ファン歓喜 デスマッチ出血大サービス 関本岡林の無敵ぶり 大日本プロレス西日本ツアー・福岡


 会場の空気がとにかく明るかった。
 どうしようもなく凄惨なのに見終わったあとの爽快感。
 それは選手が大真面目に真剣に馬鹿をやってみせてくれるからだと、試合が終わったばかりの会場でファンが言った。
 休憩時間も選手の売店は、距離を保ちつつ大行列の賑わいを見せていた。
 土地柄もある。
 九州のプロレスファンは熱量が凄い。
 11月3日に広島でタイトルマッチを控えた関本、岡林の熱量はそのさらに上を行く勢いで、野村、菊田は大やけどを負わされた。
 メインイベント終了後の宮本裕向がマイクの途中感無量の表情を滲ませた。
 2年ぶりの福岡、聖地博多スタレーンいまはなき福岡、懐かしさに思いがこみあげたか。
 あるいは、少しずつだが完全には戻らないまでもデスマッチも出来るようになったそのことに対する思い感極まるものがあったのか。
 

■ 大日本プロレス 博多・よしもと福岡 大和証券/CONNECT劇場大会
日時:2021年10月31日(日)
会場:福岡・よしもと福岡大和証券/CONNECT劇場(観衆235人・主催者発表)

<第1試合 15分1本勝負>
 九州福岡で2年ぶりにバカチンガが炸裂。
◯アブドーラ・小林
 7分46秒 横入り式エビ固めを切り返しての抑え込み
●谷口裕一

<第2試合 神無月presents女子プロレス提供試合 シングルマッチ(15分1本勝負)>
 神無月プレゼンツ。急遽参戦の入江彩乃が茉莉と素晴らしい闘いを披露し九州のプロレスファンを魅了。
◯茉莉
 8分46秒 熨斗紙⇒片エビ固め
●入江彩乃

<第3試合 エキサイティングリーグ「goes on rock~五臓六腑~」公式リーグ戦(15分1本勝負)>
 勝ち点ゼロの吉田が果敢に青木に先制を仕掛けるが善戦も一歩届かず。
◯青木優也<2勝=4点>
 8分59秒 カーフスライス
●吉田和正<3敗=0点>

<第4試合 ハードコアタッグマッチ(20分1本勝負)>
 ◯神谷英慶&”黒天使”沼澤邪鬼
 13分0秒 ショートレンジラリアット⇒片エビ固め
星野勘九郎&●兵頭彰
ショートレンジラリアット

<第5試合 30分1本勝負>
◯橋本大地&中之上靖文&関札皓太
 11分35秒 シャイニング・ウイザード⇒片エビ固め
クワイエット・ストーム&橋本和樹&●佐藤孝亮



<第6試合 30分1本勝負>
 関本、岡林の心は既に広島でのタイトルマッチにまっしぐらか。野村、菊田手も足も出ずアルゼンチンで粉砕さる。
◯関本大介&岡林裕二
 12分0秒 アルゼンチン・バックブリーカー
野村卓矢&●菊田一美

<メインイベント 有刺鉄線ボード&ガジェットボードデスマッチ(30分1本勝負)>
 大日本プロレスプロレスこけら落とし大トリはやはり血噴き肉切れるデスマッチ。
 石川大流血の凄惨デスマッチながら、最後は裕向ムーンサルトプレスを優美に舞う美しい幕切れで余韻残す。
◯宮本裕向&伊東竜二
 13分27秒 ムーンサルトプレスwith有刺鉄線ボード&ガジェットボード⇒体固め
ドリュー・パーカー ●石川勇希



詳細記事は[週刊ファイト11月11日号]に収録