アレクサンダル・イリッチがメインでKO勝ち!RCC 12

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 8月26日(現地時間)にロシア連邦エカテリンブルグで『RCC 12』が開催された。
 この大会はロシアでMMAとボクシングの合同興行を行っていたRCCボクシングが、金網にしてMMA専門の新大会をスタートさせたもの。第一回大会はセルゲイ・ハリトーノフ、第二回大会はエメリヤエンコ・アレキサンダーというロシアのレジェンドをメインに抜擢した豪華な大会になっている。
 今大会は、アレクサンダー・シュレメンコ、イヴァン・シュトルコフ、ヤスベイ・エノモトという団体のエース格3人が揃って参戦。メインではアレクサンダー・シュレメンコ対アレクサンダル・イリッチが組まれた。シュレメンコは世界中のメジャー団体で活躍し、元ベラトールミドル級王者という実績を誇っており、対するイリッチはバットマンの悪役で世界的に高い知名度を誇るジョーカーのコスプレして話題になる、どちらかと言えば話題先行型のファイター。当然、下馬評はシュレメンコが圧倒していたが、試合はなんと秒殺KOでイリッチが勝利。打ち合いでイリッチの膝蹴りからワンツーが決まってシュレメンコがダウン。イリッチが追撃のパウンド連打でレフェリーがストップ。イリッチが下馬評を覆して大金星を挙げた。
 ロシア・ヘビー級のエースとしてウルトラハルクの異名を持ち、元UFCヘビー級王者リコ・ロドリゲス、ビッグフットの異名を持つアントニオ・シウバ、日本の柔道金メダリスト・石井慧などに勝利しているイヴァン・シュトルコフはナスルディン・ナスルディノフと対戦。過去の実績ならシュトルコフだがムラがある面もあるので、下馬評ではややナスルディノフが有利。しかし試合はシュトルコフが打ち合いで強烈な左フックを決め、一発でナスルディノフがダウン。追撃のパウンドをレフェリーがストップしてシュトルコフがKO勝ちした。
 ヤスベイ・エノモトはボリス・メドベージェフと対戦。下馬評では6連勝中のメドベージェフが有利で試合も僅差の判定でメドベージェフが勝利した。

■ RCC 12
日時:2022年8月26日(現地時間)
会場:ロシア連邦エカテリンブルグ

<ミドル級>
○アレクサンダル・イリッチ(セルビア)
 1R 0分21秒 TKO
●アレクサンダー・シュレメンコ(ロシア)

<ライトヘビー級>
○イヴァン・シュトルコフ(ロシア)
 1R 3分04秒
●ナスルディン・ナスルディノフ(ロシア)

<ウェルター級>
○ボリス・メドベージェフ(ロシア)
 判定 2-1
●ヤスベイ・エノモト(スイス)

<ミドル級>
○ミハイル・ラゴージン(ロシア)
 判定 3-0
●アントニオ・アロヨ(ブラジル)

<フェザー級>
○エフゲニー・イグナティエフ(ロシア)
 1R 4分35分 TKO
●アンダーソン・ドス・サントス(ブラジル)