[ファイトクラブ]清宮海斗防衛もノア新王者ワグナーjr ダンテ・レオン 大原はじめ近藤修司

[週刊ファイト11月17日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼清宮海斗防衛もノア新王者ワグナーjr ダンテ・レオン 大原はじめ近藤修司
 photo & text by 山下達也 w/編集部編
・NXT関節技教室ティモシー・サッチャーが37分強 清宮海斗とスイング
・ワグナー適応力とUWF船木は好勝負!ナショナル王座6度防衛立派
・一番会場を沸かせたタッグ王座戦~目に涙を浮かべたヨネに大拍手!
・武道館での国内初対戦よりハードな展開ダンテ・レオン忍者マック立体
・近藤「お前ら、大原の足攻めれば勝てるぞ」小峠&吉岡陥落も即再戦へ
・後楽園ホール5大王座戦海外からも注目!元旦武道館決戦は必見に


■ プロレスリングノア
 GLOBAL2days WRESTLE UNIVERSE presents Global Honored Crown
日時: 2022年11月10日(木)
会場: 東京・後楽園ホール 観衆789人(=主催者発表)

 11月10日、後楽園ホールにてプロレスリング・ノアがGHCの5大タイトルマッチを開催した。
 トリを務めた清宮海斗のGHCヘビー級選手権は、参戦以来無敗の元NXTで「関節技教室」をやっていたティモシー・サッチャーと、藤田和之に続く2度目の防衛戦である。37分27秒のメインは武藤敬司譲りの変型シャイニングウィザードで決着。さっそく拳王が来年元日の日本武道館大会での挑戦を表明。「オレがノアの危機を救ってやるよ! 1月1日、日本武道館。ムタ対中邑じゃねぇぞ清宮、オレが挑戦して話題を作って向かってやるからな」と宣言している。

NXT関節技教室ティモシー・サッチャーが37分強 清宮海斗とスイング
<第6試合 GHCヘビー級選手権試合>
○清宮海斗
 37分27秒 変型シャイニングウィザード ⇒ 片エビ固め
●ティモシー・サッチャー
※第41代王者の2度目の防衛に成功

 ノア初来日以来、負け無しのサッチャー。序盤から両者、積極的な動きを見せるも徐々に清宮がサッチャーの蟻地獄にはまる展開に。試合時間37分もサッチャーがほぼ支配しつつ終盤にシャイニング連発で流れを変えたチャンピオン勝利に拳王登場で清宮に噛みつく。
 この日のメインの評価はSNSを見る限り二分され清宮ベストマッチと評価する人もいれば拳王の言う通りの試合だと酷評する呟きも。賛否両論あるのはわかるが清宮海斗の成長スピードは物凄く早いことだけは間違いないと断言出来る内容であった。


 ヨーロピアン・アッパーカットなどの打撃を混ぜつつ、じっくりと日本流のストロング・スタイル攻防を魅せるティモシー・サッチャーは、飛び道具を織り交ぜる清宮海斗とうまくスイングして見応えありの王座戦に。

 新日プロに何度も売り込み打診しても採用されず、NXTに拾われた際には「意外」とまで専門媒体筋に言われていたティモシーなんだが・・・。それにしてもNXTのテレビ番組では無理どころか、インディー時代に遡っても37分強の尺を貰ったことなんかなかったハズなのに、隠れた実力者がようやく輝ける晴れ舞台が用意されたことになる。

 闘い終わって真っ先に駆けつけたのは鈴木秀樹。勝ち負けはともかく「よくやった!」なのだ。そして解説席に居た拳王が、「お前は頑張っている。それだけ。頑張るだけなら小学生にもできる」、「グレート・ムタ対中邑真輔に話題を持っていかれてチャンピオンどうするんだよ!」と毒づくのだが・・・。
 もっとも「ムタ対中邑にかなうなんてブロック・レスナー、いやドウェイン・ジョンソン、ザ・ロックぐらいしかいないんだ。いや、ザ・ロックと拳王、オレだけだ!」とも(笑)。

 しかし、これは非常に重い本当の闘いである。拳王の方が責任を背負い込んでしまった格好になるが、元旦対決は要注意の見物だろう。

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