アレクサンドル・マスロフがヘビー級王座防衛!ロシアOpen Fighting Championship 9

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 8月27日(現地時間)にロシア連邦エカテリンブルグで『Open Fighting Championship 9: Maslov vs Moreira』が開催された。このOpen Fighting Championshipは2020年から発足したMMA大会である。
 今大会のメインには、ヘビー級王座戦でブラジルのヴィニシウス・モレイラがロシアの王者アレクサンドル・マスロフに挑戦した。ブラジル対ロシアのライバル対決であると同時にモレイラは元UFC戦士、対するマスロフはロシアの大会で勝利を重ね、その実績で王者に認定されている。つまりメジャー団体経験者対ローカル大会で勝ち上がってきた選手という図式にもなるが、下馬評は地元という事もありマスロフ有利となっている。試合は何としても寝技に持ち込みたいモレイラがタックル、そして引き込みと仕掛け、ローキックでダウンを奪うとグランドでチョーク狙いで攻める。しかし2Rにはマスロフが逆にパンチでダウンを奪い、スタンドではマスロフ、グランドではモレイラという形になった。だがモレイラは徹底的に寝技に持ち込む作戦であの手この手でグランドに引きずり込みチョークを仕掛ける。しかし4Rになると疲れたのかモレイラは寝転がり、上からマスロフが攻める展開となった。そして5R、いきなり飛び蹴りでダウンを奪ったマスロフがグランドで上になるがモレイラは下から仕掛けるという展開に。まさにストライカー対グラップラーで最後はグランドで上から殴るマスロフで試合終了。判定は最後まで攻めたマスロフに凱歌があがり、見事に王座防衛を果たした。
 またフェザー級暫定王座決定戦も行われ、ロシアのアレキサンダー・ゴロジンとキルギスのWEFglobalバンタム級王者のディションバイ・バキトベックで争われた。ゴロジンは前戦でもフェザー級王座決定戦に出場しておりブラジルのブルーノ・レベルソを相手に下馬評では有利だったものの逆転TKO負けを喫している。今回、暫定王者になってレベルソにリベンジしたいところだ。試合はグランドで上を奪いあう消耗戦となったが、判定でゴロジンが勝利。見事にフェザー級暫定王者に輝いた。

■ Open Fighting Championship 9: Maslov vs Moreira
日時:2021年8月27日(現地時間)
会場:ロシア連邦エカテリンブルグ

<ヘビー級王座タイトルマッチ>
○アレクサンドル・マスロフ(ロシア/王者)
 判定
●ヴィニシウス・モレイラ(ブラジル/挑戦者)

<フェザー級暫定王座決定戦>
○アレキサンダー・ゴロジン(ロシア)
 判定
●ディションバイ・バキトベック(キルギス)