ジョシュ・アレキサンダーが王座防衛!Impact Wrestling Slammiversary 2022

(C)TNA

 6月19日(現地時間・放送日)に『Impact Wrestling Slammiversary 2022』が開催された。
 この大会はインパクト・レスリング(TNA)団体設立20周年記念大会として行われ、メインでは団体最高峰王座であるインパクト世界王座戦が組まれた。現在、団体とエースである王者ジョシュ・アレキサンダーに、元王者であり現在は悪の軍団バイオレント・バイ・デザイン総帥として暴れているエリック・ヤングが挑戦した。壮絶な試合となり、20周年記念大会だからという事でかつてTNAで活躍したレスラーの必殺技を繰り出すという展開となった。そして、アレキサンダーが必殺のアンクルロックを極めヤングがタップするも、デザイン軍がパウダーをリングにまいてレフェリーの注意をそらしてしまったのだった。更にヤングは凶器として団体の創始者であるジェフ・ジャレットをリスペクトしたのかギターを使用して攻撃するもアレキサンダーはカウント2で返す。更にヤングはリングのマットを外しアレキサンダーにパイルドライバーを決めるが、それでもアレキサンダーはカウント2で返したのだった。蘇生したアレキサンダーは逆にヤングに必殺のC4スパイクを決めてフォール勝ち。アレキサンダーが20周年記念大会で王座防衛を果たしたのだった。
 20周年記念大会ということで、長く団体で活躍してきた選手を集めてインパクトオリジナル軍が結成され、ROHからの侵略軍オナー・ノーモアと対戦。インパクトオリジナルには現在は提携団体AEWのフランキー・カザリアン、提携団体NWAのニック・オールディス(マグナス)も参加してROH軍を迎え撃った。更にオリジナルインパクトの隠しメンバーXはこれまたTNAで活躍したデイビー・リチャーズで10人が入り乱れて試合がスタート。試合は乱戦となり、ROH軍はマリア、ケニー・キングも加勢に入り、それに対してインパクト側からは、すでに引退しているディーロ・ブラウンが登場しROH軍に制裁、大乱戦となりレフェリーのブライアン・ヘブナーが戦いに巻き込まれて倒れてしまったのだった。そんな中、クリス・セイビンがPCOにクレイドル・ショックを決めてフォール。レフェリー不在の中、なんと会場に来ていたブライアンの父親、レジェンドレフェリーであるアール・ヘブナーがレフェリーとしてリングに上がり、カウントスリーを叩いたのだった。これでインパクトオリジナル軍の勝利となり、試合後は同窓会の様な盛り上がりとなった。
 インパクト世界タッグ王座戦は現王者のブリスコ兄弟に団体の垣根を越えて暴れまわるバレット・クラブのザ・グッド・ブラザーズが挑戦した。ブリスコ兄弟はかつてのライバル団体ROHを代表するタッグ屋だが、ROHのオーナーが代わり再編成されるという事で、その間にインパクト・レスリングに乗り込んできて王座奪取となった。試合はザ・グッド・ブラザーズが必殺のマジックキラーを決めてフォール勝ちして王座奪還となったが、試合後にTNAを代表するタッグチーム、アメリカズ・モスト・ウォンテッド(ジェームス・ストーム、クリス・ハリス)が登場。20周年を祝って会場に現れたという事で今日は普段の因縁を忘れ全員で祝おうと6人でビールで乾杯した。
 抗争が激化しているサミ・キャラハンとムースは遂に反則ありの決着戦モンスターズボールマッチで雌雄を決した。試合は凶器も使用可能なのでお互いに椅子、バケツだけではなく有刺鉄線ボードや画鋲まで繰り出して壮絶な試合となった。最後は復帰戦で力の入るキャラハンがムースをサボテンドライバー97で画鋲の中に落してフォール勝ち。キャラハンが因縁対決に勝利した。
 また20周年記念大会という事で、かつて団体で活躍したレジェンドであるスティング、カート・アングル、AJスタイルズがお祝いのメッセージを送り、更に前の団体オーナーであるディクシー・カーターもオリジナルインパクトの試合の前に会場に登場し、祝福のメッセージを送った。

■ Impact Wrestling Slammiversary 2022
日時:2022年6月19日(現地時間・放送日)
会場:アメリカ合衆国テネシー州ナッシュビル

<インパクト世界王座タイトルマッチ>
○ジョシュ・アレクサンダー(王者)
 ピンフォール
●エリック・ヤング(挑戦者)

<ノックアウト王座タイトルマッチ キング・オブ・マウンテン>
勝者:ジョーダン・グレース(挑戦者)
参戦選手
ターシャ・スティールズ(王者)、チェルシー・グリーン(挑戦者)、ディオナ・パラッツォ(挑戦者)、ミア・イム(挑戦者)

<10人タッグマッチ>
○インパクトオリジナル(アレックス・シェリー、クリス・セイビン、フランキー・カザリアン、ニック・オールディス、)
 ピンフォール
●ROH軍団オナー・ノーモア(エディ・エドワーズ、マット・ターバン、マイケル・ベネット、PCO、ヴィンセント)

<インパクト世界タッグ王座タイトルマッチ>
○ザ・グッド・ブラザーズ(カール・アンダーソン & ドグ・ギャローズ)
 ピンフォール
●ブリスコ兄弟(ジェイ&マーク・ブリスコ)(王者)

<モンスターズボールマッチ>
○サミ・キャラハン
 ピンフォール
●ムース

<ノックアウトタッグ王座タイトルマッチ>
○ローズマリー、タヤ・ヴァルキリー(挑戦者)
 ピンフォール
●マディソン・レイン、テニールダッシュウッド(王者)

<Xディビジョン王座タイトルマッチ アルティメットX>
勝者:マイク・ベイリー(挑戦者)
参戦選手
エース・オースチン(王者)、ケニー・キング(挑戦者)、トレイ・ミゲル(挑戦者)、アンドリュー・エヴェレット(挑戦者)、アレックス・ザイン(挑戦者)

<リバースバトルロイヤル>
優勝:シャークボーイ

<デジタルメディア王座タイトルマッチ>
○リッチ・スワン(王者)
 ピンフォール
●ブライアン・マイヤーズ(挑戦者)