ライアン・ベイダーが王座防衛!Bellator 280+ウルトラハルク勝利RCC11

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 5月6日(現地時間)にフランス共和国パリで『Bellator 280: Bader vs. Kongo 2』が開催された。
 BELLATOR(ベラトール)は、アメリカを本拠地として2009年に設立された、総合格闘技団体。本国アメリカでは「スパイクTV」で放送され、設立わずか7年で世界第2位の団体に上り詰めた。ド派手な演出やファンの心を鷲掴みにするマッチメイクは、スポーツライクな路線を突き進む他のプロモーションとは一線を画している。
 今大会はフランスで開催された欧州大会でメインではヘビー級王座戦が組まれた。王者ライアン・ベイダーが地元フランス(アフリカ系移民)のチーク・カンゴの挑戦を受けた王座戦。この両雄は王座戦でぶつかっているが、その時はベイダー有利だったが、指が目に入ったとカンゴが試合続行不可能となりノーコンテストとなっている。今回が仕切り直しでもあるが、今回もベイダーが巨体で守りの固いカンゴを金網に追い込みテイクダウンを奪ってグランドで上になって試合を有利に進める。試合はそのままベイダーのペースとなり判定でベイダーが勝利。見事に王座防衛を果たした。
 セミファイナルでは元UFC戦士のヨエル・ロメロとLFA王者としてベラトール入りして実績を積んでいるアレックス・ポリジィが対戦。いわゆるメジャーから参戦してきた選手対ローカル大会からたたき上げという図式だ。試合は一発が重いロメロがポリジィからダウンを奪って試合を有利に進めて、試合終了直前に強烈なパンチラッシュでダウンを奪ったロメロが立ち上がろうとしたポリジィに更にパンチを打ち込んだところでレフェリーがストップ。ロメロがTKO勝ちでメジャーの意地を見せた。

■ Bellator 280: Bader vs. Kongo 2
日時:2022年5月6日(現地時間)
会場:フランス共和国パリ

<ヘビー級王座タイトルマッチ>
○ライアン・ベイダー(米国/王者)
 判定
●チーク・カンゴ(フランス/挑戦者)

<ライトヘビー級>
○ヨエル・ロメロ(キューバ)
 3R 4分59秒 TKO
●アレックス・ポリジィ(米国)

<ライト級>
○デヴィ・ギャロン(フランス)
 2R 3分18秒 TKO
●ベンジャミン・ブレンダー(スイス)

<ミドル級>
○ロレンツ・ラーキン(米国)
 1R 4分44秒 TKO
●カイル・スチュアート(米国)

<ミドル級>
○グレゴリー・バベン(フランス)
 1R 2分11秒 TKO
●マイク・シップマン(英国)


(C)RCC

 5月6日(現地時間)にロシア連邦エカテリンブルグで『RCC 11』が開催された。
 この大会はロシアでMMAとボクシングの合同興行を行っていたRCCボクシングが、金網にしてMMA専門の新大会をスタートさせたもの。第一回大会はセルゲイ・ハリトーノフ、第二回大会はエメリヤエンコ・アレキサンダーというロシアのレジェンドをメインに抜擢した豪華な大会になっている。
  今大会のメインはエースであるイヴァン・シュトルコフが登場した。シュトルコフはロシア・ヘビー級のエースとしてウルトラハルクの異名を持ち、元UFCヘビー級王者理子・ロドリゲス、ビッグフットの異名を持つアントニオ・シウバ、日本の柔道金メダリスト・石井慧などに勝利、ライジンにも参戦した実績を持つが、ヤスベイ・エノモトと因縁が勃発し、戦う為になんと二階級も落としてエノモトと対戦。1Rこそ圧倒するも、2Rに無理な減量によるスタミナ切れを起こして動けなくなり初の一本負けを喫している。その後、ライトヘビー級に階級を戻しACAでも活躍。今回はホームであるRCCでミハイル・コロベゴフと対戦した。コロベゴフもチアゴ・シウバに勝利した実績を持つが下馬評は圧倒的にシュトルコフ。試合もスタンドでの攻防から突っ込むようにタックルを決めたシュトルコフが上から重く早いパウンド連打でレフェリーがストップ。シュトルコフがホームで快勝した。

■ RCC 11
日時:2022年5月6日(現地時間)
会場:ロシア連邦エカテリンブルグ

<ライトヘビー級>
○イヴァン・シュトルコフ(ロシア)
 1R TKO
●ミハイル・コロベゴフ(ロシア)

<ミドル級>
○ヤスベイ・エノモト(スイス)
 判定
●アルセニー・スミルノフ(ロシア)