全試合発表!9月23日(金・祝)「KNOCK OUT 2022 vol.5」ダブルメインKNOCK OUT2階級王座決定戦!インタビュー公開!

9月23日(金・祝)東京・後楽園ホールで開催する「KNOCK OUT 2022 vol.5」の全8試合が発表、ダブルメインでは、リマッチとなる良太郎 vs. 渡部太基は、KNOCK OUT-BLACKウェルター級(67.5kg)王座決定戦と安本晴翔が7月に返上して空位となったKNOCK OUT-REDフェザー級(57.5㎏)王座を懸け、小笠原瑛作とTAKERUによる王座決定戦となる。そして階級アップのため小笠原瑛作が返上して空位となったKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座をかけて4選手による王座決定トーナメント準決勝戦が行われる。今年3月12日(土)後楽園ホールにて開催された『KNOCK OUT 2022 vol.2』が引退試合となった4冠王者・松﨑公則(STRUGGLE)の引退セレモニーも行われる。

■「KNOCK OUT 2022 vol.5」
日時:2022年9月23日(金・祝) 開場17:00 開始18:00
会場:東京・後楽園ホール
主催:株式会社 Def Fellow
◇チケット料金
SRS席(最前列) 20,000円 余裕あり◎
RS席 12,000円 余裕あり◎
S席 8,000円 余裕あり◎
A席 6,000円 残りわずか△
※全席指定/消費税込み
※当日券は各席とも500円アップとなります。
※6歳未満は入場無料です。ただし保護者同伴で膝上にてご観戦ください。なお小学生から有料、6歳未満でも座席を必要とする場合は有料となります。
※今大会は入場者数の規制が緩和されたことに伴い、会場側と協議の結果、観客席を100%フル使用として開催します。ただし、会場内における新型コロナウイルス感染防止対策は、これまでと同様の形で実施することに変わりはございません。また、声出し声援に関する対策はより厳しくなり、場内アナウンスや表示物などでの告知を今まで以上に行ってまいります。なお、現時点において「立見券」の販売は一切行わない予定です。
2021年8月1日(月)10:00~
KNOCK OUTオフィシャルショップ https://deffellow.stores.jp/
◇チケット販売所
KNOCK OUTオフィシャルショップ https://deffellow.stores.jp/
チケットぴあ https://t.pia.jp/
出場各ジム
◇お問合せ
株式会社 Def Fellow
Tel : 03-6262-3760
Mail : inquiry@knockout.co.jp
HP:https://knockoutkb.com/
※6歳未満は入場無料、ただし保護者同伴で膝上にての観戦が必要。小学生から有料、6歳未満でも座席を必要とする場合は有料
※今大会は入場者数の規制が緩和されたことに伴い、会場側と協議の結果、観客席を100%フル使用として開催。ただし、会場内における新型コロナウイルス感染防止対策は、これまでと同様の形で実施。また、声出し声援に関する対策はより厳しくなり、場内アナウンスや表示物などでの告知を今まで以上に継続。なお、現時点「立見券」の販売予定はなし。
※今後、政府および自治体が発表する各ガイドラインの変更や感染状況に応じて、収容人数や運営上のルールを変更の場合有。
<ダブルメインイベント2(第8試合)【G-BALLER Presents】初代KNOCK OUT-BLACKウェルター級(67.5kg)王座決定戦 3分3R(延長1R)>
良太郎(池袋BLUE DOG GYM/team AKATSUKI)Ryotaro
88.12.21生/千葉県柏市出身/33歳/178cm/オーソドックス/32戦14勝(5KO)13敗5分
元REBELS-REDライト級王者
 vs.
渡部太基(TEAM TEPPEN)WATABE Daiki
87.12.12生/東京都葛飾区出身/34歳/174cm/サウスポー/53戦24勝(13KO)27敗2分
元Krushウェルター級王者
元WPMF日本ウェルター級王者

G-BALLER(ジーボーラー)』の冠協賛決定に伴い、G-BALLER Presents初代KNOCK OUT-BLACKウェルター級(67.5kg)王座決定戦となる。

