大阪プロレスが涙の全国制覇!「全国プロレス選手権大会 グローカル・タッグトーナメント2022」

 3日、福岡県・アクロス福岡にて「全国プロレス選手権大会 グローカル・タッグトーナメント2022」決勝戦が開催され[大阪代表]大阪プロレス、HUB&タイガースマスクが優勝を果たした。

 昨年に引き続き二回目の開催となった「グローカル・タッグトーナメント」。今年は、みちのく、大阪、九州、沖縄、千葉と各団体の代表者が実行委員を務め、全国13団体から16チームがトーナメントにエントリー。10月4日に一回戦を東京で、11月12日に二回戦を大阪、そして12月3日に決勝戦が福岡で開催された。

 まずは11月の大阪の二回戦を勝ち抜いたベスト4による準決勝[大阪代表]大阪プロレスのHUB&タイガースマスクと[沖縄代表]琉球ドラゴンプロレスリングのウルトラソーキ&首里ジョーが行われた。体格面、若さで勝るウルトラソーキ&首里ジョーの「ダンプウォリアーズ」が連携攻撃を駆使し果敢に攻め込んだが、百戦錬磨の大阪代表の壁は厚く、最後はHUBの秘技「ドルフィンマジック」で首里ジョーから3カウントを奪取。大阪プロレスがいち早く決勝進出を決めた。

 準決勝もう一つは、昨年優勝を果たした[東北代表]みちのくプロレスのGAINA&のはしたろうと[九州代表]九州プロレスの野崎広大&めんたい☆キッドの対戦。昨年の決勝戦と同カードであり、その時は東北代表が勝利し優勝を決めただけに九州代表としては、なんとか勝利を得て決勝進出を決めたい所。試合は東北代表の思いがけぬ奇襲攻撃でゴングが鳴る波乱のスタート。GAINA&のはしの「友達タッグ」は国内のタッグ王座を複数獲得してきた実績もあるだけに勝利は確実と思われたが、のはしの必殺「逆打ち」を阻止した、めんたい☆キッドが高角度回転エビ固を決め3カウント。九州代表を昨年の雪辱を晴らし決勝進出を決めた。

 その後、3試合を挟みメインイベントとして行われた決勝戦。[大阪代表]大阪プロレスのHUB&タイガースマスクと[九州代表]九州プロレスの野崎広大&めんたい☆キッドの対戦。大阪代表のセコンドには当初出場予定であったビリーケン・キッドが一回戦、二回戦に続き帯同。試合は決勝戦らしく一進一退、めんたいの立体攻撃、野崎のパワーが炸裂する。が、勝負をかけた連携攻撃からの「めんたい☆スプラッシュ」をかわされ形勢逆転。最後は、HUBが場外トぺを野崎に決め分断に成功した所で、タイガースマスクのTORU式タイガースープレックスがめんたいに決まりピンフォール。大阪代表が見事、トーナメント優勝を決めた。

 試合後、勝利者賞の「博多華味鳥の鍋スープ一年分」が贈られ、タイガースマスクがマイクを取った。

「今回は大阪プロレスが優勝しましたが、どのチームも最高のチームだったと思います。俺たち、ローカルプロレス団体はインディーじゃない、これは新崎人生さんから言われた言葉です。俺たちは大好きな地域を拠点として活躍する誇り高いプロレスラーなんだ、と新崎さんに教えていただきました。自分は大阪が好きです。離れた時期もありましたが、やっぱり、どうしても大阪が好きです。この大会で大阪プロレスとして優勝できた事を誇りに思います。これで終わりじゃないのは分かってます。九州さんは俺たちに二敗してますよね。いつでも待ってますから。ビリーケンキッドが復活しました。6人タッグでどうですか?年に一回じゃない、対抗戦でも交流戦でもいい、互いの道場に行き来したりもっと交流しましょう。もっと交流してローカルのプロレス団体が、その地域では一番なんだと言っていきたいと思います。」

HUB「・・・・(涙)」

ビリーケン・キッド「本当にこんな素晴らしい大会に参加させていただき九州プロレス、筑前りょう太、実行委員の皆様に感謝致します。この大会への出場が決まってましたが八月に右肩を脱臼し出場が出来ないとなった時に、誰に代わってもらおうかとなった時にゼウス社長がぼくにHUB選手がいいんじゃないですか、と言ってくれました。奇跡的にHUBさんのスケジュールが空いていて、その時に僕は出場できない申し訳なさ、大会関係者への申し訳ない気持ちと残念な気持ちが吹っ飛んでいきました。HUBさんなら自分以上の活躍を見せてくれる、僕よりも大会を盛り上げてくれる。僕はそう思い全ての試合にセコンドにつきました。本当に素晴らしい試合を見せてくれました。タイガースマスク選手、そしてHUBさん、本当にありがとうございました。
 じゃあ、この僕がしめちゃっていいですか?これからもプロレスラーが日本全国を元気にするバイ!」