三大王座戦!メインはウラジミール・ミネフが王座防衛!AMC Fight Nights 105

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 10月16日(現地時間)にロシア連邦ソチで『AMC Fight Nights 105: Mineev vs. Ismailov 2』が開催された。
 このAMC Fight Nightsは、元々ファイトナイツグローバルとして2010年6月、モスクワ総合格闘技連盟副会長のカミル・ガジエフ、ロシア連邦社会院議員のサンガジ・タルバエフ、元キックボクシング世界王者で政治家のバトゥ・ハシコフが創設したMMA団体であり、2014年、赤字を計上したため、フォーブス2015年版で資産8億ドル(約900億円)の実業家ジヤヴジン・マゴメドフに買収された。2015年にはUFCファイトパスで生中継もされた為、一躍、世界の格闘技ファンに知れ渡った(欧州ではテレビ生中継は以前から)。更にあのエメリヤエンコ・ヒョードルが試合した事で更に注目度が増している。またメジャーになった事で、UFCファイトナイトと混同を避けるため、ユーロ・ファイトナイツと呼ばれるようになり2020年には大会の名称をAMC Fight Nightsと変更した。
 今大会は三階級の王座戦が組まれた豪華大会でメインはミドル級王座戦。王者ウラジミール・ミネフがマゴメド・イスマイロフの挑戦を受けた。キックボクサーとしてWKN世界ヘビー級王座を獲得するなど華々しいキャリアを誇り、現在はMMAと二足のわらじのミネフは現在七連勝中だが、その中で唯一ドローになった相手がイスマイロフだ。今回は決着をつける事になるのだが、下馬評ではミネフが有利。そして試合はイスマイロフがテイクダウンからグランドで上を奪って攻めるが、3Rには逆にスタンド打撃でミネフが有利となりイスマイロフのタックルも潰して打撃で有利に立ち、最後は金網際に追い込み膝蹴りでイスマイロフが崩れ落ち、更に追撃のパウンドをするミネフをレフェリーが制し、ミネフがTKO勝利。因縁対決を制したミネフが王座防衛を果たした。
 セミファイナルでは、ライトヘビー級王座戦が組まれ、王者ハッサン・ユゼフィがヴァガブ・ヴァガボフを迎え撃った。下馬評では挑戦者が有利だが、試合もヴァガボフの右フックが炸裂しユゼフィが大の字でダウン。ヴァガボフがTKO勝ちで新王者に輝いた。
 フェザー級王座戦は、王者ムハメッド・エミノフがローマン・シラガゼの挑戦を受け、シラガゼのタックルに合わせたエミノフがギロチンチョークを極めて一本勝ち。エミノフが王座防衛を果たした。

■ AMC Fight Nights 105: Mineev vs. Ismailov 2
日時:2021年10月16日(現地時間)
会場:ロシア連邦・ソチ

<ミドル級王座タイトルマッチ>
○ウラジミール・ミネフ(ロシア/王者)
 3R 4分40秒 TKO
●マゴメド・イスマイロフ(ロシア/挑戦者)

<ライトヘビー級王座タイトルマッチ>
○ヴァガブ・ヴァガボフ(ロシア/挑戦者)
 3R 0分25秒 TKO
●ハッサン・ユゼフィ(イラン/王者)

<フェザー級王座タイトルマッチ>
○ムハメッド・エミノフ(ロシア/王者)
 1R 2分30秒 ギロチンチョーク
●ローマン・シラガゼ(ロシア/挑戦者)

<ミドル級>
○アルトゥル・アブトロフ(ロシア
 2R 1分10秒 TKO
●デビッド・バルクダリアン(ロシア)

<ウェルター級>
○アレクセイ・マクノ(ロシア)
 判定
●ヴィクトル・アザティアン(アルメニア)

<ミドル級>
○シャラプディン・マゴメドフ(ロシア)
 1R 4分30秒 TKO
●ミハイル・アラクヴェルディアン(ロシア)