◇良太郎
「向こうはどうか知らないけど、僕はベルトだけを見据えています」

──8月24日の記者会見では、両選手ともにいつにも増してピリピリとした空気でしたね。
良太郎 まあ、構図的には僕が喧嘩を売られてる立場なんで、どっかの大会みたいに会見でも大乱闘になるのかなと思ってたんですけど、別に何もしてこないし、言うことも想定内だし。こっちは敬意とリスペクトを持って接してましたけど、何言ってんのかもよく分からないし。見てるみんなが「?」だったでしょうけど、僕も「何言ってんの?」と思って聞いてました。

──渡部選手は、「バチバチやると言ってたのに、組んでばっかりだった」と言っていましたが、そこについては?
良太郎 僕は別に、「足止めて打ち合う」とは言ってなくね?って感じでしたけど(笑)。言ってましたっけ?

──「足を止めて」とは言ってないですね。
良太郎 そうですよね。「どうせボカボカ殴り合うだろう」ってぐらいですよね。だから、僕からすると「何言ってんだろう?」と思って、正直どうでもよかったです。

──そこからSNSでのやりとりもあって、タイトルを懸けての再戦が決まりました。ただ、間隔が短い中でのダイレクト・リマッチなので、同じ展開になるのではという声もあると思います。
良太郎 それはあるでしょうね。ただ、こればっかりは水物ですからねえ。100回やって100回同じ結果にはならないということは、競技者なら分かってることなので。しかもベルトが懸かってるので、間隔が短いとかそういうのも関係なく、結果を出さないと何の意味もない試合ですからね。練習した通りに頑張るだけですよ。

──前回は、最初攻め込まれたけれども、そこから渡部選手の弱点をしっかりと突いたからこその勝利だったと思います。だからこそ、今度もそれをすることが勝利への近道なのではないかと。
良太郎 みんなそう思うでしょうねえ。でも今回どうするかは、思ってても言わないですよね(笑)。

──それはそうでしょうが……。
良太郎 まあ、僕を応援してくれてる人は前回も「どうせ打たれてから目を覚ますんだろ」と思ってたはずなんで。前回もそうですけど、作戦とかって感じじゃないんですよ。僕が見据えてるのはベルトなんで。この前の対戦は「渡部選手とやる」というテーマでの対戦だったんですけど、その試合は終わったんで。相手側がどう思ったかは分からないですけど、興行的には盛り上がってくれたみたいだし、僕としてもいい景色が見えたわけですよ。でも今回に関しては、一番のテーマはベルトなんで。「アイツを倒す」とかそういう括りじゃなくて、ベルトに向かって一直線に行くだけなので、そこの差は出るんじゃないですか。

──「差」ですか。
良太郎 あっちが僕に対する私怨で、やり返すためにやってくるのは「どうぞご自由に」という感じですけど、僕は見据えてるものが違うってことです。その差が出るんじゃないかなと。

──確かに前回は「渡部太基と戦う」ことが主眼で、「自然と面白い試合になるだろう」ということをおっしゃっていました。今回、ベルトが一番ということは、内容うんぬんに関しても大きく違うということですか?
良太郎 別に、やることは変わらないと思うんで。作戦とかじゃなくて、しっかり練習して高いチケットを買ってくれたお客さんにその成果をビシッと見せなきゃいけないんで。みんなこの短いスパンでまた来てくれるわけですし。僕はここでベルトを獲って、その後のこともいろいろとプランがあるんですよ。それも含めて見据えてるんで。

──渡部選手に一度勝っているという事実は、気持ちの面で影響しますか?
良太郎 僕はあまり気にしないかな? 例えば、1R開始早々にバコーン!と倒した場合に、再戦で「余裕っしょ!」と思うかどうかは、人によると思うんですよ。水物なんでね。僕もキャリアの中で再戦は何度かありますけど、これまでもそんなに気にしてこなかったですし。言っちゃえば僕なんて、この階級、このルールでもう1回やるなんて思ってもみなかった感じなんですけど、道筋ができたから再戦に合意したのであって、その意味でも気にはしないかなと思います。

