで、番組開始直後にいきなり団体最高峰王座インパクト世界王座戦が行われた。王者ジョシュ・アレキサンダーがブリー・レイの挑戦を受けた。インパクト・レスリング復帰後、すぐに王座挑戦権を獲得したブリー・レイだが、ダットリーズのブラザー・レイ、そしてブリー・レイとしてインパクト・レスリングのみならずECW、WWE、ROHと各団体で悪の限りを尽くしてきた。復帰にあたり正統派宣言をしていたが、信用できないと囁かれていたが、案の定、すぐにヒール転向し、アレキサンダーの家族や、アレキサンダーに味方するトミー・ドリーマー、リッチ・スワン、そしてスコット・ダモール副社長にも暴行を加え、アレキサンダーを精神的に追い詰めてきた。そして王座戦もハードコアルールであるフルメタルメイヘムで決着をつける事となった。試合は入場するアレキサンダーにブリー・レイが襲い掛かり、得意の凶器攻撃で痛めつけるが、アレキサンダーも蘇生し、こちらも凶器を手にしてブリー・レイに制裁。更に画鋲をリングに捲くが、ハードコア戦にかけてはブリー・レイの方が上手で逆に梯子に上ったアレキサンダーを画鋲に落してしまった。しかし、怒りに燃えるアレキサンダーは立ち上がりスープレックスからアンクルロックを極める。ブリー・レイのピンチに手下のジェイソン・ホッチとジョン・スカイラーが現れ三対一となりアレキサンダーがロープに縛られてしまったのだった。そこにドリーマーが現れ、なんとアレキサンダーを裏切ってブリー・レイにつくと見せかけバケツを手渡されたが、当然、これはプラグでブリー・レイを攻撃。更にブリー・レイのあまりの卑劣さにアレキサンダーの妻、ジェイドがリングに飛び込んできてブリー・レイと口論の末、なんとブリー・レイに急所打ちをしたのだった。そしてアレキサンダーを救出すると、怒りに燃えるアレキサンダーは梯子からテーブルに乗せたブリー・レイにダイブ。なんとかカウントツーで返したブリー・レイだが、直後にアレキサンダー必殺のアンクル・ロックを喰らって遂にタップアウト。アレキサンダーが一本勝ちで王座防衛を果たした。
 メインは女子王座であるノックアウト王座戦は王者ジョーディン・グレイスがミッキー・ジェームスの挑戦を受けた。レジェンドであるジェームスはこの試合に敗れれば、即引退となっており、王座と引退を賭けた一戦となった。試合はトルネードDDTでジェームスが勝利して、新王者に。引退を賭けた一戦はジェームスが勝利して現役続行、新王者になった。
 ROH軍団オナーノーモアを率いていたエディ・エドワーズはROH軍団を解散させたが、ROHをないがしろにする態度に、元ROH世界王者であるジョナサン・グレシャムが異を唱え、インパクト・レスリングに乗り込んできてシングルマッチを行う事となった。更にエドワーズは同じくROH軍団解散に逆らったPCOを生き埋めにしているが、そのPCOが復活して、試合に介入するという予告もされており、エドワーズとしては、危険な試合となる。試合は乱入もなくお互いが死力を出し合ってぶつかり合い最後はエドワーズがフォール勝ちした。しかし、試合後に会場が暗転し雷が鳴り響き、PCOがスコップを持って現れたのだった。PCOはエドワーズに襲い掛かりチョークで仕留めて復讐を果たす。エドワーズは今後、PCOと決着をつけないといけなくなっただろう。
 またインパクト世界タッグ王座戦は王者モーターシティ・マシンガンズ(クリス・セイビン & アレックス・シェリー)(王者)が4WAYマッチを制して防衛。試合後にフランキー・カザリアンが祝福に現れ、インパクト・レスリング正式復帰を発表した。デジタルメディア王座戦は、挑戦者ムースがレフェリーの隙をついて王者ジョー・ヘンドリーに急所打ちから、必殺のスピアーでフォール勝ちして王座奪取。しかし、試合後になんとレジェンドのサンティーノ・マレラが現れ、新たにディレクターになったと宣言。そして、今のはフォールは反則絡みなので無効とした為、試合続行となり、気持ちの切り替えが出来ないムースからヘンドリーがフォールを奪って王座防衛となった。

■ Impact Wrestling Hard To Kill 2023
日時:2023年1月13日(現地時間・放送日)
会場:アメリカ合衆国ジョージア州アトランタ

<ノックアウト王座タイトルマッチ>※ジェームスが敗れれば引退
○ミッキー・ジェームス(挑戦者)
 ピンフォール
●ジョーディン・グレイス(王者)

<シングルマッチ>
○エディ・エドワーズ
 ピンフォール
●ジョナサン・グレシャム

<フォールズ カウント エニウェア マッチ>
○スティーブ・マクリーン
 ピンフォール
●リッチ・スワン

<ノックアウト王座挑戦者決定戦>
勝者:マーシャ・スラモビッチ
デオナ・プラッツォ
キラー・ケリー
テイラー・ワイルド

<デジタルメディア王座タイトルマッチ>
○ジョー・ヘンドリー(王者)
 ピンフォール
●ムース(挑戦者)

<インパクト世界タッグ王座タイトル4WAYマッチ>
勝者;モーターシティ・マシンガンズ(クリス・セイビン & アレックス・シェリー)(王者)
バレット・クラブ(クリス・ベイ & エース・オースチン)(挑戦者)
メジャー・プレイヤーズ(マット・カルドナ & ブライアン・マイヤーズ)(挑戦者)
ヒース、ライノ(挑戦者)

<インパクト世界王座タイトルフルメタルメイヘムマッチ>
○ジョシュ・アレキサンダー(王者)
 アンクルロック
●ブリー・レイ(挑戦者)

<Xディビジョン王座タイトルマッチ>
○トレイ・ミゲル(王者)
 ピンフォール
●ブラック・タウルス(挑戦者)