Jアレキサンダーが王座防衛もブリー・レイがヒール転向!Impact Wrestling Over Drive 2022

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 11月18日(現地時間・放送日)にケンタッキー州ルイビルで『Impact Wrestling Over Drive 2022』が開催された。
 今大会の冒頭では、因縁マッチとしてブリー・レイとムースのテーブルマッチが組まれた。2022年にインパクト・レスリングに電撃復帰した、伝説的なユニット、ダットリーズのブラザー・レイことブリー・レイはいきなり王座挑戦権を獲得したが、今回は正統派として戦う事を宣言。しかし過去にECW、WWE、TNA、ROHと渡り歩いたメジャー団体全てで裏切りを繰り返していたブリー・レイだけに、多くのロースターは信用出来ないとしている。その急先鋒がムースで、ブリー・レイは絶対に反省などしていないと噛みつき抗争が勃発。テーブルマッチで決着をつけることとなった。試合は壮絶なハードコア戦となったが、最後はテーブルへ投げられたムースがなんとかこらえたものの、その隙をついてブリー・レイがスピアーでムースをテーブルに叩きつけて勝利。こうしたハードコア戦ならブリー・レイが一日の長があったという形だ。
 そしてメインは団体最高峰王座であるインパクト世界王座戦で、王者ジョシュ・アレキサンダーがフランキー・カザリアンの挑戦を受けた。カザリアンがXディビジョン王者だったが、その王座を返上する事により、王座挑戦権を獲得。しかし、今までアレキサンダーの防衛相手とは違い因縁マッチではなく、正統派として正々堂々と対戦して王座を奪うとしている。期待された通り、試合も好勝負となるが最後はアレキサンダーはC4スパイクがリング中央で決まってアレキサンダーがフォール勝ちで王座防衛となった。試合後、健闘を讃えあい、抱き合ってお互いを讃える両雄。素晴らしい幕切れになったと思われたが、そこにブリー・レイがリングに上がり、アレクサンダーの勝利を讃え、挑戦権を2023年1月13日に開催される「Hard To Kill2023」で行使する事を宣言した。アレキサンダーも握手でそれを受け入れ、王座戦の日程が決定したが、その後に事件が起こったのだった。引き上げようとするアレキサンダーに突然、ブリー・レイが襲い掛かり、椅子で滅多打ちにしたのだった。更にリングサイドで応援していたアレキサンダーの奥さんを人質にとって、アレキサンダーを挑発。「動くな!」と叫び、目の前で奥さんをパイルドライバーすると迫ったのだった。やめて欲しければ今、ベルトを渡せと迫るブリー・レイ。アレキサンダーは奥さんの事を考えてベルトを渡すと、そのベルトを掲げるブリー・レイ。ブリー・レイの正統派宣言もやはり嘘であった事が証明された。
 また、女子王座であるノックアウト王座戦が組まれ、王者ジョーディン・グレイスがマーシャ・スラモビッチの挑戦を受けた。怪女スラモビッチの猛攻に苦戦するも、最後はグレイスがKO勝ち。グレイスが王座防衛を果たした。

■ Impact Wrestling Over Drive 2022
日時:2022年11月18日(現地時間・放送日)
会場:アメリカ合衆国ケンタッキー州ルイビル

<インパクト世界王座タイトルマッチ>
○ジョシュ・アレキサンダー(王者)
 ピンフォール
●フランキー・カザリアン(挑戦者)

<ノックアウト王座タイトルマッチ>
○ジョーディン・グレイス(王者)
 KO
●マーシャ・スラモビッチ(挑戦者)

<Xディビジョン王座決定戦>
○トレイ・ミゲル
 ピンフォール
●ブラック・タウルス

<インパクト世界タッグ王座タイトルマッチ>
○ライノ、ヒース(王者)
 ピンフォール
●メジャー・プレイヤーズ(マット カルドナ、ブライアン・マイヤーズ)(挑戦者)

<シングルマッチ>※敗れた場合、ジェームスが引退
○ミッキー・ジェームス
 ピンフォール
●テイラー・ワイルド

<タッグマッチ>
○ザ・デス・ドールズ(ジェシカ、タヤ・バルキリー)
 ピンフォール
●サバンナ・エヴァンス、ターシャ・スティール

<テーブルマッチ>
○ブリー・レイ
 テーブル葬
●ムース