──これは会見でもお聞きしましたが、10月1日から『KNOCK OUT』の地上波レギュラー番組もスタートします。その直前の試合ということになりますが。
良太郎 まあそうなんですけど、番組の中心になるのは龍聖君とぱんちゃんと鈴木千裕君でしょ?(笑)

──そんな(笑)。すごい試合をしてチャンピオンになれば、分からないじゃないですか。
良太郎 もちろん、みんなはそれをモチベーションに頑張ればいいと思うんですけど、僕はけっこう変な立ち位置じゃないですか。現役選手と同時にチームの代表でもあって……って、他にあんまりいないわけで。こういうのも1人ぐらいいてもいいだろうと思ってるし、それが盛り上がる材料として使えるというのなら、使ってもらえばいいと思いますし。そんな感じです。

──なるほど。では最後に、今回一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
良太郎 僕がベルトを巻くところですね。そこに尽きます。僕は『REBELS』からの純粋な叩き上げなんですよ。『REBELS』のベルトがほしくて頑張って、実際にそれを獲って、その『REBELS』から移行した『KNOCK OUT』で僕がまたベルトを獲るというのは、いいストーリーだと思うので、そこを見てもらえればいいと思います。その後にうまくいけば……というプランもあるので、そのためにも僕がベルトを獲らないといけないんですよ。

──分かりました。ありがとうございました!

◇渡部太基
「今回の原動力は良太郎へのムカつき。久々に牙が生え替わりました」

──まず7月の良太郎戦を、改めて振り返ると? 前半はうまくいっていたように見えましたが。
渡部 まあ、そうですね。もう倒せると思っていたんですけど、2Rから組まれて。正直、KNOCK OUT-BLACKのルールであそこまで首相撲が長くできるということを知らなかったんですよね。それまでの2戦ではそんなに長くなる展開もなかったので、あまり意識もしてなくて。だから「こんなに首相撲があるんだ」というところで面食らった感じでしたね。

──BLACKはヒジなしですが、首相撲は攻撃が続いている限りは無制限ですからね。
渡部 まあでもそういうルールなので、負けは負けですけどね。そこは理解したので、次は大丈夫です。

──2Rからは確かに組み中心の展開になりました。そこからの打開は難しかったですか。
渡部 そうですね。殴るにもずっと組みつかれていたので。合間を縫って殴ってはいたんですけど、なかなか倒すまではいかなかったなと。

──首相撲で消耗させられた部分はあったんですか?
渡部 ありましたね。突き放すのにも疲れたし、ずっと組みなしでやっていたので、首相撲が久しぶりすぎて。

──やりながら、かなりフラストレーションが溜まる試合だったのでは?
渡部 いや、ホントそうですね。「離れろよ!」と思ってましたけど、相手はそれしかないので、それでくるだろうというのしかなかったし。試合前は向こうも「バチバチで」って言ってたのに結局これかよ、っていうのも思いましたけど、まあ、正直者が馬鹿を見ることになったのかなという感じですね。

──その結果をどう受け止めたんでしょうか。
渡部 落ち込んだというか……正直、試合した感じが全然なかったんです。やられた気もしないし、もちろん勝ったとも思ってないですけど。つまんない試合をしちゃってファンにも申し訳ないし、もうこのルールでは戦っていけないなということも、頭をよぎったりはしました。

──試合直後はそういう気持ちだったということですね。その後、8月2日に渡部選手の「良太郎選手をぶっ飛ばしたくて仕方ないのですが、どうしたらいいですか?」というツイートから、事態が急展開しました。
渡部 相手の一夜明け会見を見て、気持ちが爆発したんですよね。

──あ、見たんですね。
渡部 周りから「会見見た?」って言われたんですよ。俺自身はムカつくから見てなかったんですけど、「すげえ上からもの言ってたよ。『階級もルールも越えて勝った』ってすげえ勝ち誇ってたし、再戦してやってもいいぐらいのことを上から言ってたよ」って言われたんで、見たんですよね。「あの試合で、そんなに勝ち誇ってんだ。喧嘩もできねえくせに」と思って、それでムカつきが増して。俺は試合後、負けを認めずに噛みついたりとかはしないんですよ。試合は終わったんだから、「ありがとうございました」ぐらいでいいじゃないですか。俺も「ルールで負けたんだからしょうがねえな」と納得してたのに、「もう一回やってやってもいい」とか言ってるからさすがにムカついてきて。再戦とかいうより、とりあえずぶっ飛ばしたくてどうしよう、みたいな。

