[ファイトクラブ]最低動員イッテンヨンで原点回帰 昭和ガウンに光射すオカダ2夜連続締め 新日本

[週刊ファイト1月13日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼最低動員イッテンヨンで原点回帰 昭和ガウンに光射すオカダ2夜連続締め
 photo & text by TERUZ
・50周年黄信号か 1万2047人は「イッテンヨン」史上最低観客数
・柴田キャッチルールは当日キャンセル 美談なのか冒涜なのか
・ヒロムvs.デスペラードは低調 まだまだ遠いJr.ドームメイン
・オカダ昭和ガウン背負う 「IWGPヘビー」お別れ「世界」初戴冠
・提供試合5大会目で本戦登場 スターダム上谷フェニックス勝利
・ノア勢が後楽園から直行で宣戦布告 鷹木「お前らもヒマだな」
・巨大ラダーからのハイフライ 飛ぶ棚橋も受けるKENTAも命懸け
・“ベルト模造”オスプレイ撃破 世界王者オカダが50周年牽引へ
・対抗戦煽りとレガシーの間で1万人維持 やれんのか福岡ドーム


■ 新日本プロレス WRESTLE KINGDOM 16 in 東京ドーム
日時:1月4日(火)17:00 ※第0試合は16:00開始
会場:東京・東京ドーム 観衆12,047人(主催者発表)

■ 新日本プロレス WRESTLE KINGDOM 16 in 東京ドーム
日時:1月5日(水)17:00 ※第0試合は16:00開始
会場:東京・東京ドーム 観衆6,379人(主催者発表)

 オールドファンにとってはプロレスファン人生は、50周年の道のりとともにある。あわや倒産の危機を乗り越え、いったんの回復をみせつつもコロナによる失速が懸念される新日本プロレス。勝負どころの50周年イヤーは茨の道だ。3年連続の年始ダブルドームが開催されたが、伝統のイッテンヨンは過去最低動員となった。それでも、この状況下で国内唯一「1万人動員を可能にする団体」としての地位は揺るがなかったとも言える。現在の関係者が目する3大メジャー団体は新日・ノア・スターダムとなるが、イッテンゴにノアもスターダムも登場したことは、今後のさらなる仕掛けを予見させた。現地から大会をレポートする。

50周年黄信号か 1万2047人は「イッテンヨン」史上最低観客数

 1月4日の観客数1万2047人は、いわゆる「イッテンヨン」における史上最低動員となった。コロナ禍に突入してからの「1月4日・東京ドーム」は2回目となるが、2021年に過去最低を記録した1万2689人をさらに下回った。

 2021年5月にはクラスターも発生し、ブランド力低下はコロナ禍と重なる。一方で、ファンは「コロナだけが原因ではない」と口を揃える。大物外国人の来日不可にセコンド介入連発の不評が重なり、ヒットしたマッチメイクがなかった。移動バスによる感染が懸念されることで後楽園ホール大会の比重が高まったが、後楽園の不入りが画面越しに中継される日々。あからさまな“流行ってない感”が負のスパイラルを生んだ。

 年は明けて50周年イヤー突入となったが、ダブルドームに目立った新機軸はなし。ビジョンで創業者・アントニオ猪木が「元気ですかー!?」と叫んだこととは裏腹に、50周年イヤーには最初から黄信号が灯った。

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