[ファイトクラブ]開幕・金網の戦場でトリガーは引かれた RIZIN-TRIGGER1st.

[週刊ファイト12月9日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼開幕・金網の戦場でトリガーは引かれた RIZIN-TRIGGER1st.
 photo & text by 猫山文楽拳 w/ (c) RIZINFF
・RIZINは戦士の夢の到達点
・衝撃ストライカー対決!萩原京平が瞬殺侍・昇侍喰らって2RTKO勝利
・萩原「朝倉選手にリベンジしたい」
・昇侍「会場が湧くような闘いが出来て良かった」
・堀江圭功圧勝、判定負けの中田大貴は大流血も笑顔で「楽しかった」
・中田「なんも効いてないです」
・堀江「拳が折れてKO出来なかった」
・復活のストラッサー1RKO勝利で40歳のリスタート宣言
・ストラッサー起一「ファンが望む試合を僕はやっていけたら良いかなと」
・川中孝浩「やっぱり豪華でした」
・勝った木下憂朔 ぬか喜び反則取られて失格の痛恨
・住村竜市朗「負けは負けですね」
・木下「今度はロープ掴まずに倒したいなと思います」
・魚井衝撃のフルスイング復活で獅庵をKO病院送り
・曲者松場貴志に竿本樹生辛勝
・鈴木千裕「僕はこのRIZIN TRIGGERで引き金を引いた」山健子息・空良
・在日柔術家に奥田啓介2連敗も「明けぬ夜はない」「まだまだやりたい」
・ダイキ・ライトイヤーに負けた釜谷真「悔いはない」
・第1試合から全試合プレスルーム選手コメント取材!完全網羅拡大版収録


 
 RIZINとして3番目のシリーズが旗揚げした。
 その目的は、再生と回帰、育成と普及、地域活性と、コロナ下での日本人選手の活躍を後押ししたいという。
 全国から本戦へと繋がる道の扉を開けんと28名の戦士たちが出場、選手たちは勝敗問わず試合後のインタビューで口を揃えてまずファンと支援者、そしてRIZINに感謝を語った。
 「このような豪華な会場で闘わせていただいて光栄に思う」と。
RIZINは戦士の夢の到達点

 第6試合でダイキの強烈な膝蹴りにダウンして果てた釜谷は、試合後、倒れた際に靭帯が切れたと足を引きずりながら現れ引退を口にして感極まって
 「悔いはない」と、きっぱりと言って、男泣きした。
 RIZINに出場を果たすことが、男の夢だった。
 38歳で夢を叶えた男の涙する姿は美しかった。
 ここからさらなる本線の大舞台を目指して凌ぎを削った若者たちは、勝者はつかの間勝利の瞬間に酔い敗者は闘志の炎を燃やし再び巡りくるチャンスの時を、切磋琢磨しながら待つのだろう。
 榊原代表は、RIZIN-TRIGGERは若手選手の発掘と育成及びベテラン選手の再生、地方の振興を目的にケージマッチとして今後全国各地の地方の4000人5000人クラスの会場で開催したいと語った。
 トリガーは、引かれた。
©RIZIN FF

 硝煙いまだ余韻引くこのケージが今度はどこの場所に出現するのか。
 記者が住む岡山県はプロレスはさておきキックボクシングは大変盛り上がっており、今回出場した平松侑を始めとしダイヤの原石がゴロゴロしている未開の地に、RIZIN TRIGGERのケージの出現を期待したい。

■ RIZIN TRIGGER 1st
日時:2021年11月28日(日) 12:30開場/14:00開始
会場:神戸ワールド記念ホール 観衆・4025人(主催者発表)
衝撃ストラッカー対決は萩原が昇侍喰らって2RTKO勝利

<第14試合 RIZIN MMAルール 5分 3R(66.0kg)>
●昇侍 
 2R 1分19秒 KO
◯萩原京平 

 朝倉兄弟となにかと因縁ゆかりのある両者ストライカー同士の対戦。
 試合前から激しい撃ち合いが予想された。
 1R  さきにマウントを仕掛けたのは昇侍、うしろの金網を使って逃れる萩原。強烈な膝蹴りを入れる萩原。

 萩原にタックルをかけグラウンドに持ち込もうとする昇侍。切ろうともがく萩原。
 打撃で闘おうとする萩原にテイクダウンを仕掛ける昇侍 
 逃れる萩原。

 逃れ際に左とひじアッパー膝ストレートと叩きこむ萩原。昇侍あわやのところをコングに救われる。
 2R 当てているのは萩原。萩原も顔面が腫れてくる。



 プレッシャーかける昇侍。飛んできた膝をキャッチして萩原に金網を背負わせるも入れ替わる萩原。アッパーを当ててきた萩原に前蹴りで応戦の昇侍だったが、萩原すかさず右ストレート、左フックを打ち込み昇侍を倒し、ダメ押しのサッカーボールキックでKOした。
 完敗の昇侍は笑顔で萩原を抱擁。
 試合後萩原は、リングの上から、ドミネーターに呼び掛けた。
 「今回大きなけがなく終わったし年末ヒマしてるんでオファー待ってます。
まえから言ってたドミネーター選手、会社休みでしょう。僕はいつでも戦闘準備整ってるんで、オファー頼みます。たくさんの応援ありがとうございました。もう誰がかかっても怖くないです。いつでも待ってるんでよろしくお願いいたします。」
 こののちインタビュールームで改めてドミネーターの名を挙げた理由を聞かれると、朝倉選手以前にやりたかった選手なので、振出しに戻ってみたくなったと語った。

萩原「朝倉選手にリベンジしたい」

 メインらしい、観客が湧く試合が出来たと笑顔見せ、朝倉選手にリベンジしたいと、自信をのぞかせた。
 試合について聞かれると、
 「途中昇侍選手の作戦でテイクダウン取られた時に正直焦ってしまったんですが岩崎さんの指示で冷静に動けた。
練習通りに出せたし打撃では的確な指示も出てたんで。」
 派手さが目立つ試合ではあったが水面下では互いの陣営の作戦がぶつかりあってギリギリの攻防を繰り広げていた様子がうかがえた。

 セミでフルタイム闘い3-0で判定勝ちを収めた堀江圭攻について聞かれると、
 「堀江選手は強いストライカーなんで試合したかった。楽しみはあとにとっておきたい。」と余裕の発言。
 萩原試合中片目が腫れあがっていったのだが、練習や打撃で受けた傷ではなくものもらいだったことを明かした。

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