──それでツイートしたら、良太郎選手本人から反応があったと。
渡部 「その喧嘩買います」って来たんですよね。「喧嘩できねえくせによう言うわ」とは思いましたけど。

──そしたら、再戦が決定しただけじゃなくてタイトルも懸かったわけですよね。その流れについては?
渡部 まあ正直、7月の試合をクリアして9月にタイトルマッチということだったら、すごく理想的ではあったんですけど、負けて……まさかの展開ではありましたよね。ただ、再戦するならそういうことになってもいいのかなと。ただワンマッチでやっても、周りが見てあまり面白くないのかなというのもあったので。

──ただ、あの試合から2ヵ月しか経っていません。同じ展開になるということはないんでしょうか?
渡部 ハハハ。大丈夫ですよ、もう。同じことにはならないですから。

──大きく分けて「首相撲対策をする」と「首相撲の展開にさせない」という2つが考えられると思うんですが、そこは?
渡部 まあそこは、試合を見てのお楽しみということで。

──分かりました。今回の試合の原動力は「ムカつき」ですか?
渡部 ムカつきでしかないですね。初めての感覚なんですよ。俺が喧嘩売ったみたいになってますけど、きっかけを作ったのは向こうなんで。

──ということは、モチベーションの一番は「タイトル」ではない?
渡部 もちろんベルトはほしいですけど、まず「やり返したい」という思いが一番強くて、そこにベルトがついてくるなら最高ですよね。

──もともと『KNOCK OUT』参戦にあたってはベルトが一番のモチベーションでしたよね。そこに割って入られた感じですか?
渡部 まあ、そうですね。向こうからしたらメチャメチャ棚ボタだし、俺が一つひとつ積み上げてきたものを奪い去るみたいな感じになってますけど、俺からしたら「そうはさせねえよ」って感じですよね。

──ムカついて試合するのは初めてかもしれませんが、これほど相手に対して熱くなるのは久しぶりなのでは?
渡部 そうかもしれません。俺もいい年なんで、ちゃんと対戦相手には敬意を持ってやってきてましたけど、今回は年も近いというのもあるし、そういうバチバチ感は自分の中でありますね。

──そういう気持ちだったり、先ほどの展開のことを含めて考えると、今回は「自分の試合にしたい」という思いが強そうですね。
渡部 もちろんそうですけど、前回ルールに負けたんで言い訳になっちゃうんですけど、あとは結局、お客さんに見せるプロの格闘家として、本当にヒザをぶち込まれてアバラとか折られて動けなくされたら「完敗です」ってなりますよね。でも、首を掴んでただ足を上げてただけの場面も何回かあったじゃないですか。それとか、ちょっとどうなの?というか。お客さんから見てもそうじゃないですか。「足上げてただけじゃん。それで勝ったんだ」みたいな。そういうことするヤツだったんだ、って感じですよね、こっちからすると。もうちょっと男気あるヤツだと思ってたんで。

──そうすると、相手が打ち合ってくれるとは思ってないという前提ですね。
渡部 組みでしかこないでしょう。それは分かってますから。その上でどうするかって話です。

──久々に、「本当に怖い渡部太基」が見られそうですね。最近はやっぱり、試合に向かう気持ちも以前と比べると丸くなっていた部分もあったのでは?
渡部 それはありましたね。でも今回は、久しぶりに牙が生え替わったというか。「ナメてんな、コイツ」って本当に思ってるんで。向こうは開き直って組みに徹してくるでしょうけど、そうなっちゃったらお客さんに申し訳ないんでね。マジつまんないでしょうから。

──そして、発表された通り10月1日から地上波でのレギュラー番組も始まります。放送開始直前の大会なので、いい材料になりそうですが。
渡部 本当に、いいタイミングで試合できるんだなって思いますね。でも、盛り上げるだけ盛り上げて負けてたら意味ないんで、ここはキッチリ結果を出して地上波に、という気持ちです。

