ヴィタリー・スリペンコが新王者!ACA 149

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 12月16日(現地時間)にロシア連邦モスクワで『ACA 149: Vagaev vs Slipenko』が開催された。
 ACAは、ACBとアフマット・ファイト・ショーが合併したものだ。ACB(アブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクート)はロシアの総合格闘技団体。アフマット・ファイト・ショー(ワールド・ファイティング・チャンピオンシップ・アフマット=WFCA)はロシア・東欧で開催するキックとMMAの混合イベントで過去には多くのレジェンド達が参戦していた。この両団体がACA(アブソリュート・チャンピオンシップ・アフマット)として新たにスタートしたのだった。
 今大会のメインはウェルター級王座戦で、王者アブバカル・ヴァガエフが、ヴィタリー・スリペンコの挑戦を受けた。現在5連勝中で過去にはヤスベイ・エノモトにも勝利している王者ヴァガエフが下馬評では圧倒的にリードしている。しかし、試合は、なんと下馬評を覆し、スリペンコがスタンドの攻防で前蹴りを顔面に命中させ、更に追撃のパンチでヴァカエフからダウンを奪う。失神状態なのを見てレフェリーが慌ててストップし、スリペンコがKO勝ちで新王者に輝いた。
 セミファイナルでは、アミルハン・アダエフ対ヘルデソン・バティスタのロシア対ブラジルのライバル対決。下馬評はアミルハン優勢だったが、こちらも下馬評を覆し、前に出てくるアダエフにカウンターで左フックを顎に命中させバティスタが衝撃のKO勝ち。カポエイラの異名をとるバティスタが勝利した。

■ ACA 149: Vagaev vs Slipenko
日時:2022年12月16日(現地時間)
会場:ロシア連邦モスクワ

<ウェルター級王座タイトルマッチ>
○ヴィタリー・スリペンコ(ウクライナ/挑戦者)
 2R 00分20秒 TKO
●アブバカル・ヴァガエフ(ロシア/王者)

<ライト級>
○ヘルデソン・バティスタ(ブラジル)
 1R 04分50秒 TKO
●アミルハン・アダエフ(ロシア)

<フェザー級>
○クルバン・タイギボフ(ロシア)
 判定
●レヴァン・マカシヴィリ(ジョージア)

<ウェルター級>
○ハクラン・ディアス(ブラジル)
 判定
●オーレル・ ピルテア(ルーマニア)