スーパー・タイガー勝つ! ストロングスタイルプロレス2021年最終戦も神興行で締めくくる!!

 ストロングスタイルプロレスが、新宿FACEでは初の有観客興行となる『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.14』を行い、満員札止めの盛況で2021年の日程を終えた。
 ここ最近ずっと、第1試合からメインまで好カードを並べ、神興行の評価が定着したストロングスタイルプロレス。この日もプロレス通が唸る4選手によるタッグで始まり、ダブルメインイベントまで満員札止めの観衆を魅了した。

 大トリを務めたのは、成長著しい間下隼人と、スーパー・タイガーによる15年越しの兄弟喧嘩。

 間下にとっては15年目での兄弟子超えへの挑戦、そして団体の至宝であり、真のプロレスラーである証の王座に手を掛ける大一番。

 だがその感傷を、兄弟子、スーパー・タイガーがプロレスの域を超えたローキックで吹っ飛ばすと、あとは気持ちの籠もった、佐山サトル直系の弟子同士だからこそ出来る、激しい攻防が繰り広げられる。 



関本大介の胸板も撃ち抜いた、エプロンでのPK


余りの勢いに和田レフェリーが思わず首をすくめたジャンピングツームストンパイルドライバー

 この日試合前、初代タイガーマスク/佐山サトルが、
「プロレスと格闘技は相反するものですけれど、素晴らしいものです。裏と表がある世界で、表にあるのがプロレス」「ストロングスタイルのプロレスは、跳んでも良い、回転しても良い、でも闘いがなければいけない」
と語った。
 格闘技と相反するプロレスにおいて闘いを表現する。
 これが佐山サトルの理想であり、間下とスーパー・タイガーに課せられた使命でもある。「格闘技とプロレスを分けて考えた事が無い」という猪木イズムに比べ、あまりに難解な方程式の様に思えるし、まるで禅問答だ、と感じる向きもあるだろう。
 その難問を、15年の苦闘の末に解きほぐし、この日のメインイベントで2人の生徒から提示された解答が「兄弟喧嘩」という激闘だった。

 ストロングスタイルプロレスを見続けてきたファンには、15年目でようやく花開いた間下の戴冠を願う判官贔屓の感情があったと思う。その証拠に、後楽園ホールで間下が兄弟子からフィッシャーマンズ・スープレックス・ライオットで初フォールを奪った時には、会場からどよめきと拍手が沸き起こった。
 だがこの日は、間下の頼みの新技は跳ね返された。

 逆に、間下が
「倒れながら走馬灯が見えた」
という強烈なハイキックから、新技の牙斬が炸裂して、兄弟子・スーパー・タイガーが王座を守った。


 2人の教え子が出した解答に、師である佐山サトル先生が合格点を出したか否かは訊くことが出来なかった。しかし会場から感極まった様に沸き起こった拍手を考えると、ファンは2人に満点を出した事は間違いない。


佐山サトルは
「今度はダイナマイトキッドの2代目を造りたい」
と、2022年寅年へ向けて意欲を語った。

【PPV生中継】初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.14 12.9新宿FACE大会 生中継!
※第2試合まで無料試聴可能
https://live.nicovideo.jp/watch/lv334761959#12:32

■  初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.14
日時:12月9日(木)  開始18:30
会場:東京・新宿FACE
観衆:455人(満員札止め=主催者発表)

<ダブルメインイベント2 レジェンド選手権試合 60分1本勝負>
[王者]
○スーパー・タイガー(ストロングスタイルプロレス)
  16分26秒 牙斬(がざん)⇒体固め
●間下隼人(ストロングスタイルプロレス)
[挑戦者]
※第15代王者2度目の防衛に成功


マイクを持ったスーパー・タイガーは、
「正直危なかったです! 首の皮一枚! 」
と、間下の成長を称えると、
「ストロングスタイルプロレスが世界の天辺に立つ様に引っ張っていく」
と、コロナ禍明けの世界への飛翔を誓った


 さらにスーパー・タイガーはバックステージで改めて間下との激闘への手応えを語り、団体としても充実したフロントの頑張りへ感謝を述べると
「我々が立たなければ誰が立つんだ! という気持ちです。初代タイガーマスクの弟子2人が、これから、我々のリングだけじゃなく、外に対してももっともっと出て行きます。このベルトを持って、来年、初代タイガーマスクをもっともっと安心させられるように、頑張っていきます。応援よろしくお願いします」 
と誓いを述べた。

<ダブルメインイベント1シングルマッチ 60分1本勝負>
○タイガー・クイーン(一般社団法人初代タイガーマスク後援会)
  10分17秒 タイガースープレックスホールド
●ライディーン鋼(PURE-J女子プロレス)




奇襲からペースを掴んだライディーン鋼が、パワー殺法に加え、お株を奪うようなキックと飛び技の猛攻でタイガー・クイーンを追い込んだ。ムーンサルトプレスの誤爆を誘ったタイガー・クイーンは、場外戦で逆襲すると一気のラッシュで逆転のフォール勝ちを奪った。

<第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
将軍岡本(フリー)  ○TORU(TTTプロレスリング)
  14分28秒 垂直落下式ブレーンバスター⇒片エビ固め
関本大介(大日本プロレス)  ●大和ヒロシ(フリー)

<第3試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
○松本浩代(フリー)
  11分15秒 ロックドロップ⇒体固め
●佐藤綾子(ワールド女子プロレス・ディアナ)

<第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負>
○ジャガー横田(ワールド女子プロレス・ディアナ)  梅咲遥(ワールド女子プロレス・ディアナ)
  12分56秒 横入り式エビ固め
松井珠紗(アクトレスガールズ)  ●三浦亜美(アクトレスガールズ)

<第1試合 タッグマッチ 20分1本勝負>
佐野直(フリー)  ○阿部史典(プロレスリングBASARA)
  8分14秒 卍固め
ロッキー川村2(パンクラスイズム横浜)  ●櫻井匠(プロレスリングA-TEAM)


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