──勝てばいよいよチャンピオンですし。ただ、今回重要なのは「牙」ですね。
渡部 はい。まあ、熱くなりすぎないように気をつけますよ(笑)。ブチ切れると、自分でも自分を止められないんで、そうならないように気をつけたいと思います。

──では最後ですが、改めて、今回の試合で一番注目してほしい点は?
渡部 殺気ですかね。前回の試合を含めて、フラストレーションが溜まってますから。スカッとするものをファンのみんなに見せたいなと思います。前回は応援団も葬式みたいになってましたからね。「何なの、あの試合!」って。俺自身がスカッとする勝ち方をして、みんなにもスカッとしてもらいたいと思います。

──分かりました。ありがとうございました!

<ダブルメインイベント1(第7試合)第2代KNOCK OUT-REDフェザー級(57.5kg)王座決定戦 3分5R(延長1R)>
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺)OGASAWARA Eisaku
95.9.11生/東京都武蔵野市出身/26歳(試合時は27歳)/171cm/サウスポー/47戦40勝(20KO)6敗1分
初代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者
ISKA世界バンタム級王者(K-1ルール)
WPMF世界スーパーバンタム級王者
 vs.
TAKERU(GET OVER)
99.4.20生/愛知県名古屋市出身/23歳/168cm/サウスポー/21戦15勝(7KO)6敗
DBSフェザー級王者
RKAフェザー級王者

◇小笠原瑛作
「『KNOCK OUT』をもっと押し上げるためにも、ベルトはあって当たり前。3ラウンドで倒します!」

──フェザー級に上げて、思ったよりも早くタイトルのチャンスが来たという感じなのでは?
小笠原 そうですね。確かに、もう何戦か挟んでからかと思っていたので、早かったかもしれないですね。スーパーバンタム級のベルトを会見の席で返上して、他の選手たちに譲ってあげてくださいという感じになった時に、「あ、ベルトなくなっちゃったな」と思ったんですよね。いつも手元にあったベルトがなくなって寂しかったタイミングでこのチャンスが巡ってきて、よかったなと思います。

──タイトルへの心構えみたいなところはどうですか?
小笠原 タイトルはあって当たり前のものだと思ってたし、言ってもそんなに長いこと時間をかけてたどり着くものとも思ってなかったんですよね。スーパーバンタム級にいた頃から「上の階級のヤツらを倒せるな」と思って上げたわけなので、そういう意味では心構えはできてました。

──王座決定戦の相手はTAKERU選手になりました。改めて印象は?
小笠原 すごく打たれ強くて、気合いの入った選手だなと思います。ただ、正直なところを言うと、自分とはレベルが違うと思いますね。

──自分が上回っていると思うところは?
小笠原 うーん……全部かなあ。そうですね、あらゆる面で上回っていると思います。

──では、警戒すべき点は?
小笠原 粘り強さと……テクニックもあると思います。器用な選手だと思うので、そういう一発には気をつけたいです。あとは気持ちですよね。龍聖選手との試合で、肩をケガしても最後まで立っていたところとか、そういうメンタル的な部分は気をつけないといけないなと思います。

──前回、TAKERU選手が勝った栗秋祥梧戦はどう見ましたか?
小笠原 僕は祥梧のセコンドについていたんですけど、祥梧がプレッシャーをかけるところをTAKERU選手がうまくいなして、テクニックを使ってコツコツ当ててきましたよね。祥梧がそれを最後まで打破できなかったという感じだったと思います。

──目の前で同門の仲間がやられたわけですよね。その相手と今回対戦するという。
小笠原 そうなんですよね。チームなので、祥梧が負けた借りを返すというか、クロスポイント吉祥寺がナメられてちゃしょうがないので、僕がしっかり決着をつけたいと思ってます。

──記者会見でも決めるラウンド数の話が出ていましたが、短期決戦もある?
小笠原 はい。僕も当たれば倒せる武器はありますし、1ラウンドから攻めていくつもりなので、まず5ラウンドまではかからないと思うし、早い段階で終わる可能性も大いにあるんじゃないかと思いますね。

