(C)KSW/Polsat
11月12日(現地時間)にポーランド共和国グロジスク・マゾビエツキ で『KSW 76: Rajewski vs. Parnasse』が開催された。
KSW(Konfrontacja Sztuk Walki=コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ)は、ポーランドの総合格闘技団体。団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味。2009年に地上波Polsatで生中継されたKSW 12は、視聴者数650万人を記録しサッカー EURO 2012に抜かれるまではポーランドのスポーツ中継で史上2位の記録だったほど欧州最大のMMA団体となっている。2017年には本拠地ポーランドで6万人を集めた大会を成功させ、欧州最大のMMA団体として存在感を示している。
今大会では暫定ライト級王座戦が組まれた。本来は現ライト級王者であるマリアン・ジウコウスキが、現フェザー級王者であるサラディーヌ・パルナスが挑戦する王者対決であったが、ジウコウスキが膝の怪我により欠場となり、急遽暫定王座戦が組まれ、パルナスとセバスチャン・ライェフスキで王座を争うこととなった。階級下とはいえ、フランス100%ファイトの王者としてKSWに乗り込んできて遂にフェザー級王者となったパルナスが下馬評では圧倒している。試合はやはりパルナス優勢でライェフスキは流血に追い込まれてしまう。そして決着がついたのは四ラウンドで、パルナスがライェフスキを金網まで追い込み、タックルを潰してバックを奪い、最後はチョークを極めて一本勝ち。パルナスは喜びで金網をよじ登り、遂に二階級制覇した喜びをあらわにした。
セミファイナルではMMA11戦全勝のエイドリアン・バルトシンスキがクリスチャン・カズボウスキと対戦。当然、下馬評はバルトシンスキが圧倒していたが、試合もそのままマウントポジションを奪い、上からマウントパンチ、エルボーを連発してTKO勝ち。これでバルトシンスキは連勝を12に伸ばした。
■ KSW 76: Rajewski vs. Parnasse
日時:2022年11月12日(現地時間)
会場:ポーランド共和国グロジスク・マゾビエツキ
<暫定ライト級王座決定戦>
○サラディーヌ・パルナス (フランス)
4R 2分21秒 リアネイキドチョーク
●セバスチャン・ライェフスキ(ポーランド)
<ウェルター級>
○エイドリアン・バルトシンスキ(ポーランド)
1R 4分58秒 TKO
●クリスチャン・カズボウスキ(ポーランド)
<ミドル級>
○パヴェウ・パウラク(ポーランド)
1R 3分54秒 TKO
●トム・ブリーズ(英国)
<ウェルター級>
○アルトゥール・シュチェパニアク(ポーランド)
1R 0分43秒 TKO
●ブライアン・ホーイ(オランダ)
<ライト級>
○マチェイ・カジエツコ(ポーランド)
3R 3分20秒 TKO
●フランシスコ・バリオ(ギリシア)
<バンタム級>
○ズリコ・ジョジュア(ジョージア)
判定
●アントゥン・ラチッチ(クロアチア)
<ミドル級>
○ヘンリー・ファディペ(ナイジェリア)
2R 0分39秒 サブミッション
●アルバート・オジムコウスキー(ポーランド)
Flawless!! #KSW76
🇫🇷 @SalahdineP 👑👑 pic.twitter.com/3YJ6tJpe4q
— KSW (@KSW_MMA) November 12, 2022