藤本つかさ、春輝つくし、向後桃のメキシコCMLL遠征!

(C)CMLL/ALeis Salazar

初日

 28日、メキシコCMLLツアーに参戦する藤本つかさ、 春輝つくし、向後桃が成田空港からメキシコへ向けて出発した。
 出発前には週刊プロレス誌の取材を受 け、それぞれが思い思いの心境を語った。3人のな かで、藤本は2012年7月以来、約9年ぶりの メキシコ登場、春輝つくしは2020年2月以来1 年半ぶり、向後桃は今回が初遠征となる。

 現地時間の同じく28日、メキシコに到着した3人はCMLLの送迎によるバンに乗り込み、そのままPCR検査へ。CMLLは感染症対策を徹底しており、参戦選手の検査は義務づけられている。 その後、3人はアレナメヒコ火曜定期戦へ向かい、女子の試合を視察。CMLLのご厚意によりリングサイド最前列を用意してもらった。女子のタッグマッチ後には、アマポーラが最前列にいたつくしを見つけて挑発。早くも10月8日の女子初となるグランプリに向けて火花が散らされた。

 また、メインには藤本、つくしへ練習を指導したことで関係の深いネグロ・カサスが登場。ネグロがルード軍の反則攻撃に合うと、現地のファンと同じようにブーイングを飛ばす経験も。また、2本目のフィニッシュを元祖ラ・マヒストラルで取ると、3人も大歓声を送った。同じようにマヒストラルを得意にする向後も元祖の技を生で見て大いに感銘を受けていた。成田から休む間もなく動き回った3人だが、元気そのもの。今回のツアーでどれだけの経験を積んで帰国できるか、楽しみな幕開けとなった。

二日目

 29日、メキシコ2日目。この日はまず、CMLL事務所にて各セッションへの挨拶からスタート。サルバドール・ルテロ社長、CMLL幹部との面会を設けていただく。

その後、事務所内にて、Zoomにおけるメキシコメディアからの取材。その数約30社。各社の取材を3選手それぞれが丁寧に受け答えた。 質問の中心となるのは、やはり10月8日、初開催となる女子版のグランプリ。男子では15回もの回数を重ねる

 恒例のビッグイベントだが、女子はこれが初めてという歴史的な大会。各メディアの関心も高く、3選手へ「誰から勝ちたいか?」という質問が飛びかう。

「ハロチータ。ウニベルサルトーナメントで優勝している実力者なので、絶対に勝ちたい」(藤本)「日本で負けているのでマルセラからリ ベンジしたい」(つくし)、「私もマルセラさん。日本でもすごく 有名な選手なので、戦えることが光栄です」(向後)とそれぞれ、 意気込みを語った。さらにメディアから藤本へ「豊田真奈美さんにあこがれているそうだが、今回の遠征に向けて何か豊田さんに伝えたいことがあれば?」と質問が飛ぶと、「勝って豊田さんへ報告したい。豊田さんの技で勝ちます!」とメキシコマットで“あの技”での勝利 宣言も飛び出した。これらの取材の模様は、翌日以降メキシコの新聞、ネット媒体などで掲載される。

その後、CMLLの情報番組「CMLLインフォルマ」に出演。3選手の登場に先駆けて、アイスリボン&P’sParttyとCMLL女子部の提携発表が 行なわれた。これまでCMLL女子部はレディースリングとの提携を行なっていたが、新たにアイスリボン&P’sParttyが加わることとなり、 アイスリボン佐藤肇社長とレディースリング・泉井弘之介代表が出席。CMLL側からはサルバドール・ルテロ社長と、メキシコと日本を繋ぐキーマンであるOKUMURAが登壇した。「うちは日本で一番興行数の多い女子団体なので、将来的に日本でグランプリができるようになれば・・・」、泉井代表も「世界一のプロレス会場であるアレナメヒコに日本の女子選手を一人でも多く上げていきたい」とそれぞれ展望を語った。

 続いて藤本、つくし、向後が登壇し、10・1アレナメヒコ、10・8 アレナメヒコでのグランプリへの抱負をコメント。司会のフリオ・セサールCMLL広報部長から前夜のアレナメヒコ大会で、3人ともネグロ・カサスを応援していたことツッコまれる場面も。和気あいあいの雰囲気のなか、最後は日本人がグランプリで勝利することを誓って終了となった。

 引き続き、現地の地上波テレビ局である「Mexiquense TV」へ移動。 同局ではCMLL中継が毎週金曜日に放送されている。OKUMURAと3選手は、スポーツ情報番組「MXQ Deportes」へ出演。夜8時からの生放送でのルチャコーナーでの登場となった。

「9年ぶりに来ることができて本当にうれしいです。私の名前はミカサ(私の家)トゥカサ(君の家)というスペイン語にも似ている”つかさ”なので、メキシコのファンの方にも”つかさー”と応援していただけるようになりたい」(藤本)、「日本の国旗を背負っていきます。必ず良い結果をもって日本へ帰ります」(つくし)「メキシコの街に着いて感じたことはプロレスというものが日本よりも身近で人々に根付いている。その町に来れたことがうれしいです」(向後)とコメント。出演中にはそれぞれの試合シーンも放映された。 こうして日本の女子プロレスを大いにPRしたなかで2日目が終了。10・8世界各国から14選手が集って開催される女子版グランプリも日本人3選手を中心に、現地では戦前から盛り上がりを見せている。

CMLL女子部とアイスリボンが業務提携リリース

 9月29日(現地時間)に放送された「CMLL Informa」番組冒頭において、CMLL女子部とアイスリボン&P’s Partyの提携が発表された。発表にあたりCMLLからサルバドール・ルテロ社長、メキシコと日本の架け橋である日本人ルチャドール・OKUMURA、アイスリボンの佐藤肇社長、すでに提携状態にあるCMLLレディースリング主宰の泉井弘之介氏が登壇した。
 佐藤社長は「アイスリボンは日本の女子で一番興行数が多い団体。今回、女子初のグランプリが開催されますが、ゆくゆくは日本で行ないたい」と展望を語り、泉井氏も「アレナメヒコは世界最高峰の会場。この場所
で一人でも多くの選手が立てることに尽力したい」と抱負を述べた。CMLLとアイスリボンの提携は10月1日から始まる藤本つかさ、春輝つくし、P’s Party枠である向後桃のCMLL参戦がその第一弾となる。
 3選手のクライマックスとなるのは、10月8日金曜日に開催される『Grand Prix Internacional de Amazonas』だ。メキシコ対多国籍軍という図式の中、藤本、つくし、向後桃も参戦し、対メキシコとの戦いに挑む。近年、CMLLレディースリングの招へいで、日本へ遠征を果たしたCMLL女子選手らはほぼ例外なくアイスリボンの大会に参戦しており、また、ネグロ・カサスがアイスリボン道場にて、所属選手にルチャ教室を行ったこともある。それだけに、両団体による活発的な交流が期待できる。また、アイスリボン傘下であるP’s Partyは若手主体のブランドであり、彼女たちがCMLLの女子クラスで練習することもあるという。この先、両団体の提携がどんな発展をもたらすか、今から楽しみである。


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