──逆に、5ラウンドあるということについては?
小笠原 タイトルマッチなので5ラウンドありますけど、正直、今回はそこまでいく前に仕留めます。

──そこにはやはり、『KNOCK OUT』の中心選手の1人として、チャンピオンでなければならないという思いが強いですか?
小笠原 それは強いですね。TOKYO MXでレギュラー番組も始まるところで、実力もスター性も両方あるのは自分しかいないと思ってるので。この『KNOCK OUT』を引っ張っていくのは俺しかいないんで、そういった意味でも魅せる試合をするというのが今回の僕の仕事かなと思います。

──レギュラー番組については、先日の会見でもいろんな選手がアピールをしていました。小笠原選手が、自身の「一番」というポイントをアピールするとしたら?
小笠原 先ほども言った通り、スター性と実力、両方あるというところがデカいんじゃないかと思ってます。自分には今まで積み上げてきたものがあると思ってますし、技術やメンタル、フィジカル……それがこのキャリアで合致してきている部分もありますから。スター性があっても、負けてたらしょうがないし、絶対に勝つっていう実力は他の選手に負けてないと思うし。その両方が揃ってるという点で、みんなに負けないと思ってます。

──来年3月の代々木第二体育館大会を見据えても、ここでタイトルを獲らないといけないですよね。
小笠原 そうですね。本来なら今年6月にやるはずだった代々木大会は延びてしまいましたけど、でも全ていい方向にしか流れてないし、来るべき時は来ると思っているので、今回MXの番組も始まって、盛り上がってきた中で来年の3月に代々木大会があるということは、『KNOCK OUT』も自分自身もいい流れの中にあると思いますね。

──もう一つ、この大会ではお兄さんの小笠原裕典選手と一緒に出場されます。久しぶりですよね。
小笠原 お兄ちゃんも家族がいたり、いろいろあって試合できない期間が続いていたので、兄弟での出場は本当に久々ですね。

──兄弟で出る時は、気持ちが違いますか?
小笠原 実は僕は、あんまり好きじゃないんですよ。

──そうなんですか?
小笠原 血のつながった兄弟が出ていると、そっちの心配要素もあって、自分だけに集中できない感じがあって。でも今回に関しては、お兄ちゃんと一緒に練習していて仕上がりも見ているし、ここ1年ぐらいで積み重ねてきたものを考えると、弟の僕から見ても『今回、お兄ちゃんは変わるんじゃないかな』という期待があるんですよ。だから今回は、兄弟で出て一緒に勝つというのが楽しみです。

──それから、主演映画『阿彦哲郎物語・第二の太陽』もそろそろ日本公開されるという話も……。
小笠原 そうですね。やっと今、カザフスタンで上映が始まったところなんですよ。その後に日本でもという感じなので、もう少しで日本の皆さんにも見ていただけるんじゃないかと思います。やっぱり公開される時にはベルトを持っていないと、小笠原瑛作じゃない感じがするんで、どうしてもここで獲っておかないといけないですね。

──やっぱりベルトはあって当たり前、という感覚ですか?
小笠原 ですね。やっていかなくちゃいけないのは、この『KNOCK OUT』をもっと大きい舞台に押し上げるということなので。そのためにはベルトが腰に巻かれてるのは当たり前で、それを背負ってどこにケンカを売っていくのか、というところだと思ってますから。

──では本当に、今回はベルトを獲るのが前提という感じですね。
小笠原 そう思ってます。ただ、相手選手も気持ちが強いですし、油断はできないので、試合までの期間でしっかり仕上げたいと思っています。

──最後に、今回一番注目してほしいポイントは?
小笠原 今回は……3ラウンドまでに倒します。それを見に来てください!

──力強い宣言ですね。ありがとうございました!

