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8月27日(現地時間)にロシア連邦クラスノダールで『ACA 143: Gasanov vs. Frolov』が開催された。
ACAは、ACBとアフマット・ファイト・ショーが合併したものだ。ACB(アブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクート)はロシアの総合格闘技団体。アフマット・ファイト・ショー(ワールド・ファイティング・チャンピオンシップ・アフマット=WFCA)はロシア・東欧で開催するキックとMMAの混合イベントで過去には多くのレジェンド達が参戦していた。この両団体がACA(アブソリュート・チャンピオンシップ・アフマット)として新たにスタートしたのだった。
今大会は二階級の王座戦が組まれ、メインではミドル級王座戦で、王者マゴメドラスル・ガサノフがアルテム・フロロフが挑戦した。フロロフもACAのトップ選手だが、王者ガサノフは11連勝中で絶対王者として君臨しており、、過去にフロロフにも勝利している事もあり、下馬評ではガサノフが圧倒。そして試合も1Rからテイクダウンを奪いグランドで上になるのはガザノフだった。フロロフもスタンド打撃では有利に立つ事もあるが、すぐにガザノフにテイクダウンを奪われると防戦一方となる。5Rにはフロロフのパンチが当たってガザノフがダウン気味に倒れ、あわやという場面もあったが、ガザノフはテイクダウンしてグランドで上を奪い持ち直す。結果、判定となり王者ガザノフが判定勝ちで王座防衛を果たした。
ヘビー級王座戦は王者サリムギレイ・ラスロフに、アリハン・ヴァハエフが挑戦した。前王者トニー・ジョンソンJr.との打ちあいを制してKO勝ちして王者に返り咲いたラスロフだが、下馬評では7連勝中の挑戦者ヴァハエフが有利となっている。試合はスタンドでの攻防が続き、両者決定的な場面を作れないままとなった。試合が動いたのは4Rでヴァハエフが遂にテイクダウンに成功。そのまま上を奪って攻めてポイントを稼いだ。続く5Rもヴァラエフがラスロフを金網に押し込んで試合を有利に進め、ヴァラエフが判定勝ちで見事に新王者に輝いた。
■ ACA 143: Gasanov vs. Frolov
日時:2022年8月27日(現地時間)
会場:ロシア連邦クラスノダール
<ミドル級王座タイトルマッチ>
○マゴメドラスル・ガサノフ(ロシア/王者)
判定
●アルテム・フロロフ(ロシア/挑戦者)
<ヘビー級王座タイトルマッチ>
○アリハン・ヴァハエフ(ロシア/挑戦者)
判定
●サリムギレイ・ラスロフ(ロシア/王者)
<ライト級>
○アレクセイ・ポルプドニコフ(ロシア)
1R 01分16秒 TKO
●アブドゥル・ラーマン・テミロフ(ロシア)
<ヘビー級>
○ムフマット・ヴァハエフ(ロシア)
1R 1分23秒 TKO
●デニス・スモルダレフ(エストニア)
<ライト級>
○ダウド・シャイハエフ(ロシア)
判定
●ハーデソン・バティスタ(ブラジル)