◇TAKERU
「ずっと獲りたかったタイトル。勝って『KNOCK OUT』名古屋大会を実現させます!」

──まずは前戦、7月大会の栗秋祥梧戦を振り返ると?
TAKERU 自分にとっては初のREDルールだったんですけど、栗秋選手は名のある選手で、『KNOCK OUT』の舞台でそういう選手に勝てたというのがすごくよかったですね。倒せなかったんですけど、ずっと練習していた技が試合で出せて、相手の動きを狂わせて自分の動きでしっかり戦えて勝てたと思います。

──REDルールはいかがでしたか?
TAKERU 『KNOCK OUT』では初でしたけど、今までもヒジありルールの試合はやっていますし、今年4月にはジャオスアヤイ選手とも戦っているので、問題はありませんでした。でも『KNOCK OUT』という舞台で初めてREDルールでやったにもかかわらず勝てたということはうれしかったです。

──栗秋選手への勝利という点も評価されて、今回王座決定戦に選ばれました。
TAKERU ジムの会長から連絡が来た時、仕事の休憩時間だったんですよ。メチャクチャビックリしましたけど、同時にうれしかったですね。早くてもあと2~3戦はかかるのかなと思ってたので、まさかこんなすぐにタイトル戦が巡ってくるとはという感じで、このチャンスは逃せないなと思いました。

──その相手に決まったのが、小笠原瑛作選手です。もともとは階級も違いましたが、対戦を意識したことはありましたか?
TAKERU 上がってきたらやるだろうなとは、ずっと思ってました。

──小笠原選手の印象は?
TAKERU 動きとか速いですけど、まあ僕の動きよりは遅いだろうと。対策とか全然されてもいいんですけど、僕は僕のやり方で、いつも通りで倒したいと思います。

──小笠原選手は「スピード・アクター」というニックネームもある通り、スピードが特徴の選手ですが。
TAKERU 問題ないです。僕のボディとローで、そのスピードも止めるので。

──どういう試合をして、どう勝ちたいですか?
TAKERU 会場が沸くような面白い試合をして、自分のテクニックを見せつけて、最後は絶対倒したいです。

──小笠原選手はスーパーバンタム級のチャンピオンでもあっただけでなく、『KNOCK OUT』を引っ張っている選手の1人だと思います。そこについては?
TAKERU そこも僕が獲ってやろうと思っています。いつまでもそこにいさせないよ、という感じですね。同じ階級に上がってきたからには、俺がやってやるよと。

──これまでにもタイトル経験はありますが、勝てばチャンピオンです。
TAKERU メジャー団体のタイトルは初なんですよね。今回は本当に大チャンスだと思ってるし、こんなチャンスはそうそう巡ってこないと思ってます。ずっと獲りたかった『KNOCK OUT』のタイトルなので、ここは絶対落とさず、必ず勝ちたいと思います。

──タイトルを獲って小笠原選手のいる位置を奪うとなると、かなり大きな躍進ですよね。その準備はできている?
TAKERU その覚悟がないとここに出てくることはないですから。しっかりベルトを獲って、KNOCK OUT-REDのフェザー級を支えていきたいと思います。

──『KNOCK OUT』が新体制になってからは、名古屋で初のチャンピオンということにもなります。
TAKERU そうですよね。チャンピオンになったら、僕が『KNOCK OUT』を名古屋に持っていきたいです。名古屋国際会議場だと、ジムから近いので一番いいですね(笑)。そういうことを考えられるという意味でも、今回の試合は楽しみです。

──昨年3月に大きなケガをして、今年やっと復帰できたことを考えると、ここでタイトルというのは急展開ですね。
TAKERU 本当にそう思います。まさかこんな展開になるとは、自分でも思ってなくて。復帰戦も名前のある選手だったし、3戦目で栗秋選手にも勝てて、その勝利がしっかりつながったのかなと思いますね。この流れに乗って、次もしっかり勝ちたいと思います。ケガして試合ができなかった分も、今流れに乗れてるのかなと思うので。

──では最後に、今回ここに注目してほしいというポイントは?
TAKERU 僕の戦い方ですね。テクニックで小笠原選手を倒してベルトを獲るので、ベルトを巻く姿をみんなに見に来てもらいたいなと思います。

──分かりました。ありがとうございました!

<セミファイナル第6試合 スーパーファイトKNOCK OUT-BLACKフェザー級/3分3R・延長1R>
龍聖(フリー)RYUSEI
01.4.11生/神奈川県相模原市出身/21歳/175㎝/左右スイッチ/11戦11勝(8KO)無敗
初代KNOCK OUT-BLACKフェザー級王者
 vs.
小笠原裕典(クロスポイント吉祥寺)OGASAWARA Yukinori
92.4.17生/東京都武蔵野市出身/30歳/178cm/オーソドトックス/31戦17勝(5KO)10敗4分
元WBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王者
元INNOVATIONスーパーバンタム級王者


・引退記念セレモニー
松﨑公則(STRUGGLE)MATSUZAKI Kiminori
75.7.29生/東京都台東区出身/47歳/164cm/サウスポー/50戦20勝(11KO)26敗4分
元REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王者
元REBELS-MUAYTHAIフライ級王者
元WPMF日本スーパーフライ級王者
元J-NETWORKスーパーフライ級王者

◇第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座決定トーナメント
KNOCK OUTでは初代王者:小笠原瑛作のベルト返上に伴い「第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級(-55.0kg)王座決定トーナメント」を実施します。4選手参加、準決勝と決勝を別日に行う形式
・日程
準決勝(2試合)=2022年9月23日(金・祝)後楽園ホール
決勝=2022年12月11日(日)後楽園ホール
・試合ラウンド
準決勝(2試合)=3分3R・延長1R
決勝=3分5R・延長1R

<第5試合 第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級(55kg)王座決定トーナメント・準決勝 3分3R(延長1R)>
壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム)ISSEI Saenchai-gym
97.8.15生/沖縄県那覇市出身/25歳/172cm/サウスポー/28戦20勝(8KO)7敗1分
ルンピニージャパン・バンタム級王者
 vs.
大野貴志(士道館新座ジム)ONO Takashi
90.3.5生/埼玉県新座市出身/32歳/166cm/オーソドックス/41戦26勝(14KO)13敗2分
第17代MA日本バンタム級王者
元WMC日本スーパーバンタム級王者
元Bigbangスーパーバンタム級王者

<第4試合 第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座決定トーナメント・準決勝 3分3R(延長1R)>
森岡悠樹(北流会君津ジム)MORIOKA Yuki
94.3.9生/千葉県木更津市出身/28歳/175cm/オーソドックス/18戦10勝(4KO)7敗1分
 vs.
炎出丸(クロスポイント吉祥寺/元J-NETWORKスーパーバンタム級王者) HIDEMARU
82.10.4生/沖縄県中頭郡出身/39歳/167cm/オーソドックス/71戦33勝(5KO)30敗8分
元J-NETWORKスーパーバンタム級王者

<KNOCK OUT-BLACKライト級/3分3R・延長1R>
般若HASHIMOTO(クロスポイント吉祥寺)HANNYA HASHIMOTO
94.3.16生/佐賀県嬉野市出身/28歳/167cm/サウスポー/20戦8勝(4KO)8敗4分
 vs.
庄司啓馬(TEAM TEPPEN)SHOJI Keima
97.3.29生/福岡県福岡市出身/25歳/174cm/オーソドックス/12戦4勝(1KO)8敗

<KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級/3分3R>
向井貫太(WSRフェアテックス三ノ輪)MUKAI Kanta
96.8.25生/東京都足立区出身/25歳(試合時は26歳)/174cm/オーソドックス/10戦4勝(2KO)5敗1分
 vs.
久井大夢(TEAM TAIMU)HISAI Taimu
05.9.23生/大阪府羽曳野市出身/16歳(試合時は17歳)/170cm/サウスポー/1戦1勝(1KO)
KNOCK OUTアマチュア・アダルト65kg優勝(2022年)
KNOCK OUTアマチュア・アダルト60kg優勝(2021年)
KNOCK OUTアマチュア・アダルト55kg優勝(2021年)

<第1試合 KNOCK OUT-BLACKフェザー級/3分3R>
前田翔太(WSRフェアテックス三ノ輪)
 vs.
古木誠也(G1 TEAM TAKAGI)

※出場選手はケガ等により変更となる場合があります。